驚異のホール感を実現! パナソニックの“11.1chバーチャルサラウンドヘッドホン”を試す

ヘッドホンで最大11.1chバーチャルサラウンドが体感できる技術「DTS Headphone:X」が発表されたのが、「2013 International CES」。
その後、すぐに国内でもプレス向けにdts Japanオフィスにてデモが行なわれました。
私も当時デモを体感しましたが、その驚きはすごかった……。

それから一年弱にして、パナソニックから初めて「DTS Headphone:X」対応のヘッドホンが発売されました!
一年前と同じ感動が、市販品でどれだけ実現できているか気になり早速試聴してみました。

パナソニック『RP-HX750』/『RP-HX550』/『RP-HX350』
実勢価格:1万260円/5980円/3110円

(RP-HX750)
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(RP-HX550)
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(RP-HX350)

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この3モデル全てが「DTS Headphone:X」に対応。
それぞれの違いは、ドライバー口径や再生周波数帯域、音圧レベルといった
基本的なヘッドホン性能による違いがメインです。

口径が大きい分、装着感も良い『HA-FX750』が個人的にはオススメ。

さて、実際にこのヘッドホンでどのように試聴するかというと、
専用アプリ『Music Live』から専用チューニングを施したコンテンツをダウンロードして試聴します。

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『Music Live』

つまり、アプリからダウンロードした専用コンテンツでのみ「DTS Headphone:X」のサラウンドを味わえるという仕組み。
このヘッドホンがあれば、どの曲でもバーチャル11.1chで味わえるというわけではないので、ご注意を。
しかしコンテンツは必ず増えていくと思いますし、普通の2chヘッドホンとしても使えるので、その点はまったり待っていれば良いと思います。

次にアプリ内での楽曲試聴までの手順をお見せしていきます。

■最初に対応ヘッドホンを選ぶ

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どうやらモデルごとにチューニングが異なるようで、最初に聴くヘッドホンを選択します。
「その他のヘッドホン」では、「DTS Headphone:X」本来のサラウンド効果は得られないとのことです。
試しに『RP-HX750』で『RP-HX350』設定を試聴してみましたが、リアとハイの音区別が弱くなる印象がありました。

■「DTS Headphone:X」サウンドチェック

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実際に11.1chの区別がされているかを体感するには、このサウンドチェックから行なうのが良いでしょう。左右前方、センター、左右、左右後方、左右前方上部、左右後方上部からの聴こえ方を丁寧にガイドしてくれます。
一年前、私がdts Japanでガイドされた内容と同内容で懐かしく思いました。

■専用コンテンツをダウンロード

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アプリ内に「アーティストリスト」というリストがあり、その中から曲を選び購入すると
アプリ内で動画と合わせて楽曲が再生されます。

■他の曲も購入する

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現状、11.1chコンテンツとしては「DadaD」というアーティストの楽曲が3曲揃っています。
11.1ch以外にも5.1ch含めて複数の楽曲を用意しており、その中でもBEGINから3曲が5.1chコンテンツとしてダウンロードできます。

さてここからは、試聴してみた感想。
『RP-HX750』を自前の『iPhone 5s』からアプリを通して試聴しました。

今回用意されているコンテンツの仕様だと思いますが、
サラウンド特有の「音の移動感」に関しては、あまり感じなかったのが正直なところ。
ただし、今後はライブコンサート映像コンテンツをリリース予定らしいので、
そういう音源でこそ真価を発揮してくれるでしょう。

その反面、やはり絶品だったのが、一年前の「DTS Headphone:X」デモでも感じた「音の距離感」。
普通は音量を上げるほどダイレクトに音が耳に入ってくる感じが強まるのですが、
このヘッドホンで音量を上げると、音が鳴ってる距離感は変わらずに音の存在感だけが強まるイメージ。まさに“ホール感”ですね。

あと、多くの人がリアから鳴る音は感じられると思います。
試聴曲でも用意されているDadaD「ビューティフルマジック」曲中の
ハンドクラップ音が歌の後方ではなく、聴いている自分の後ろから鳴っている感覚がしたのがとても印象的でした。

ちなみに今回、『RP-HX550』用にチューニングされた映画コンテンツも試聴したのですが、当たり前ですが、やはり映像との音のリンク感があってこそ、この技術とヘッドホンは意義があると思います。
試聴した映像では弱いながらも移動感を感じながら、爆発音だけじゃなくSEの距離感と方向すらも映像とリンクして臨場感を感じることができました!

なので、本当に早くライブ音源の配信と、「DTS Headphone:X」対応の映像コンテンツ配信、またモバイル用ではないホームユースのヘッドホン製品が出ることを期待します!
再三になりますがコンテンツは必ず増えていくだろうし、決して高い製品ではないので、ここで試しに購入しておくのは間違いじゃないと思いますよ!