画質よりシーンが大切!? アクションカムの選び方

従来のビデオカメラと異なり、コンパクトなボディで自分の体や自転車、バイクなどに装着して迫力ある映像が撮れるのがアクションカム。
ここ1~2年で多くのメーカーが参入し、家電量販店などでも専用コーナーが設けられるようになっているので、気になっている人も多いのではないだろうか?

既存のビデオカメラとは異なる使い方をするモノだけに、従来とは異なる視点で選ぶ必要があるこのジャンル。その特徴と、自分にあったモデルの選び方をご紹介しよう。

まず、従来のビデオカメラと異なるアクションカムの特徴を抑えておこう。
●圧倒的に軽量コンパクトなボディ
(そのため、光学ズームや光学式手ぶれ補正には非対応)
●画角は広角で多くのモデルが170°程度
(より広い範囲を撮影できるが、周辺部には多少の歪みが発生する)
●基本的にアタッチメントを装着して使用する
(そのため、体や自転車に装着するためのアタッチメントが豊富)
●操作は本体のボタンのほか、Wi-FI接続したスマホアプリから行なうことが可能
(本体ボタンの数が少ないため、プレビュー画面を見ながら操作できるスマホからの操作が一般的)

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▲体に装着して、ウィンタースポーツやサーフィンなど動きのあるシーンで動画を記録できる。

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▲ヘルメットなどに装着するアタッチメントも豊富に用意されているので、モータースポーツや自転車でも使える。

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▲スマホとの接続はWi-Fiのほか、NFCに対応するものも。どこに装着していてもアングルを確認しながら操作できるスマホから行なうのが便利だ。

一番の大きな特徴は、既存のビデオカメラのように手で持って撮影するのではなく、アタッチメントを利用してどこかに装着して撮影を行なうという点。
そのため、使いたいシーンに適したアタッチメントがラインナップされているかが選択時の大きなポイントとなる。

また、カメラの形状にも気をつけておきたい。大きく分けて、横長型と縦長型、そしてカメラ部と本体が分かれたセパレート型に大別できるが、形状によって装着しやすい場所とそうでない場所が異なる。

例えば、横長型は頭の正面や胸などに装着しやすいが、横長型は頭の側面に装着する形となる。セパレート型はカメラ部がコンパクトで頭などには装着しやすいが、本体とカメラ部それぞれにアタッチメントを装着する必要があるため、自転車などに装着する際にはやや手間がかかる。
自分が使いたいシーンをはっきりさせ、アタッチメントの有無と形状を考慮して選ぶ必要がある。

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▲アクションカムの元祖である「GoPro」シリーズは横長型。体の正面に装着できる。バイクなどに装着した場合、前面投影面積が大きくなる。

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▲ソニーの『HDR-AS100V』は縦長型。頭の側面に装着する形となる。前面投影面積は少ないので、バイクや自転車への装着にも向く。

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▲パナソニックの『HX-A500』はセパレート型を採用。耳に掛けるアタッチメントが同梱されているので視点に近いアングルで撮影できるが、自転車などに装着するには、やや手間がかかる。

ここで、アクションカムの中でも人気の高い3モデルのスペックを比較してみよう。
スペック表(クリックで別ファイルが開きます)

「GoPro」シリーズのトップモデル『HERO3+ Black Edition』は4K解像度での撮影が可能だが、秒間15フレームとなるので動きの速いシーンではやや滑らかさに欠ける。
実際に動きのある動画を撮る際は、フルHD解像度での撮影が現実的だろう。
アタッチメントの数は豊富で、工具を使わずしっかりと固定できる方式を採用。
サードパーティ製も数が多いので、ほぼどんなシーンでも対応できるだろう。

ソニーの『HDR-AS100V』はフルHD解像度で60pの滑らかな動画を記録可能。
約50Mbpsのハイビットレート記録が可能な「XAVC S」形式のフォーマットにも対応する。メーカー純正のアタッチメントの数は最も多く、ペットの背中に取り付けるなど特殊なシーンにも対応できる。

パナソニックの『HX-A500』は4K解像度で30pの動画が記録可能。セパレート型のボディで、耳にかけて使用できる。本体部にはプレビュー用のモニタも装備されているのでアングルの確認が容易だ。特殊な形のため、アタッチメントの数は限られる。

撮影可能な画質については差があるものの、動きのあるシーンでは、それほど大きな違いではないというのが使ってみた印象。どちらかというと、画質よりも撮りたいシーンを撮るためのアタッチメントや形状に着目して選ぶのがアクションカム購入時のポイントだ。

最後にアクションカムの主要5モデルについて、おすすめの使用シーンも含めてご紹介しよう。

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GoPro
HERO3+ Black Edition
実勢価格:4万4280円
アクションカムの元祖シリーズのトップモデルだけあって、使い勝手に優れる。ボタン配置がシンプルなので、グローブをした手でも操作しやすい。防水ケースやリモコンが付属し、専用のスマホアプリでは5台のカメラを連動させられるなど細かい操作が可能。
ウインタースポーツから、自転車、サーフィンなどのシーンに幅広く対応。

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ソニー
HDR-AS100V
実勢価格:2万7320円
縦長ボディで防水ケースが付属するほか、本体にも防滴性能を持たせているので、ケースを付けずに使うことも可能。腕に装着できるライブビューリモコン付きの『ソニーHDR-AS100VR』(実勢価格:3万240円)も選べる。
どちらかというと、体に装着するよりも自転車やバイク、ヘルメットなどに装着して撮りたい人に向く。

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パナソニック
HX-A500
実勢価格:3万4020円
本体とカメラ部をケーブルでつないだセパレート式のボディが特徴。耳に掛けるアタッチメントが同梱され、体に付けて視点と同じアングルで撮影できる。本体にアングルを確認できるモニタが付いているのも便利だ。
体に装着して、視点に近いアングルで撮りたいウインタースポーツやサーフィン、トレラン、ボルダリングなどの撮影に向く。

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ガーミン
VIRB-J
実勢価格:3万7800円
サイクルコンピューターなどをリリースするガーミンが手がけたモデル。やや大柄のボディながら、アングル確認用のモニタを搭載し、大容量のバッテリーで長時間の撮影に対応。「GoPro」用のアタッチメントが使える点も便利だ。
自転車での撮影、特に雨などを気にせず長時間撮りたい人に向く。

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シマノ
CM-1000
実勢価格:2万7500円
自転車の変速ギアなどのパーツや、釣具を手がけるシマノがリリースするモデルだけに、防水性が高くコンパクトなボディが魅力。本体のみで10m防水に対応し、重さはわずか86gだ。アタッチメントは数の多い「GoPro」用が使える。
自転車や水辺での撮影をコンパクトにこなしたい人におすすめ。

(増谷茂樹)