大画面・車種専用設計ナビがついに10V型の領域に『ビッグX プレミアム EX1000-VO』

review20140820_01

他社に先駆けて8V型画面のモデルを投入し、大画面ナビというトレンドを作ったアルパインの「ビッグX」シリーズ。通常のオーディオスペースには7V型までのサイズしか収まらないため、新たにダッシュパネルを作り起こすことで、この画面サイズを実現した。
その後、画面サイズは9V型へとサイズアップし、今期モデルの『EX1000』では、ついに10V型という大サイズを実現している。さらにダッシュパネルを車種専用に作り起こす必要があることから、パネルだけでなく内蔵画面や音響、バックカメラを使用した場合のガイド線まで車種専用に設計したプレミアムモデルだ。

●注目の新機能

7V型の2.3倍サイズの10V型大画面を搭載

従来は限界と思われていた9V型サイズを超える10V型大画面を実現したことが最大の進化ポイント。加えて、細かい部分もブラッシュアップされており、例えば自車位置の測位も従来のGPSとその精度を上げるSBASに加えて国産の準天頂衛星「みちびき」、ロシアの衛星「グロナス」に対応。測位精度を高めている。ほかにもフリック&ドラッグ操作に対応し、バックカメラのガイド線も進化させるなど使い勝手が向上。

10V型大画面を実現

review20140820_02

従来、装着は不可能と思われていた10V型サイズのモニタを採用。7V型の実に2.3倍という面積は視認性に優れるだけでなく、従来よりも広い範囲の地図や情報を画面に表示できる。

バックドア開閉に対応したガイド線

review20140820_03

バックカメラと組み合わせた際に表示されるガイド線は、バックドアを開けるスペースを考慮したものとなっている。

フリック&ドラッグ操作に対応

review20140820_04

新たにスマホライクなフリックやドラッグ操作にも対応。より直感的に操作できるようになったのがありがたい進化だ。

●ビッグXシリーズの独自性

全てにおいて車種専用にこだわった機能を搭載

車種専用へのこだわりは、パネルの質感を内装と合わせるというだけでなく、ナビの内部に渡るまで徹底している。オープニング画面に車名とフロントグリルが表示されるだけでなく、車内の音響も出荷時から最適化されており、地デジのアンテナも受信感度の良い位置に取り付けられるよう形状などを車種ごとに設定しているほか、検索ルートまでもそれぞれ考慮したものを収録している。

サウンドも各車内用に設定

review20140820_05

スピーカーから耳に音が到達する距離を最適に調整するタイムアライメントなども、それぞれの車種に専用で調整。専門の「サウンドマイスター」が音響を分析してチューニングする。

燃費優先ルートも車重を考慮

review20140820_06

6ルート同時検索で導き出される燃費優先ルートも、各車ごとに車重や乗車可能人数を考慮したもの。車種に合わせて最適な燃費を抑えるルートを提案する。

●使い倒しインプレッション

大画面と車種専用という個性にこだわるモデル

クルマのドアを開けた瞬間、10V型サイズの大きな画面が目に飛び込んでくる。一目見ただけで「大きい」と感じる圧倒的なサイズ感だ。
アルパインでは、これまでも8V型、9V型の大画面モデルを積極的に展開してきており、大画面は「ビッグX」というシリーズ名とともに同社の代名詞的な存在になっているが、その大画面化も10V型で1つの到達点を迎えたという印象だ。
単に7V型の表示を大きくしただけではないのが、このモデルの偉いところ。10V型画面に合わせて地図などの表示も最適化されており、7V型のモデルと比較すると1つ先の交差点まで表示できているようなイメージ。画面も明るく、地図の発色も美しいので表示も非常に見やすい。使い始めは「大きい」と感じたが、慣れてきてしまうと普通の7V型サイズを「小さい」と思ってしまうほど。
ドライブ中に情報を得るツールであるカーナビは、一目で情報を把握することができる視認性が大事だが、大きな画面はそれを実現するための手段として非常に有効だ。一瞬でルートを把握できれば、安全性を高めることにもつながる。
もう1つ、「ビッグX」シリーズの特長は車種専用設計による抜群のフィット感。このモデルでも画面の周囲の内装パネルは「パーフェクトフィット」と呼ばれる専用の取り付けキットだが、言われなければどこまでが純正のパネルなのかわからないほど、違和感ないフィット感を実現している。それでいて、画面の周囲にはシルバーに輝くメッキパーツやブルーのLED、ピアノブラックのパネルなどを配しており、純正ナビとは異なる個性を主張することも忘れていない。
大サイズの画面と相まって、ナビを装着するだけで別のクルマに生まれ変わったような車内空間を演出してくれる。リアモニタやバックカメラなど車内の雰囲気を統一するオプションパーツも豊富に用意されており、それらを活用すれば車内を「アルパインスタイル」にまとめられる。
大画面による視認性はもちろん、人とは違った個性を主張したいユーザーにもおすすめできるプレミアムなカーナビだと言える。

こんな人におすすめ! 読者への提案!

愛車をより自分好みに演出したい人に

10V型モニタの視認性と操作性の高さは特筆もの。ドライブ中も7V型画面に比べて広範囲の情報を把握できるので、ルートの先まで読みながら運転したいドライバーには最適。また、車種専用設計のパネルを始め、音響やバックカメラのガイド線まで車種ごとに作り込まれているので、愛車をより自分好みに演出したいドライバーにおすすめだ。

■SPEC
設置形式:車種専用タイプ NAVIメディア:16GB(地図用)+4GB(音楽用)メモリ モニタサイズ:10V型WVGA 主な再生メディア:DVD、CD、USB、Bluetoothオーディオ、SDカード、iPod/iPhone、ウォークマン、FM/AM 地デジ対応:フルセグ(12セグ&ワンセグ)

構成・文/増谷茂樹 撮影/増原秀樹