利用シーンを選ばない最強の変形Ultrabook『LIFEBOOK TH90/P』

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液晶が180度回転し、ノートPCとしてもタブレットとしても活躍してくれる変形モデル。タッチ操作に対応しているのはもちろん、付属のスタイラスペンを使えば手書き入力も可能だ。「OneNote」を使って、図やイラストを入れた手書きメモを簡単に作成できる。
性能も優秀で、CPUに「Core i5-4200U」、そして2560×1440ドットという高精細液晶を搭載。液晶は定評ある「IGZO」ディスプレイなので、視野角が広く、省電力性に優れている。ストレージは、500GBのハイブリッドHDDを採用。速度はSSDに劣るものの、容量不足を気にしなくて良いのがうれしい。

■基本機能をチェック

指先だけに反応するタッチパッド

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▲手の平では反応しないため、キー入力中に触れてしまっても大丈夫。不意にポインターが動いたり、クリックされてしまうといったことがない。

ペン入力ではタッチパネルが無効に

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▲ペンを使うと自動でタッチパネルが無効となるため、手を付けながらでも書ける。とくに、タブレットとして使っている時に重宝する機能だ。

指紋センサーでセキュリティアップ

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▲社外秘や個人情報を守るのに活躍してくれる、指紋センサーを装備。パスワードと違って盗み見される心配がないため、屋外でも利用しやすい。

■LIFEBOOK TH90/Pの独自性!!

スタイラスペンは忘れたり、なくしたりしがちなだけに、内蔵できるというのがうれしい。また、省略されがちな有線LANを装備しているため、無線LANが使えない環境でも、USBアダプターなしで使えるのが便利だ。珍しいのが、バッテリーを取り外せること。予備のバッテリーを入手すれば、屋外でより長時間使えるようになる。

スタイラスペンを本体に内蔵可能

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▲手書きするのに十分なサイズのペンが付属。本体に内蔵できるため、いつでも取り出して使えるのがうれしい。なくさないよう、本体と紐でつないでおくこともできる。

引き出し式の有線LANで出張先のホテルでも安心

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▲薄型の本体ながら、引き出し式の有線LANを装備。ビジネスホテルなどでは有線LANしか使えないことがあるだけに、ありがたい機能だ。

ドライバーを使わずにバッテリーを交換できる

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▲薄型モデルとしては珍しく、バッテリーを交換可能。カスタムメイドモデルなら、購入時にオプションとしてバッテリーを追加できる。

■注目の進化ポイント

変形の要となるヒンジ部はコンパクトながら高機能で、左右どちらからも180度回転できるだけでなく、液晶が斜めになっていても回転可能。手早く形状を変えられる。また、液晶を回転すると音量調節ボタンが出現するのはユニークだ。キーボードが使えなくなる「シアタースタイル」や、「タブレットスタイル」での動画鑑賞時に重宝する。

小さくて目立たないが頑丈なヒンジ

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▲従来の変形ヒンジは存在感があったが、本製品では一見すると普通のノートPCにしか見えないほど目立たない。これだけ小さくても、しっかりと液晶は保持されている。

画面に角度がついていてもそのまま回転できる

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▲画面が垂直ではなくても回転できるので、気軽にスタイルを変えられる。また、左右どちら方向からでも回転できるのも使いやすいポイントだ。

タブレットスタイルでは音量調節ボタンが出現

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▲液晶を回転して閉じると、本体と液晶とにずれが生じる「Shift hinge」機構を採用。このずれた部分に、音量調節ボタンを装備している。

■使い倒しインプレッション

『LIFEBOOK TH90/P』に触れてまず驚いたのが液晶を左右どちらにも180度回転できる点だ。単純にタブレットへ変形するだけなら意味はないが、商談中の相手に画面を見せたい場合などでは、どの位置に座っている人にも画面を向けられるというのは大きなメリットだろう。また、一見すると全くわからないほどコンパクトなヒンジにも驚かされた。液晶が横に回転する機種では、中央の1点だけで液晶を支えなくてはならないため、従来はどうしてもヒンジが大きく、目立つ形状になっていた。しかし、本機はこれだけ小さなヒンジでもしっかり液晶を保持できている。試しに画面をタッチしてみると、さすがに多少グラグラと揺れるものの、液晶が倒れることはなかった。
ちなみに、腕に抱えてタブレットPCとして使うには少し重たいが、机の上に置いて使うなら快適で、液晶面は指の滑りが良く、さらに追従性もいいので、ストレスなく使える。さらにスタイラスペンを使えば、手書き入力も可能。ペンは指以上に滑りも追従性も良く、軽い力で素早く書ける。また、1024段階で筆圧検知ができ、イラストを描く時にも活躍してくれる。
続いて、ノートPCとして使う場合に活躍してくれるのが、タッチパッドの手の平検知能力だ。試しに長文を入力してみたが、キー入力中は手の平が触れてもすべて無視され、誤操作は全く起こらなかった。それでいて指先には素早く反応し、しっかりと操作できるのだ。ただし、薄型ということもあってキーボードのストロークは浅く、クリック感も弱め。このあたりは好みがわかれるところだが、個人的にはもう少し強めのクリック感がほしかった。
性能面ではストレージがSSDではなく、ハイブリッドHDDを採用している点に気を付けたい。500GBの容量は魅力だが、やはり速度や耐振動性ではSSDに劣るのが実情。この点を気にするのであれば、カスタムメイドモデルでSSDを選択するというのがベターだろう。そのほかのCPUやメモリーに関してはメインPCとして使うにも十分で文句なしだ。
ノートPCとしてもタブレットとしても使いやすい工夫があり、細かい点まで丁寧に作られている印象。機能やスペックはもちろんだが、ストレスなく使える実用性の高さが本機の最大の魅力だろう。

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■SPEC
OS:Windows 8.1 CPU:Core i5-4200U(1.6GHz×4) メモリ:8GB ストレージ:500GB ハイブリッドHDD ディスプレイ:13.3型(2560×1440ドット) サイズ/重量:W320.8×H17.1~19.3×D235mm/1.59g インターフェイス:USB 3.0×2、HDMI出力×1、SDカードスロット×1、ヘッドホン端子 通信機能:有線ギガビットLAN、無線LAN(802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0 公称バッテリー駆動時間:12.5時間

■クレジット
文/宮里圭介 撮影/松浦文生