オーディオ評論家が解説、音質探求者に注目される「ポタアン」選びのポイントとは

ポータブルヘッドホンアンプのコスト/パフォーマンスの分母「パフォーマンス」(性能・機能)の要素はいくつも考えられる。一番は当然「音質」だ。

そのポタアンを使うことで全体の音質が自分にとってより好ましいものになることは、ポタアンの絶対条件。お気に入りのイヤホンやヘッドホンの力をさらに引き出してくれる、アンプとしての基本性能が最重要だ。でもそれだけでは必要条件を満たしたとは言えない。

今時のポタアン導入の目的は、やはりハイレゾ再生の音質アップだろう。それならポタアンの「接続性」も重要になる。具体的にはどのスマホとデジタル接続できるか、その際はハイレゾ再生も可能かなどだ。

特にユーザー層の多い「iPhone」との接続で変換アダプタが必要かは差が出るところ。他にも、ポタアンを自宅でPCと組み合わせたい場合は、USBでのPCとの接続性やハイレゾ対応の度合いもポイントだ。

また、実は音質と並ぶほど根本的にとても重要なのが「携帯性」。どんなに音が良くても、大きく重すぎて、持ち運ぶ気が起きない製品では意味がない。大きさや重さの許容範囲は人それぞれだが、形状も含めて、普段使っているカバンにうまく収まるかはしっかり検討すべきところだ。

ということで、今回はまず「スマホとデジタル接続してハイレゾ再生できるモデル」を必須条件に、「音質」と「携帯性」のパフォーマンスを中心に評価。その評価がモデルの「価格」からして特に優秀と言える、そんな“黄金比”を確立した、最高クラスの満足感が得られる製品をそれぞれの価格帯で導き出した。

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【アンダー3万円クラス】
●オンキヨー『DAC-HA200』(実勢価格=2万4900円)
協業開発元であるティアックの『HA-P50』をベースにオペアンプを変更したオンキヨー初のUSB DAC搭載モデル。iOSとAndroidとのデジタル接続が可能で、なおかつカメラコネクションキット不要で接続できる。HIGH/LOWゲインセレクターも搭載

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【アンダー6万円クラス】
●JVC『SU-AX7』(実勢価格=4万8254円)
原音に極めて忠実な高音質で再生する独自の高音質化技術「K2テクノロジー」がさらに進化。アナログからデジタルに変換、圧縮する際に失われる音楽情報を再生成し、非ハイレゾ音源のハイレゾ化に加えて、ハイレゾ音源の高音質化も実現している