ミラーレス一眼ハイエンドモデルはデジイチにどこまで近づいた? 3モデルを徹底検証

かつては一眼レフの軽量版、という見方をされることも少なくなかったミラーレスカメラだが、近年では、ある面で一眼レフをも超える選択肢として認知。特に20万円前後のハイエンドモデルでは、上級者が積極的に指名買いするほどの“オンリーワン”を備えている。

今回、ピックアップした3モデルは特にその点で抜きんでたハイエンド中のハイエンド。『α7R』は、40万円以上する最新プロ向け一眼レフと同等のセンサーを先駆けて搭載しているし、『DMC-GH4』は、未だほかに選択肢がない単独での4K動画撮影に対応している。『X-T1』自慢のEVFもファインダー表示倍率で業界ナンバーワンだ。

もちろんこれらの製品は、一芸突出というだけではなく、基本機能もハイレベル。より美しく、意に沿う撮影を、高級一眼レフと変わらぬレベルで実現してくれる。ここではその基本性能と独自機能を3項目+1で比較・検証した。

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●ソニー『α7R』([ボディのみ]実勢価格=22万6000円)
画質へ直接的に大きな影響を与える撮像サイズにこだわり、フルサイズセンサー搭載を実現する(ミラーレスカメラとして世界初)。コンパクトボディを維持しつつ、トップクラスの一眼レフと同等の画質を達成した。

【画質】★★★★★
やや暗い場所での撮影だが、フルサイズセンサーのおかげでノイズの発生を最低限に抑えつつ高い情報量を維持。色再現性を含め、最もその場の空気感を正確に再現している。立体感すら感じとれるほど。

【レンズ充実度】★★★☆
「フルサイズセンサー対応Eマウントレンズ」は、まだ4本しか存在しない。従来のEマウントレンズも使えるが、その場合、画像の周辺部が大きくクロップされてしまう。

【操作性】★★★★
操作しやすい大きめダイヤルを前面、背面に配置。小型ボディながら、ミスなく操作できた。ただし、ボタン数は最も少なく、カスタマイズ性も高くない。

【ココがナンバーワン!!】
一般的なAPS-Cサイズセンサーを大きく上回る(面積比約230%)35mmフルサイズセンサーを搭載。しかもローパスフィルターレス(業界初)とし、解像感も追求した。

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●富士フイルム『FUJIFILM X-T1』([レンズキット]実勢価格=16万9230円/[ボディのみ]実勢価格=13万3590円)
富士フイルム「Xマウント」の新フラッグシップ。シリーズとして初めて、一眼レフライクな形状を採用するなど、これまでのイメージを一新するような多くの変更が行なわれている。

【画質】★★★★
明るいレンズとの組み合わせで驚くほどクリアで低ノイズな画質に(この点では『α7R』すら上回る)。ただし、色再現性の点で若干の不自然さを感じた。

【レンズ充実度】★★★★☆
既にマウント登場から2年半が経過しており、一通りのレンズをラインナップ済み。全体的に明るく高画質なものが揃っているのがうれしい。

【操作性】★★★★★
シャッター速度やドライブモードなど、ほとんどの撮影設定に専用ダイヤルを用意(絞りダイヤルはレンズ側に)。ダイレクトに設定変更できるのが楽しい。

【ココがナンバーワン!!】
表示倍率0.77倍という、現行レンズ交換カメラとして最大のファインダーを搭載。被写体を大きく映し出してくれるので、マニュアルフォーカス時などに、しっかりとピントを合わせられる。

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●パナソニック『LUMIX DMC-GH4』([レンズキット]実勢価格=21万9000円/[ボディのみ]実勢価格=16万3940円)
高度な動画撮影機能で定評のある「LUMIX GH」シリーズの最新版。目玉機能は4K動画撮影機能だが、静止画撮影機能の面でもシリーズ最上位の出来映えとなっている。

【画質】★★★★
センサーサイズの小ささもあって、全体的にノイズが多く、情報量が損なわれてしまっている。ただし色再現性は良好で、白トビなども最低限度に抑えられる。

【レンズ充実度】★★★★★
ミラーレスカメラとして最も長い歴史を誇り、複数メーカーが参画する「マイクロフォーサーズ」だけに、レンズの充実度は圧倒的。一通りのレンズが複数の選択肢から選べるようになっている。

【操作性】★★★★☆
先代『DMC-GH3』譲りのしっかりとした操作性を継承。ロックできるモードダイヤルや優れたカスタマイズ性などはまさに最上位機の貫禄。

【ココがナンバーワン!!】
レンズ交換式カメラとして唯一となる単独での4K動画撮影に対応(ソニー『α7S』も4K対応だが、別売ユニットの増設が必要)。MPEG-4形式で4K/30p(100Mbps)の高精細動画を記録できるようにしている。