PS Vitaゲームレビュー/俺の屍を越えてゆけ2(後編)

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約2年ほどで命が尽きる上、人との間に子孫を成すことも叶わない。呪われた一族は、神々と交わることで命を受け継ぎ、復讐を果たす――。絶賛発売中の『俺屍2』、今回は新たに搭載されたネットワーク機能を体験!
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■遠征
全国に散らばった一族の土地で
迷宮探索&親戚づきあい

わずか2年ほどしか生きられない「短命(たんめい)の呪い」、人との間に子孫を成せない「種絶(しゅぜつ)の呪い」。二つの呪いがかけられた一族は、神々や同じ境遇の一族との間に子を成し、血脈を受け継いでいく。世代交代を重ねるたびに強くなり、絆を深めてゆく一族。戦いを重ねるうち、思わぬ宿命が明らかに!

鬼の討伐、神々と子を成す「交神(こうしん)の儀」を繰り返し、一族を鍛え上げてゆく「俺の屍を越えてゆけ」シリーズ。15年ぶりの最新作にあたる『2』では世代交代で一族を強化する楽しみに加え、他のユーザーと交流できるネットワーク機能も搭載されている。

ネットワーク機能の中で、まずトライしたいのが他国への「遠征」。このゲームは、プレイヤーによって拠点となる地域が異なり、出現する迷宮も違う。当然そこに登場する鬼や手に入る武器も変わってくるので、遠征すると意外な驚きや発見が待っている。迷宮の攻略に必要な鍵が購入できたり、巻物をゲットして新しい術を覚えたりすることもできるので、行き詰っている人は、試してみる価値アリ!
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▲どうやらゲームスタート時に自国に出現する迷宮が決まる模様。同じ迷宮を探索するのに飽きたら、気軽に他国へ遠征を。

他国への遠征には、他にもメリットがある。まずは新たな武器や防具の入手。プレイヤーは街に投資して、武器屋や防具屋、神社などを自分好みに発展させることができる。とはいえ、さすがに全施設を最高レベルまで成長させるのは難しいので、他国にお邪魔して自分の弱点を補うことができるのだ。例えば私は武器屋にガッツリ投資しているが、防具屋を発展させている国へ遠征すれば上質な鎧を買うことが可能。時には自分の国で武器を買ってくれるユーザーもいるので、「わざわざウチに来てくれた人のために、もっと武器屋に投資しよっかな……」と、妙なおもてなし精神も生まれてくる(売り上げの一部が自分の懐にも入るし)。これが、ゲームを続ける原動力にもなっていて面白い。

もうひとつが、養子縁組や「結魂(けっこん)」、傭兵など人的なつながり。人間とは子を成せないとはいえ、他のプレイヤーは同族とみなされ、一族に迎え入れることができる。養子は戦闘でパラメータを伸ばせないなど制限はあるが、一族の人員が足りない時には非常に役立つ。スポット参戦メンバーとして、一族に迎え入れてもいいだろう。

■データの授受
QRコードで他人のデータを取り込める!
「結魂」相手も武器も我が物に

「遠征」以外のネットワーク機能では、QRコードを使った交流も楽しめる。見た目や素質が優れた子供が生まれたり、強い武器ができたりした時には、そのデータをQRコードにしてネットに公開。要は、ネットを介して「見て見てー」と自慢できるというわけだ。

QRコードはTwitterやFacebookにも投稿できるほか、公式の「俺屍2 写真館」サイトなどにも公開可能。友達の一族と「結魂」したり、見知らぬ人の強い武器を取り込んだり、使い方はいろいろ。強い武器・防具や強い一族を取り込むにはかなりのな資金が必要だが、適度な武器をQRコードからいただいて自分で育てるのもいい。

なにより楽しいのは、他人が育てた一族や武器を「え、こんな美形でしかも素質MAX!?」「顔の模様すごいなー」「この武器にこんな特殊効果つくんだ!」と眺めること。自分がまだまだだとわかり、さらなる子作り&武器育成に励みたくなるはずだ。
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▲QRコードを作成と聞くと大変そうだが、公開したい人物の画面で□ボタンを押すだけ。自慢のキャラが生まれたら、どんどん公開しよう。

■まとめ
純血主義を貫くか
効率良く一族を繁栄させるか

正直、プレイするまでは他国との「結魂」に疑問を抱いていた。だって自分が育てた一族に、同族とは言え見知らぬ人の血が混ざるわけですよ? 一族への思い入れが深まるあまり純血主義に目覚めてしまったので、抵抗を覚えたのも事実だ。でも、一度割り切ってしまうと、これが便利&楽しい! 約2年という短い寿命から、「早く鍛えないと!」「早く子作りしないと!」と焦っていた気持ちにも余裕が生まれる。自分が公開したデータが広い世界をさまよい、どこかで役だっているかも……と想像するのも夢があっていいものだ。

遠征に関しては、よそさまのお宅にお邪魔しているような覗き見気分も味わえる。今や何かアイテムを購入する時は、遠征先でしか買わないようになりました……。私も訪れた方に喜んでもらえるよう、自国発展&一族強化に励みます!

俺の屍を越えてゆけ2

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●ハード:PlayStation Vita/PlayStation Vita TV
●発売日:発売中(2014年7月17日発売)
●価格:5800円/4800円(パッケージ版/DL版ともに税別)
●ジャンル:RPG
●プレイ人数:1人
●メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント

公式サイト
http://www.jp.playstation.com/scej/title/oreshika/2/

©2014 Sony Computer Entertainment Inc.

文/野本由起