2014年上半期を読み解くキーワードは「ネオ・プレミアム」

「今までなかった!実は欲しかった!そんな新しい“価値”に人は魅せられてしまう」、それこそがネオ・プレミアム家電だ。本年度上半期でデジモノステーション編集長がネオ・プレミアムだと認めたベスト家電とは?

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第1位は、W杯で大活躍中の「リモート視聴」機能。レコーダー内コンテンツや放送をタブレット・スマホを利用して外出先で楽しむ。専用機と相応の知識があれば、今までもできたことではありますが、今年に入ってソニー、パナソニックが対応したものは本当に“手軽”の一言。

リモート視聴にいち早く対応したソニー『BDZ-EW1100』(実勢価格=5万4110円)
リモート視聴にいち早く対応したソニー『BDZ-EW1100』(実勢価格=5万4110円)
リモート視聴対応“10ch全録”モデル パナソニック『ディーガ DMR-BXT970』(実勢価格=21万3800円)
リモート視聴対応“10ch全録”モデル パナソニック『ディーガ DMR-BXT970』(実勢価格=21万3800円)

私も早速レコーダーを新調し、貯めた録画番組を通勤時間に消化しています。画質もワンセグより遙かに高精細で字幕もしっかり判読可能。動画データゆえ多用し過ぎるとあっと言う間に各社パケット定額プランの上限値(3~7GB)に達してしまうという問題を解決してくれたらもう夢の機能です。

続く第2位は上半期流行語大賞を贈りたい「ハイレゾ」。特にポータブルプレイヤーの充実です。音楽CDの約3~7倍という驚異的情報量がもたらすサウンドは格段にきめ細かく、初めて高級ヘッドホンを使った時以上の感動を得られます。

対応機器が非常に高価かつ選択肢も少なかった市場にソニーが一般向けハイレゾ製品を投入。「ウォークマン」の対応ミドル機『NW-F885』は、何と実勢価格2万円台。最高級機『NW-ZX1』は実勢7万4800円とお高めですが、振動を低減する切削アルミフレームなど徹底した高音質化が図られた逸品です。「ポケットに超・高音質」という音楽の新しい楽しみ方を私たちに提案してくれました。

ワンランク上の音楽体験“ハイレゾ”を牽引する旗艦機ソニー『ウォークマン NW-ZX1』(実勢価格=6万9900円)
ワンランク上の音楽体験“ハイレゾ”を牽引する旗艦機ソニー『ウォークマン NW-ZX1』(実勢価格=6万9900円)

第3位には、“ピクチャ in ピクチャー”撮影=「ワイプ撮り」機能を搭載したパナソニック『HC-W850M』を推したい。液晶モニタ部にサブカメラを付けただけで使い勝手が劇的に向上した「上半期アイデア大賞」と言えます。

もう1つのサブカメラで別目線の映像も撮影パナソニック『HC-W850M』(実勢価格=9万6980円)
もう1つのサブカメラで別目線の映像も撮影パナソニック『HC-W850M』(実勢価格=9万6980円)

メイン画面内の小枠に撮影者や周辺の広域映像を映し込める。水族館で「イルカの演技も我が子の表情も同時に記録」も良し、運動会で「リレーの様子もパパの興奮した表情も記録」も良し、ピアノ発表会で「我が子のアップもステージの雰囲気も一緒に」も良い。Wi-Fi機能を用いたネットライブ中継も可能なので、遠方に住む両親とイベントを同時に楽しむなど、利用シーンがとてもわかりやすい。

デジタルグッズの真価は、「使い勝手」と「ユーザーハッピー」です。私たちが欲しいのは、超高性能マシンではなく、やりたいことを叶えるための“肌に合う道具”ですよね? 1~3位のモノは全てそれなりに高価です。でもヒットしている。好景気の兆候が見え始め、「安いものしか売れない」時代から「プチ贅沢」期に入ったと最近私は感じています。

付加価値を感じるモノには相応の対価を払う機運は、デジタルグッズにも当てはまり、デジモノステーションでは“プレミアム家電”などの呼称で皆さんにおすすめしています。その、「ちょっと贅沢だけどそれでも欲しい」が大事。

使ってみたいその機能のためだけに買い増ししてしまう。高音質のためなら豪華な部品を奢る。多少高くてもいい。潔いまでの品質・使い勝手重視。そんなデジタルグッズがとても魅力的に見える2014年上半期でした。これから登場する冬ボーナス商戦の製品にも期待大!