壊れないは正義! タフネス最上モデルau『TORQUE』

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これまで日本国内では、NECカシオが手がけた「G’z One」という機種がタフネスモデルの代表的存在として熱狂的な支持を集めてきた。しかし、NECカシオは昨夏、スマホ市場から撤退。事実上、G’z Oneの新モデルは途絶えていた。
今夏に発売された「TORQUE(トルク)」は、一部のファンに支持されたタフネスモデルの後継機へのニーズを満たす新シリーズだ。開発を手がけた京セラは、2003年よりタフネスモデルの携帯電話を北米市場で発売。2013年には米スプリント向けのシリーズとして「TORQUE」を展開している。北米で培ったノウハウを元に、日本市場を意識して開発されたのが本機だ。

■基本機能をチェック
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置くだけでチャージできるワイヤレス充電に対応

別売の専用充電台に置くだけでチャージできる「ワイヤレス充電」にも対応する。充電ケーブルを抜き差しする手間がかからないのがうれしい。

あらゆるシーンに対応できるタフネス性能を装備

米国防総省が定めた(軍事用品などに使われる)耐久試験「MIL-STD-810G」の11項目に準拠。これまでのスマホの歴史の中で“最強”と称しても差し支えがないほどの堅牢性を確保している。一般的な防水・防塵に加えて、高温・低温の場所や気圧が低い環境でも利用できるほか、塩水への耐久性も備えているので海でも利用できる。お風呂やキッチンなど、日常的なシーンはもちろん、海や山などのレジャーでも問題なく使える。

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本体の堅牢性を高める背面バンパーを採用

本体下部には端末を包み込むことで耐衝撃性を高める「バンパー」を採用。滑りにくい素材が使われており、ガッチリと本体をホールドできる。

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アウトドアシーンで役立つ本格アプリを標準搭載

知りたい場所の潮汐情報を表示する「タイド」(左)。気圧と高度を表示する「バロメーター」は登山時に便利(右)。

■使い勝手チェック
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手袋をしたままでも操作できるタッチパネル

手袋をしたままタッチ操作ができる「グローブモード」に対応。登山やツーリングの際などに役立つ。革製の手袋や軍手では操作できたが、毛糸の手袋は反応が若干鈍かった。

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画面が濡れてもタッチ操作を正確に認識!

画面に付着している水滴を「ノイズ」とみなし、タッチ操作のみを正しく認識する機能にも対応。多少の水しぶきが画面に付いている程度であれば正確に操作できた。

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さまざまな情報を表示する硬派なデザインのウィジェット

天気や時計、バロメーター(気圧/高度)、タイド(潮流)などの情報を表示するウィジェットを標準搭載。どれも本機の世界観を表現した硬派なデザインで、ユーザーの満足度を高めてくれる。

■結論
最新スマホは、ハイエンド化が進み、どのモデルも機能性やスペックに大きな差がなくなっているが、他のモデルにはない強烈な個性を持つ本機は、今夏のラインナップの中では突出して目立つ存在と言える。
実際に手にしてみると、無骨なデザインを採用しているので、一見持ちにくいような印象を受けるが、しっくりとなじむ。一般的なスマホに比べるとやや重いが、これは圧倒的な堅牢性を誇るがゆえ。逆に、どれだけタフに使っても壊れないような印象を与えてくれる。背面下部に採用された「バンパー」は、堅牢性を高めるだけでなく、滑りにくい素材を使用することで、ホールディング性も向上させている。素手で手にした時はもちろんだが、手袋をした状態でも本体をしっかり持てた。
アウトドアでの操作性を考慮したハードキーも使いやすい。本体の上部や両側面に採用したハードキーは、それぞれが大きめに設計され、しっかりとしたクリック感が得られる。何より、実用性も高い。左側面に配置された「ダイレクトボタン」は、着信を受けるなどの操作や、好みのアプリをダイレクトに起動できる。タッチパネルの認識精度が高いのも印象的。本機は画面が水に濡れた状態でも、水滴をノイズと判別し、タッチ操作のみを正しく認識してくれる。最近は防水スマホが増えているが、濡れた状態では水滴との接触がタッチ操作と認識されてしまい、目的の操作をなかなか行なうことができない場合があるが、本機なら正確に操作できる。濡れた手でスマホを操作する場合でも安心だ。
ただし、アウトドアでの利用を最重視したモデルなので、上位モデルに比べるとやや見劣りする機能もある。特に、画面の解像度はHDと今夏モデルの中では低い部類に入る。画面サイズも4.5型と小さめなので、写真や動画などを楽しむのにはさほど適していないだろう。また、2.1GHzと800MHzの2つの周波数を束ねることで受信最大150Mbpsを実現する「キャリアアグリゲーション」や、WiMAX 2+には非対応となっている。
とは言え、硬派なタフネスモデルのスペックに揚げ足を取るのは野暮なもので「どんな環境にも耐え抜くモデルが欲しい」という“個性”を求める人には文句なしにおすすめだ。

■『TORQUE G01』をおすすめな人は??
唯一無二の個性派モデルを求める人に

アウトドアでも操作しやすいハードキーや、タッチパネルの性能は見事。雪山や海などでも安心して使えるスマホとしては唯一の選択肢と言える。だが、他の上位機種のようにあらゆる機能に対応する“万能モデル”というわけではない。スペック面でやや見劣りする部分に目を潰れるのであれば、最上のパートナーになってくれるだろう。

au/京セラ
TORQUE G01

価格:6万5880円(一括)

サイズ:W68×H136×D13.5mm 重量:182g 連続通話時間:約1490分 連続待受時間:約700時間(4G LTEエリア) ROM:16GB RAM:2GB 防水:IPX5/8 防塵:IP6X メインカメラ:約800万画素 サブカメラ:約200万画素

構成・文/小竹佑児 撮影/江藤義典