スマホの2大OS、AndroidとiOSの次期プラットフォームをレポート(後編)

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ウエアラブルの取り組みを強化し、iOSは規制も大幅に緩和

Androidをスマホ以外に広げる取り組みとして注目なのが、「Android Wear」。Android Wearはウエアラブル端末に特化したプラットフォームで、スマートウォッチが最初のターゲットになる。Google I/OではLGエレクトロニクス製の『G Watch』や、サムスン製の『Gear Live』が発表され、既に日本でも発売済み。円形ディスプレイを搭載したモトローラ製の『Moto 360』も夏に発売される。また、Android OSをテレビに応用する取り組みも披露されており、ソニーやシャープなどがデバイスを開発する予定だ。これらは、スマートフォンとの連携を目指して開発されたもの。腕時計型デバイスなどで通知を確認したり、テレビをスマホで操作したりといった形でそれぞれがつながるわけだ。
一方、Android Wearの対抗馬として期待されているアップル『iWatch』の発表はなかったWWDCだったが、その分、今秋に登場する予定の「iOS 8」は機能が大きく刷新される。これら変化の根底を貫くテーマが“規制緩和”。これまでふさがれてきた機能の数々がアプリ開発者たちに開放され、アプリ市場そのものにも広がりが生まれそうだ。
ユーザーにとって影響が大きそうなのが、IMEの変更が可能になるということ。Android OSと同様、サードパーティが開発したアプリが利用できるようになり、不満の声が大きかったiOSの日本語入力などが大きく改善される可能性が出てきた。加えて、アプリ同士の連携に対応するのも、iOS 8での重要な変更点だろう。今回のWWDCでは、ブラウザから直接翻訳アプリを呼び出したり、画像加工アプリの機能を別のアプリから呼び出したりといったデモが披露されていた。今までのiOSでは、例えば画像を加工した後、その画像をブログに投稿しようと思ったら、まず画像加工アプリを開き、次にブログアプリを開く必要があった。しかし、これらのアプリがアプリ連携に対応すれば、こうした操作の流れが大きく変わる可能性がある。
iOS 8では「Health Kit」や「Home Kit」も導入される。前者は健康系のデータを、後者は家電連携を集約するプラットフォーム。Android同様、iOSも“外”との連携が拡大しつつあり、こうした機能もスマホの次のトレンドになりそうだ。

規制を緩和し、新機能が続々と登場する

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▲アプリを開かず、情報を一覧できるウィジェットも、iOS 8の新機能。Androidとは異なり、情報は通知に表示される。

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▲なぞっての入力に加え、アップルはキーボードを開発者に開放。ユーザーがキーボードを自由に選択可能に。

取材・文/石野純也


石野純也 プロフィール
出版社勤務時代に数々のケータイ関連誌を立ち上げた後、ケータイジャーナリストへ転身。昨秋は電子書籍「ソーシャルゲームの最新トレンド!」(KADOKAWA)を上梓した。