Wii Uゲームレビュー/マリオカート8(前編)

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今度の「マリオカート」は、壁も天井もサーキット! HDグラフィックで描かれた反重力コースで、スピード感あふれるデッドヒートを楽しもう。今回はオフラインでのレースを体験します!

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■ひとりでプレイ
360°全てがサーキット!
ギミック満載の32コースを大爆走

「マリオカート」と言えば、ご存じマリオと仲間たちがカートやバイクで激走するレースゲーム。アイテムを使ってライバルを出し抜くスリリングな攻防が人気を集め、20年以上続く大ヒットシリーズとなっている。

『Wii U』でリリースされた最新作は、ギミック満載のコースで駆け引きの楽しさがさらにアップ。中でも注目すべきは、新たに導入された反重力システム! 壁を垂直にのぼったり、天井を走り抜けたりできる上、反重力コース上でライバルにぶつかるとお互いに加速するのがポイントだ。つまり、壁を爆走しながらライバルにガンガン体当たりすると、ギュンギュン加速してヒャッハー! ……という感じ。これまで軽量級キャラは重量級に力負けしていたけれど、このシステムによりガッツンガツン当たりに行けるのがうれしい。

コースは全32種類。そのうち半分が新コース、残り半分が過去の名コースのリメイクとなっている。最初から全コースが出そろっているわけではなく、各カップで3位までに入賞すれば新たなコースがオープンする。『8』のために用意された新コースは、お菓子の国や雲の上などのファンシー系から近未来的なSF系までバラエティに富んだラインナップ。水中を駆け抜けるコース、カイトやパラシュートで大空高く舞い上がるコースなど、それぞれ異なるプレイフィールを味わえる。

個人的にハマったのは、空港をモチーフにした「サンシャインくうこう」。空港の建物や滑走路、そして大空を縦横無尽に走り抜ける爽快感は格別! HDグラフィックで描き出された空と海の表現も美しい。

また、最高のスリルを味わいたいなら、シリーズでおなじみの「レインボーロード」がおすすめ。宇宙ステーションの周りを走行するのだが、フェンスがない部分も多く、コースアウトするとそのまま宇宙へ放り出されてしまう! しかも反重力エリアが大半を占めているため、ライバルにぶつかればギュンギュン加速していく。このスピード感、コースアウトしかけた時の体がフワッと浮くような感覚に、アドレナリンがダバダバ出っぱなしだ。

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▲壁を走り抜け、激流を垂直に駆けあがり、空高くダイブ! 絶叫系アトラクションに乗っているかのような、スリルと興奮を味わえる。コース上の反重力装置にぶつかって、加速することもできる。

『Wii U GamePad』を使った操作感もユニークだ。カートの操作は、スティックで方向を決める「スティックそうさ」のほか、パッドを傾けて走行する「ハンドルそうさ」にも対応している。私も両操作を試してみたが、パッドを傾ける「ハンドルそうさ」は、慣れるまでなかなか難しい。もともとレースゲームをプレイしていると体が左右に揺れてしまうタイプなのだが、体の傾き+パッドの傾きで体が床にくっつきそうな珍妙のプレイスタイルに。異様な姿に自分でも困惑したが、みんなで集まって対戦する時には逆に盛り上がるかもしれない。

また、パッド画面にはコースマップやライバルキャラの位置を表示することもできる。レース中は忙しくてなかなか手元を見る暇もないが、ラストにアイテムを使って猛ダッシュをかけたい時などに役立つはずだ。

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▲車のハンドルを握っているかのように、左右に傾けながらコースを走行。パッドには、コース画面を映し出せるほか、コースマップや順位も表示可能。クラクションを鳴らすこともできる。

■ふたりでプレイ
ローカルプレイは4人同時に遊べる!
家族と、友達と激走バトル

やっぱり「マリオカート」と言えば、家族や友達との対戦がアツい。ローカル対戦だと最大4人、インターネット対戦だと最大12人で遊べるが、今回は2人プレイに挑戦してみた。

プレイして意外だったのは、画面がタテに二分割されたこと。てっきり『Wii U Game Pad』でひとりがプレイし、もうひとりがテレビ画面を見てプレイするのかと思いきや、一画面を仲良く分け合うようだ。タテ半分になったためコースの見通しは若干悪くなったが、行く先に何があるのかわからない分、思いがけない場所でコースアウトしたり、バナナの皮を踏んでしまったり。混戦模様のレースに、思いのほか盛り上がってしまった。

また、順位を競う「グランプリ」、ルールを細かく設定できる「VSレース」の他、おなじみ「ふうせんバトル」も収録されている。これは、アイテムなどを使ってライバルの体についた3つの風船を割るゲーム。バトル専用コースはなく、通常のレースコースを使ってプレイするようになっている。コースが長いので制限時間を長めに設定し、じっくり戦うのがおすすめだ。

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▲2人対戦だと画面がタテに二分割、3〜4人対戦だとタテヨコ四分割になる。前を行くライバルに、甲羅などをぶつけて一発逆転を狙おう。

■まとめ
まるで絶叫アトラクション!
スピード感と浮遊感がやみつきに

全32コースを走行して感じたのは、巧みなステージ構成。昔ハマったスーパーファミコン版のコースは今走っても楽しいし、新コースはさらにスリリング。分岐あり、反重力エリアあり、加速ボードあり、ジャンプ台ありの起伏に富んだステージは、絶叫アトラクションを凌ぐ楽しさで夢中になって遊んでしまった。「このコースの時は、カイトよりパラシュートのほうが気持ちいいかも」と、車体やパーツをあれこれ変えて疾走感、浮遊感の違いを味わうのも楽しい。また、コースアウトしたりアイテムをぶつけられたりした時のリカバリーの速さ、後続からでも一発逆転を狙えるギャンブル性など、初心者への配慮も◎。これがあるからこそ、普段レースゲームをほとんどプレイしない私も「マリオカート」は別腹で遊んじゃうんですよね。

次回は、インターネット対戦やレース映像を共有する「マリオカートTV」について紹介します!

マリオカート8
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●ハード:Wii U
●発売日:発売中(2014年5月29日発売)
●価格:5700円(パッケージ版/DL版ともに税別)
●ジャンル:アクションレースゲーム
●プレイ人数:1〜4人(通信プレイ時2〜12人)
●メーカー:任天堂

公式サイト
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/amkj/

©2014 Nintendo

文/野本由起