利用シーンを選ばない七変化モバイルPC『dynabook KIRA L93/39M』

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新機構の着脱式キーボードと、360度回転するヒンジを備えた変形モデル。本体から離れた位置でキーボードが使える「デスクトップスタイル」や、低角度でも液晶が揺れることなく絵や文字が書ける「キャンバススタイル」など、ほかの360度回転モデルでは実現できなかったスタイルでの利用が可能となっている。
色調整の施された2560×1440ドットの高精細液晶や、高音質なharman/kardonスピーカーの搭載など、KIRAシリーズの特長はしっかり継承。Officeはもちろんだが「Adobe Photoshop Lightroom 5」や「CLIP STUDIO PAINT PRO」が付属するなど、ソフト面も充実している。

■基本機能をチェック

2560×1440ドットの高精細液晶を搭載

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▲高解像度と正確な色とで、写真をよりきれいに表示できる。また、操作面ではタッチだけでなくペンにも対応。レタッチなどで活躍してくれる。

キーボード部のみが分離できる!

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▲キーボードはたわみの少ないフレーム一体型を採用。またバッテリーを内蔵しているため分離した状態でもBluetooth接続で利用できるのが○。

大音量でも割れない高音質スピーカー

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▲薄型の本体だが、音質に定評あるharman/kardonスピーカーを搭載。低音はやや弱めだが、最大音量でも音割れがなく、音楽や動画を楽しめる。

■変幻自在の7wayスタイル

液晶が360度回転することで、「ノートPC」、「フラット」、「テント」の3つのスタイルを実現。さらにキーボードを取り外せば、「デスクトップ」、「キャンバス」、「スタンド」、「タブレット」と、合計7つものスタイルで利用可能だ。特に「スタンドスタイル」は奥行きが小さく、新幹線や飛行機の狭い机の上でも使えるのがメリット。また、「タブレットスタイル」ではアウトカメラが利用でき、写真撮影までこなせる。

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■こだわりのペン機能

滑りの良さや筆圧、ペン先の表示位置などにこだわり、より書きやすさを追求。さらに、本体に内蔵できる細いペンだけでなく、書き味を重視した大きなペンも付属。とくにイラスト作成や写真のレタッチなど、細部までしっかりと描き込みたい場合に重宝する。ペン機能をフルに活かせるソフトとして、写真には「Photoshop Lightroom 5」、イラストに「CLIP STUDIO PAINT PRO」が付属している。

紙に書いているような書き心地と筆圧対応

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▲適度な抵抗感のある滑りと、線に強弱を付けられる筆圧対応で、紙に描いているような感覚で書けるのが面白い。特にイラストや写真のレタッチなどで活躍してくれる。

内蔵可能な小型ペンに加えて大きなペンも付属

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▲本体に内蔵できる細いペンだけでなく、しっかりと持てる大きなペンも付属。出先でのメモなら内蔵ペンでも十分だが、イラストなどでは大きなペンが使いやすい。

イラスト作成に最適なプリインストールソフト

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▲線のブレを防ぐ補正や、ブラシのカスタマイズなどイラスト作成に便利な機能を備えた「CLIP STUDIO PAINT PRO」が付属。買ったその日からすぐにイラストが描ける。

■使い倒しインプレッション

変形モデルの中でも、最近増えてきているのが360度液晶が回転する製品だ。自由な角度で液晶を止められるため、タブレットとしてはもちろんのこと、動画視聴に便利な「テントスタイル」や、みんなに画面を見せながら操作できる「フラットスタイル」で使える製品だ。とは言え、「タブレットスタイル」ではキーボードが底面になることへの不安や、キーボードが使いたくても変形しないと使えないなどの不満もあるだろう。
こういった不満点を解消してくれたのが、「dynabook KIRA L93/39M」。最大の特長は、キーボードが着脱式となっていて、「タブレットスタイル」でもキーボードが底面にならない点だ。また、取り外したキーボードはBluetooth接続で使えるので、いつでもすぐにキーが打てる。さらに感心したのが、キーボードを裏返しても装着できること。これならキーボード面を守れるので持ち歩きにもピッタリだ。そのほか、注目したいのが「キャンバススタイル」。キーボードを外すことで低角度でもしっかりと本体が固定されるため、液晶に手をついても揺れることがなく、特にペン操作との相性が良い。液晶に角度がつくので細かい部分まで正確に操作できる。イラスト作成や写真のレタッチで重宝しそうだ。なお、着脱式ということで心配していた強度だが、キーボード部を持って持ち上げてみてもガタツキはなく、非常に強固。これなら接続部で折れてしまうことや、不意にキーボードが外れてしまうといったトラブルもまずないだろう。
スマホとの連携機能にも力が入れられており、スマホの画面をPCで表示できる「東芝スクリーンミラーリング」や、PCのキーボードでスマホを操作可能な「BLUETOOTHデバイス・プロファイル・ユーティリティ」などを装備。さらに、PCのスピーカーをスマホの外部スピーカーとして利用できる「東芝スリープアンドミュージック」といった面白い機能にも注目したい。
欲を言えばもう少し軽ければ、とは思うものの、これだけの機能・性能が詰め込まれているだけに、そこまで望むのは贅沢だろう。変形モデルということもあり、イロモノ的な扱いを受けてしまいがちだが、実用性の高さは間違いなく本物だ。タッチやペン操作を主体に使いたいと考えているなら、購入候補に加えておきたい一台と言えるだろう。

■SPEC
OS:Windows 8.1 CPU:Core i5-4210Y(1.5GHz×2) メモリ:8GB ストレージ:128GB SSD ディスプレイ:13.3型(2560×1440ドット)OS:Windows 8.1 サイズ/重量:W319.9×H16.9×D227.0mm/1.75kg(キーボードなし1.3kg) インターフェイス:USB 3.0×2、microSDカードスロット×1など

■クレジット
文/宮里圭介 撮影/松浦文生