PS4ゲームレビュー/ウォッチドックス(前編)

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スマートフォンひとつで、シカゴの街をジャックせよ――。“ハッキング”を駆使し、手のひらの上で街を操る新機軸のオープンワールドアクションが誕生。この万能感、クセになる!
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■ ハッキングに挑戦

監視カメラ、信号、他人のスマホ……
指先ひとつで街をハッキング!

オペレーティングシステム“ctOS”により、あらゆる情報がネットワーク化されたシカゴ。監視カメラ、電力、交通機関から個人情報まですべてが“ctOS”に管理され、市民は安全かつ快適な暮らしを享受していた。そんな“ctOS”をスマホひとつでハッキングしてみせるのが、主人公エイデン・ピアース。ある事件が引き金となり姪を殺された凄腕ハッカー・エイデンは、“ctOS”を利用して仇敵を追い詰めていく。復讐の果てに見た、“ctOS”をめぐる真実とは???

というわけで、今回はオープンワールドアクション『ウォッチドッグス』をプレイ。PC版、PS3版などマルチプラットフォームでリリースされているが、グラフィックがキレイと評判のPS4版でチャレンジしてみた。

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▲細部まで街並みが作り込まれていて、街を走り回っているだけでも楽しい。ちなみにPS4版では、街で立ちションしてるおっさんのキラキラ輝く放物線まで描写されていて、マシンパワーを感じました。

やはり気になるのは、このゲームの核となるハッキング。「データをハックする」というとなんだか難しそうだが、もちろん、ミッションでもハッキングが大きな役割を担う。例えば、監視カメラでアクセスコードを持つ男を探してPCをハックしたり、遠隔操作で爆破装置を作動させたり。どれも操作は簡単だが、まるで一流ハッカーになったかのような万能感!

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▲監視カメラを次々にハックし、建物の外側にいたまま情報を得ることもできる。パズルのような感覚で次々にデータをハッキングし、最奥部へたどりついた時の「してやったり感」が気持ちいい。

■ステルスとバイオレンスの融合

クリア方法はひとつじゃない
幾通りもの楽しみ方ができるミッション

メインミッションは、仲間を守りながらの銃撃戦、車で逃げる敵の追跡など様々なバリエーションがある。中でも多いのが「ハッキングで情報ゲット→敵からの逃走」というパターンだろう。ただし、解法はひとつではない。プレイスタイルに応じてまったく違う楽しみ方ができるのだ。

例えば、銃を構える見張りの目を盗み、建物内にあるPCから情報を盗み取るミッションの場合。
監視カメラを次々ハッキングして最深部にたどりつくもよし。見張り役の動きを観察しつつ、スマホを使った陽動作戦に出たり、周囲の爆発物を爆破させて倒したりするのもよし。後ろからこっそり忍び寄って、テイクダウンを狙うもよし。銃撃でガンガン倒して進むもよし。もちろん、ステルスプレイを狙ったつもりが敵に気付かれ、やむなく銃撃戦に……という展開もある。

ちなみに私は、敵を背後から警棒でタコ殴るステルスプレイ+ハッキングの組み合わせがお気に入り。で、逃走時はその辺の車を拝借して、アクセルを踏みぬき大爆走! 途中で信号や橋を作動させつつ敵の車を振り切るんですが、運転がド下手なせいもあって心臓バクバク&瞳孔開きまくりですよ。何度も失敗を重ねつつ、必死で敵から逃げ切った時の安堵感と達成感はもう最高! このステルスとバイオレンスが渾然一体となったプレイ感が、たまらなくアツい。

ただし、敵を撃ちまくったり、市民を車で轢きまくったり悪行を重ねていると「評判」が下がり、警察に追われやすくなるので要注意。上級者はあえて悪評を高め、通報されやすい状態でプレイするのもいいかも……?

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▲車の操作はクセがあるので、慣れるまで練習しておくのがおすすめ。銃撃戦はR3ボタンで照準が合わせやすくなるので、FTP(一人称視点シューティング)が苦手でも安心。

■まとめ

圧巻のデータ量に感動
大作の名にふさわしい完成度!

プレイしてまず驚かされたのが、膨大すぎるデータ量! シカゴの街は細部まで丁寧に描かれているし、すれ違う人すべてに名前や職業、収入が設定されていて、エイデンのスマホを使って素性を丸裸にできる。「低血糖」「地元のジムに出入り禁止」「ネットでよく検索する言葉:婦女暴行」といった「だから何?」と言いたくなるプロフィールまでわかるのだが、何気ない情報だからこそかえって彼らの暮らしぶりが浮き彫りに。目の前の見張り役が「妻に接近禁止命令を申し立てられた」なんてプロフィールだと、「やっぱ撃つのはやめとこうかな」と思うのが人情。圧倒的な情報量を盛り込むことで、プレイヤーのスタイルにまで影響を及ぼすのが新鮮に感じられた。

個人的に楽しかったのが、道行く人のスマホの傍受。「女とヤッてたら尿意をもよおしちゃってさぁ」というCERO Zな会話を盗聴した日には、私のエイデンも思わず棒立ちですよ(意味深)。通話もチャットもハッキングし放題。この作り込み、ドえらいことになってます。

ハッキングが楽しくて書きそびれてしまったが、ストーリーにも力が入っている。エイデンの姪を死に追いやった黒幕を探し、少しずつ事件の核心に近付いていく過程がスリリングでついメインミッションにのめり込んでしまう。また、フリーランやステルスアクションなど「アサシン クリード」シリーズと共通する部分も多いので、同作のファンはハマりやすいかも。

さて、次回は本筋を離れたミッション、画期的すぎるオンラインプレイに迫ります。遊び応えありすぎて、シカゴに行ったつもりで1週間ぐらい休暇が欲しい!

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●ハード:PlayStation 4/PlayStation 3/Wii U/Xbox One/Xbox 360/PC
●発売日:発売中(2014年6月26日発売)※Xbox One版とWii U版の発売日は未定
●価格:【PS4版】8400円/7500円(パッケージ版/DL版ともに税別)
【PS3版】7400円/6600円(パッケージ版/DL版ともに税別)
【Wii U版】7400円/6600円(パッケージ版/DL版ともに税別)
【Xbox 360版】7400円/6600円(パッケージ版/DL版ともに税別)
【PC版】6600円(DL版、税別)
●ジャンル:アクション
●プレイ人数:1人(オンライン最大8人【PS4、PC版】/4人【PS3、Xbox 360版】)
●メーカー:ユービーアイソフト
公式サイト
http://www.ubisoft.co.jp/wd/

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文/野本由起