森永卓郎が提案、鉄道マニアにおすすめのワイプカメラ利用法

モニタ部に搭載されたサブカメラでワイプ撮りが可能なビデオカメラ、パナソニックの『HC-W850M』。4つのレンズ群を個別のモーターで駆動させる「4ドライブレンズシステム」や、有効約600万画素の裏面照射型センサーの搭載など、高画質と多機能性を追求したモデルで注目を集めている。

経済アナリストとしてだけでなく鉄道ファンとしても有名な森永卓郎氏が、このワイプカメラを使って新しい鉄道撮影を思いついた。

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パナソニックから登場した『HC-W850M』は、実勢価格で8万円強という価格に見合う高い基本性能を持っています。まずは、質感です。右手にしっかりフィットするボディは、コンパクトで軽量であるにもかかわらず、高い剛性を持っています。

露出やピント合わせも的確で、光量が不足する場面でも映像がにじまず、美しい映像が常に撮影できます。また特筆すべきは立ち上がりの速さで、電源オフの状態から、液晶モニタを開いた瞬間に、撮影に入ることができます。オートの設定が優れているので、機械に詳しくない人でも、美しい映像を撮影できるとても好感の持てるモデルです。

ただ特筆すべきは、やはり液晶モニタの左端に装備されたサブカメラの存在です。本機はメインカメラで撮影した映像に、サブカメラで撮影したワイプ映像を写し込むことができるのです。ワイプ映像というのは、バラエティ番組などで、VTRの放映中にスタジオにいる出演者の顔を小さな枠ではめ込む手法です。それを撮影時にやってしまおうというのです。

これはさまざまな使い方が、あると思います。一つはサブカメラで人物を撮ること。例えば、風景をメインカメラで撮りながら、それを見ている家族の表情を撮るとか、インタビューをメインカメラで撮りながら、同時に質問者を撮るというものです。

もう一つの使い方は、サブカメラでワイド映像を撮って、メインカメラでズームアップの映像を撮るというものです。

基本はこの二つだと思うのですが、私が気に入ったのは、鉄道の車窓からメインカメラで前方の風景を撮り、サブカメラで車内や通り過ぎた風景を撮るという使い方です。一つのレンズで撮るのとは、驚くほど違った作品が撮影できます。

ただ、一つだけ問題がありました。それは列車の左側の席に座らないと、そうした撮影(前方をメインカメラで狙う場合)ができないことです。サブカメラが液晶画面の左端に付いているため、カメラの右側の映像を撮ることができないのです。

これは駅のホームから列車を撮る時も同じです。列車がホームの左側に入らないと、サブカメラで列車の後ろ姿を撮影できないのです。サブカメラを左右二つ搭載すれば解決できるのですが、それは贅沢かもしれません。

撮影をライブ中継したり、スマホを使って離れた場所からでも操作&撮影ができるなど、多彩なネットワーク機能も搭載したパナソニック『HC-W850M』
撮影をライブ中継したり、スマホを使って離れた場所からでも操作&撮影ができるなど、多彩なネットワーク機能も搭載したパナソニック『HC-W850M』