「連携」と「開放」、最新iOSとOS Xがもたらす新世界

先日のアップルWWDCで発表された「iOS 8」と「OS X Yosemite」。それぞれのOSでさまざまな機能が強化されているが、単独ではなく連携させてこそ本領を発揮する。また、「iOS 8」ではこれまでアップルにしか許されていなかった領域が開放。この“連携”と“開放”によって、さらなる利便性が実現される。

両OSの“連携”について下記6つの改良ポイントが挙げられる。これにより、MacとiOSがさらにシームレスにつながるようになる。

●作業の続きを別デバイスで
「iOS 8」と「OS X Yosemite」の間で、「HandOff」という仕組みを実現。現在の作業内容が自動的に同期され、スマホで行なった作業の続きをシームレスにMacで行なえるようにしている。

●OSの枠を超えてAirDropできる
これまでなぜかiOS同士、OS X同士でしかできなかった「AirDrop」が、OSの枠を超えて利用できる。「iPhone」側からMacに面倒な登録作業等を行なわずに、ワイヤレスで実行できる。

●SMSをMacで送受信可能に
これまで「iMessage」でやりとりしたメールしか送受信できなかったMacの「メッセージ」アプリが、通常のSMSにも対応。単に閲覧するだけでなく、Mac側から送信することもできる。

●かかってきた電話にMacで出られる
SMSのほか、何と音声通話もMacで行なえるように。「iPhone」にかかってきた電話にMacの画面上で応答できる。もちろん、Macから「iPhone」の回線を経由して電話することも。

●iCloud Drive新登場
無料で5GBまで使える新ストレージサービス「iCloud Drive」を開始。登録した全デバイスで共有できる。上記「HandOff」なども、このサービスを利用して実現している。有料の容量追加も可能。

●インターネット共有が簡単に
これまでやや煩雑な操作が必要だった「インターネット共有」(いわゆるテザリング)が簡単に。Macの側からテザリングのリクエストを出し、インターネットに接続できるようにしている。

「iOS 8」は、下記6ポイントのように今までサードパーティに開放されていなかった機能がオープンになったことで、より自由度の高いアプリ・サービスが実現できるようになった。

●サードパーティ製IMEが実現!?
Androidなどでは初期から可能だった、文字入力ソフト(IME)の置き換えがついに可能になる。より高精度な日本語入力エンジンや、手書き文字認識ソフトなどの登場が期待されている。

●指紋センサーをさらに有効活用
日本語入力ソフト同様、アップルにしか利用を許されていなかった指紋センサー「Touch ID」をサードパーティ製アプリでも利用できるように。ファイナンス系アプリなどで役立ちそうだ。

●アプリ間連携がより実用的に
主にセキュリティの問題から許可されていなかったアプリ間連携をついに開放。不正なアクセスを抑制しつつ、アプリからアプリへデータや機能の提供が行なえるように。利便性が大きく上がる。

●グラフィックスが大幅強化
近年のグラフィック環境を踏まえた、より高度なグラフィック環境を新開発。効率的な描写が可能になることで、携帯ゲーム機顔負けの高度な3Dグラフィックスなどを表示できるように。

●ヘルス機器との連携を一元化
これまで各社がバラバラに開発していたヘルス機器との連携アプリを一元化すべく、「HealthKit」を用意。これを利用することで、メーカーの枠を超えたよりトータルな健康管理が可能になる。

●家電コントロールも一元化
照明やエアコンなどを一元管理するための「HomeKit」も提供。「HealthKit」と同じく、メーカーの枠を超えた家電管理(例えば違うメーカーの照明を1つのアプリで調整するなど)できる。

iPhoneにかかってきた音声通話をMacで応答することも可能に
iPhoneにかかってきた音声通話をMacで応答することも可能に