世界初の感情認識人型ロボット、ソフトバンク「Pepper」の実力を探る

先日、携帯電話の夏モデル発表会を行なわなかったソフトバンクから、驚きの新製品が発表された。世界初の感情認識人型ロボット『Pepper』だ。

このPepperにはさまざまなセンサーと、人の表情と声から感情を察する感情認識機能が搭載されており、こちらの様子に適した反応をしてくれる。また、各Pepperの経験がクラウドに集積。それを活用していくことで加速度的に成長し、反応が自然になっていくという。

発表会でPepperと会話してみたが、「ペッパー」と声をかけると、こちらを向いて認識し、近寄ってくる。小さな男の子といった雰囲気があり、吸い込まれそうな瞳が印象的だ。

会話はPepperが主導してくれた。その限りでは、いつまでも会話を続けられる。ただ、こちらが質問すると、答えられないこともあった。こういった経験がクラウド上に集められ、次にはうまく対処できるようになっていくのだろう。

もう1つの驚きが、その価格だ。パソコン1台レベルの金額で、一般家庭にも導入できる。コンセプトモデルではないのだ。この価格では完全に赤字だそうだが、まずは日本で販売。好感触を得て全世界で販売されるようになればコストが下がり、アプリ販売などで利益を見込めるだろう。

何より、サービスが均一化された携帯電話キャリアにとって非常に大きな差別化ポイントにもなる。

商売のことはさておき、各家庭にロボットがいるSFの世界が、すぐそこまでやってきた。こんなワクワクさせられることは滅多にない。下記にPepperの特徴をリストアップしてみた。

●プライベートAI
表情と声から、その人の感情を認識する感情認識エンジンを搭載。やり取りを続けることで少しずつ成長する。

●タッチディスプレイ
胸には10.1型のタッチディスプレイを搭載し、Pepperの感情を表現。ディスプレイの交換もOK。

●オムニホイール
360度自由自在に動き回れる「オムニホイール」で移動。大容量バッテリーとともに長時間稼働に貢献。

ソフトバンク『Pepper』(実勢価格=21万3840円/2015年2月発売)
ソフトバンク『Pepper』(実勢価格=21万3840円/2015年2月発売)