5分でわかるPC&ITトレンド! 忙しい人のための「COMPUTEX TAIPEI 2014」まとめ

パソコンやIT機器の展示会『COMPUTEX TAIPEI 2014』が6月2日から7日まで台北で開催された。COMPUTEXはパソコンから、CPUやパーツ類。さらには各種デジタル機器まで最新のモデルがズラリと登場するので、今年のPC&IT業界のトレンドをチェックするにはピッタリ。そこで筆者が現地で取材したポイントをピックアップしてみた。

●ノートPCはさらに薄型化が進む!

パソコン関連では、インテルの基調講演で、第5世代のCPU(コードネーム:Broadwell)のうち、ノートPC&タブレット向けのモデル『Core M』が発表された。

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▲モバイル用のCPUとして新ブランドの『Core M』を発表。

Core Mの特徴は、ファンレスでも運用できる省電力性で、PCやタブレット本体を薄型に設計できる。インテルはCore Mを使ったリファレンスモデルの『Llama Mountain』も発表。キーボードと分離したタイプでタブレットとしても利用できるデザインとなっており、厚さはなんと7.2ミリの極薄軽量Windowsマシン。

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▲インテルブースで展示されていた『Llama Mountain』。リファレンスモデルのため発売予定などはなし。

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▲ディスプレイ部は取り外し可能。厚さ7.2ミリと非常に薄い。

Core Mのリリース時期は2014年の年末を予定しているため、搭載ノートPC&タブレットが登場するのはしばらく先になるが、ASUSTeKはすでにCOMPUTEXで搭載予定のPCを発表している。

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▲ASUSTeKのスマホとタブレットとキーボードが合体する『Transformer Book V』。タブレット部分はCore Mを搭載。

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▲ASUSTeKの2-in-1タイプ『Transformer Book T300 Chi』。キーボード装着時でも厚さは最大で14.3ミリ。

ほかのメーカーもCore M搭載モデルを発表していくのは確実なので、今後の動きにも注目。

またノートPCの形状はタッチディスプレイの普及で、ディスプレイのヒンジ部分が360度回転してタブレットスタイルでも使えるものがメジャーになってきた。

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▲ASUSTeKブースに展示してあった『Transformer Book Flip』。

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▲デルもCOMPUTEXにて新モデルを発表。『Inspiron 11 3000 Series』はテントスタイルでも使える。

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▲Acerの『ASPIRE Switch 10』もヒンジが360度回るタイプ。

●タブレットは低下価格ながら高性能化

タブレットは、コンパクトな7インチから8インチのモデルが主流に。OSはAndroidがメインだが、マイクロソフトが9インチ未満のディスプレイモデルに対してWindowsのライセンス料を0円で提供し始めたこともあり、Windowsを搭載するタブレットも増えてきている。

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▲現時点では東芝から正式発表はないが、7インチのWindowsタブレットがインテルブースに展示されていた。

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▲実は東芝の7インチWindowsタブレットは、アメリカで発表したAndrodタブレット『Excite Go』と同じハードウェア。インテル製のCPUを搭載しているため、このような展開が可能となっている。

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▲中国メーカーCOLORFLYの8インチWindowsタブレット。Androdタブレットを作っていたメーカーがWindowsタブレットに参入しやすい状況となっている。

Androidタブレットは、低価格モデルながらスペックが向上。デルが発表した『Dell Venue 8』は、フルHDの8インチディスプレイでLTEでの通信機能を搭載しながら、199ドルの低価格。コストパフォーマンスの高さがポイントとなりそう。

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▲デルの『Dell Venue 8』は日本でも7月中に発売予定とのこと。

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▲日本でもauから発売予定の『MeMO Pad 8』。こちらもフルHD&LTE通信対応。

●ディスプレイは4K時代に突入

パソコン用のディスプレイは4Kパネルの価格が低下していることもあり、通常のディスプレイのほか、ノートPCでも4K対応モデルが増えてきている。

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▲ASUSTeKの『ZENBOOK NX500』4Kディスプレイ搭載で、sRGBモードで146%の高色域。

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▲PC用ディスプレイは、ゲームなどで表示の遅延を防げる“G-SYNC”対応の4Kディスプレイが注目を集めていた。

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▲クアルコムのリファレンスモデル。タブレットながらジャパンディスプレイの4K液晶を搭載。

●ウェアラブルは中国系メーカーが躍進

今年の会場では、スマートウォッチやヘルスケア系のリストバンドが多く出品されていた。特に中国系のメーカーが多く、中にはSIMを搭載して普通のAndroidスマホとしても利用できるものまで。モジュールなどの低価格化が進んでおり、今後はさらにウェアラブル系のデバイスが増えていくと予想される。

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▲中国系のウェアラブルメーカーは、取り扱い製品を大々的にアピール。

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▲SIMスロットを装備して、単体でインターネットへの接続もできるスマートウォッチも多い。

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▲スマホと連動するリストバンドを取り扱うメーカーも多く見られた。

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▲Androidを搭載したメガネ型のウェアラブルデバイス。このタイプのウェアラブルは会場ではほとんど見かけなかった。

●IoTの普及で家電同士がつながる

そのほか会場で印象に残ったのが、IoT(モノのインターネット)に関するソリューション。特に家電をコントロールするシステムやアイテムが多く、電化製品がそれぞれインターネットにつながることで、お互いにコントロールしたり情報を送受信できるようになっている。
例えばクアルコムでは、『AllJoyn』というシステムを使って家電をコントロール。冷蔵庫が開けっ放しの時は、テレビやスマホにその情報が表示されるといったデモを披露していた。このAllJoynはオープンソースのため、ほかのメーカーも参入しやすいのもポイント。すでにパナソニックやシャープといった日本企業もアライアンスに参加している。

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▲クアルコムのAllJoynを使ったデモ。冷蔵庫やスピーカー、電灯までスマホでコントロール可能。

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▲スマートTVを使って家庭内の家電をコントロールする技術を展示している企業も見られた。

以上の5つのが今年のCOMPUTEXのポイント。この5つのトレンドを踏まえて、今後のIT&デジタル機器の動向に注目していこう!!

(中山 智)