スマートに楽しめる“10ch×21日分全録”! パナソニック『ディーガ DMR-BXT970』

 

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8ch分の全番組を一時保管する全録レコーダー。また通常録画用にも3チューナーを備え、そのうち2つを転用することで10ch全録(うち5chではBS・110度CSも選択可能)を実現する。録画モードはDR~15倍までチャンネルごとに設定でき、録画先にUSB HDDを選ぶことも可能。通常録画機能も充実し、キーワードを複数設定できる「新おまかせ録画」、トリプル15倍録画に対応。

高画質エンジン「新ユニフィエ」により、BDソフトの4Kアップコンバート、スタジオマスター同等の高画質映像が楽しめる「マスターグレードビデオコーディング」に対応するなど画質へのこだわりも深い。動きや声で操作できる新型リモコンも特徴的だ。

■基本機能をチェック

<8ch全録の「チャンネル録画」+3チューナーの通常録画>
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▲これまでの全録は最大6chがスタンダードだったが、本機では8ch全録が基本に。これとは別に通常録画用3チューナーも搭載する。

<待望のリモート視聴機能!「外からどこでもスマホで視聴」>
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▲スマホ・タブレットからレコーダー録画番組のリモート視聴が可能に。現在はiOSアプリのみだが、今後Androidにも対応する予定だ。

■話題の“進化ポイント”

指定したチャンネルの番組をまるごと一時保存し続ける「チャンネル録画」に対応。専用チューナー8基を搭載し、8ch分の全録を実現している。さらに、通常録画用の3チューナーから2基を転用することで、最大10chの全録が可能に。保存先としてUSB HDDを選べたり、DRモードでも全録できたり、録画モードをチャンネルごとに変更できたりと自由度が高い。設定も非常にわかりやすい。

<最大10chの全録が可能に>
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▲5ch分のBS・110度CSを含む、最大10ch全録が可能。画質を落とせばその分全録できる期間も延長。15倍モードに設定すると、最長21日分の番組を一時保存できる。

<全録用HDD領域の変更やUSB HDDの活用も自在>
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▲全録チャンネルを増やせるだけでなく、通常録画用領域のHDDを全録用に割り振ることも可能。割り振りはゲージ状に表示され直感的に設定できる。

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▲USB3.0端子を使い、全録用と通常録画用のUSB HDDを各1台ずつ接続できる。全録用USB HDDに最大4ch分の全録を割り当てることで、保存できる期間を延長可能。

■注目の新機能

<ボイス&モーションリモコンの新感覚UI>

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リモコンをモデルチェンジし、ボイス&モーション操作に対応。リモコンに話しかけて観たい番組を音声でサーチしたり、背面トリガーを引きながら上下左右に振ってポインターを動かし、メニューを表示したりできる。

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▲リモコンの背面にあるトリガーを引きながら操作。もちろん、モーション操作だけでなく、従来通りのボタン操作にも対応している。

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▲上方向にリモコンを振ると「最新録画番組」や「再生履歴」など、番組をすばやくピックアップするメニューを表示。

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▲左方向に振ると、上メニューで最後に選んだリストを表示。よく使うメニューのショートカットとして機能する。

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▲右方向に振ると、地デジ番組のシーン情報を取得し、観たい場面を頭出し再生。(利用には「ミモーラ」サービスの会員登録が必要)

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▲下方向に振ると、全録番組の中から、現在再生中の番組と似た内容の番組をおすすめしてくれる。同じ出演者、同じジャンルなどの番組がサムネイルと共に表示され、ザッピングに便利だ。

■使い勝手をチェック

<全録カスタマイズの自由度が大幅向上!>
8ch+2chの最大10ch全録が可能な上、全録チャンネル数を減らしてその分保存期間を延ばしたり、チャンネルごとに録画モードを指定できたり、自由度の高さが魅力的。音声サーチにより、大量の全録番組から観たいものを探す手間も軽減している。

