スマホの2大OS、AndroidとiOSの次期プラットフォームをレポート(前編)

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見た目も機能も大きく変わるAndroid

6月に、米国・サンフランシスコで2つの重要な開発者会議が開催された。1つはグーグルのGoogle I/O。もう1つが、アップルのWWDCだ。これらの開発者会議では、スマホの2大プラットフォームである、iOSとAndroidの新たなバージョンが発表された。
世界シェアで8割を超えるAndroid OS は、次期バージョンの「Android L」を今年後半にリリース。仮想的なレイヤーやなめらかなアニメーションを取り入れ、直感性を増した「マテリアルデザイン」が特徴となる。
一目でわかるデザイン以上に、Android Lは中身も刷新されている。アプリを動かすための「ランタイム」の変更が、それだ。ランタイムとは、プログラムを動かすためのソフトウエア的な部品のことで、従来のAndroidでは「Dalvik」と呼ばれるものを使用。これを、Android Lから「ART」に切り替える。アプリの互換性は一部なくなるものの、高速化が最大の恩恵。データサイズが拡大しつつあるアプリの高度化に対応したもので、端末のパフォーマンス向上が期待できる。
現在、約8割というシェアを持つAndroidだが、新興国ではその牙城を崩そうと「第3のOS」勢が虎視眈眈と逆転を狙っている。その1つが、中国のチップベンダーSpreadtrumとタッグを組み、25ドルスマホのプラットフォームを送り出した「Firefox OS」。同OSは南米などの新興国を中心に、徐々に勢力を増しているところだ。
幅広いメーカーが参画するAndroidは、元々こうした新興国でも高いシェアを誇るOSだが、その取り組みを盤石なものにすべく、Google I/Oでは「Android One」という取り組みが発表された。この枠組みの中では、最新OSへのアップデートが保障され、グーグルのサービスも利用できる。最新のAndroidと互換性を保ちつつ、なおかつ安価な端末を開発できる。Google I/Oでは、インドのメーカーが100ドル以下のスマホを発表していた。

Androidがデザインを刷新して中身も大幅に進化

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▲仮想的な階層を設け、立体感を出した「マテリアルデザイン」を採用。モバイルWebにもこのデザインを適用する。

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▲iOS同様、Androidもセンサーの開放を進める。フィットネス系ガジェットのデータを束ねる「Google Fit」を開始。

スマートウォッチやテレビにもAndroid OSが

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▲ウエアラブル端末用のプラットフォームとして「Android Wear」を開発。LG、サムスンなどから端末が登場。

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▲テレビ向けにカスタマイズされたAndroidで、ネットでの動画配信やアプリにも対応。スマホでの操作もできる。

取材・文/石野純也


石野純也 プロフィール
出版社勤務時代に数々のケータイ関連誌を立ち上げた後、ケータイジャーナリストへ転身。昨秋は電子書籍「ソーシャルゲームの最新トレンド!」(KADOKAWA)を上梓した。