2~3万円もする高級扇風機が売れているワケ

“扇風機なんて風を吹かせてさえくれればなんでもいいよ”と思っている人はかなり多い。ただ、そんな人たちも、“扇風機の風と自然の風、快適に感じるのはどっち?”って聞くと、ほぼ“自然の風”と答える。つまり、人間誰しも“自然の風は快適である”ということは知っているし、それを感じることもできるのだ。

バルミューダの「GreenFan」シリーズは、その自然の風を部屋の中で生み出すために、それまでの常識を覆す形で、二重構造の羽根を採用、安価で細かな制御が難しいACモーターではなく、高価ながらも細かく回転を制御できるDCモーターを搭載。「グリーンファンテクノロジー」を開発した。

そのため、価格は開発費や付加価値も考えると従来機とは全く別次元のものとなり、3万円オーバーという常識外の価格帯で、世の中へ一石を投じることに。

だが、震災後の節電志向が強い時期であったという時代背景が味方したのはもちろん、何より自然の風の気持ち良さ、ずっと当たっていられる健康的な風が、それまで扇風機というものに不満があった多くの人たちに受け入れられ、一気にブレイク。その後、他社までがその価値に気付く形で追随して、高級扇風機市場が生まれる。

これまで潜在的には存在しながら、満足させることができていなかった需要を、メーカーが独自の技術力で掘り起こした好例であると言えるだろう。

バルミューダ『GreenFan Japan』(実勢価格=3万7500円)
バルミューダ『GreenFan Japan』(実勢価格=3万7500円)