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▲10ch全録により、2ch同時放送を行なっているチャンネルでも両方を全録するような余裕が生まれた。

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▲チャンネル数を絞れば、その分全録期間も延びる。従来モデルの問題点を解消し、着実な進化を見せた形だ。

<全録と組み合わせて効果大の音声サーチ機能>

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音声サーチボタンを押しながらリモコンに話し掛けると、声で番組検索できる。番組表や録画一覧からも検索できるが、最も効果を発揮するのが膨大に蓄積された全録番組から気になるものを探す時。精度は高く、人名もほぼ認識、検索できた。

■使い倒しインプレッション

大量の全録番組をスマートに視聴できる!

パナソニックの“全録ディーガ”第2世代モデルは、従来機の課題を見事に解消したフルスペック機だ。8ch全録をベースとしただけでも大きな進化だが、さらに2chを追加し最大10ch全録が可能に。DRモードでの全録、USB HDDへの全録割り当てもでき、逆にチャンネル数を減らせば全録期間を延長できるなど、幅広いニーズに応えている。

最大の15倍モードでは21日分の全録ができるが、ブロックノイズが気にならないラインで実用的なのは6~7倍だと感じられた。この場合でも、8~10日間程度の全録が可能だ。例えば有料契約しているチャンネルはDRモード、流し見が多い局は高倍率モードなど、チャンネルごとに設定が変えられる柔軟性がうれしい。

新型リモコンは、慣れるまでポインター操作にやや戸惑ったが、音声サーチ機能は非常に便利。リモコンで文字入力する煩わしさが解消され、気になる番組を探しやすくなっている。視聴中の番組に似た番組を表示する「似たものおすすめ」、ネットに接続し人気番組をランキング表示する「最新おすすめ」も便利だが、音声サーチの手軽さにはかなわない。お笑い番組を観ながら「そう言えば、あの芸人さんを最近見ないな」と名前を検索したり、ワールドカップを観ながら「クロアチアってどんな国だろう」と旅番組をサーチしたり、ふとした思い付きでパッと検索できる。全録チャンネル数が増え、全録期間が延びるのはありがたいが、膨大な数の録画番組から観たいものを探し出すのはなかなか手間がかかる。音声検索は、その問題をスマートに解決している。

このスマートさは本機の大きな魅力だ。BD再生中は通常録画用チューナーで割り当てた全録が一時停止してしまうなど、10ch全録時にわずかな課題は残るが、柔軟な設定、優れた検索性でストレスなく使用できる。上位機種と同等のBD再生画質なども備わり、通常のレコーダーとしての満足度も高い。HDDやチューナーを増やし大量録画を実現しただけでなく、一人一人のニーズに寄り添い、快適性を追求した一台と言えるだろう。

■結論

全録+フルスペックの充足感

最大10chの全録は、観逃し・録り逃し防止にこの上なく心強い。首都圏在住の場合でもキー局を網羅でき、BS・110度CSやU局をカバーしてもチューナーは十分だろう。音声検索、自動チャプター、シーン検索など、観たい番組・シーンの探しやすさも特長。通常のレコーダーとしても優秀な機能を誇り、“全部入り”の贅沢さを味わえる。

■スペック

サイズ:W439×H71×D311mm(突起部含まず)
重量:5.1kg
記録可能メディア:BD-R/RE(BDXL対応)、DVD-R(片面2層対応)/-RW/-RAM
内蔵HDD:5TB(全録用3TB/通常録画用2TB)
全録番組保管期間:約1日間(DR放送画質/BSデジタル)~21日間(15倍モード)
チューナー:地上デジタル×11(うち8系統は全録専用)、BS・110度CSデジタル×6(うち3系統は全録専用)
出力端子:HDMI×1、光デジタル音声×1 入力端子:コンポジットビデオ、アナログ2ch音声
その他端子:USB3.0×2、USB2.0×2(前面1/背面1)、i.LINK×1、LAN端子×1

文/野本由起、編集部