PS4ゲームレビュー/Destiny(第1回)

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壮大なSF世界を舞台に、協力やコミュニケーション、対戦を思う存分楽しめるオンラインゲーム――。いかにも「通好み」に思える本作だが、じつは初心者でも気軽に楽しめる作品でもある。今週から3回にわたり、その遊び心地をお伝えしていこう!

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■ファーストインプレッション
「じっくり・ゆるやかにも遊べるFPS」という提案

この記事を読んでいる皆さんは、一人称視点のアクションシューティングというスタイルにどんなイメージをお持ちだろうか? 「FPS(一人称視点シューティング)って難しそうで敷居が高いな……」なんて思っている人が多いのではないだろうか。だが、そんなイメージを抱いている人にこそ、ぜひ触れてみてほしいゲームがこの『Destiny』だ。

この作品にも対戦(クルーシブル)は存在するが、数あるメイン要素の1つに過ぎない。ストーリーモードを楽しんだり、他のプレイヤーと協力してレア装備を探すなど、さまざまな人数で、さまざまな楽しみ方ができるように、ゲーム全体が設計されている。

筆者がプレイしていて特に感心したのは、初心者に対する心遣いがしっかりされている点。本作には経験値とレベルの概念があり、キャラクターのレベルが上がれば敵に与えるダメージが増え、受けるダメージも減少する(対戦を除く)。この成長具合が実にダイナミックで、1レベルの差が大きな違いとなる。キャラクターのレベルがステージの推奨レベルを上回っていれば、比較的楽に敵の大軍をなぎ倒すことも簡単だ。

つまり、難易度的に厳しい場面がある場合は、一度その場を離れて別の場所でレベルを上げて再挑戦するというRPGのような遊び方もできるわけである。その逆に、あえて推奨レベルが高めのステージに挑戦し、かなりの歯ごたえを味わうことも可能。筆者はこちらの遊び方も緊張感があって好きだ。

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▲各ステージの推奨レベルは明示されている。レベルが1上がっただけで、与えられるダメージが1.5倍になることもあるため、素直に従っておくほうが無難だ。戦闘中は敵の頭など、弱点を狙い撃つのが基本。弱点に命中した場合はダメージが黄色い数字で表示される。

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▲どこかファンタジー世界のモンスターを思わせる「ハイヴ」や人型機械軍団「ベックス」など、敵の種族も多彩で飽きさせない。個人的にはベックスの大軍勢が、ゆっくりと歩きながらビームを撃ってくる光景にシビれました。

レベル上げ以外にも、戦いを楽にしてくれる要素はいろいろとある。敵に囲まれた時はスーパーチャージ(2Dシューティングでいうボムのようなもの)で切り抜けたり、強力な銃や防具を発見して戦力を底上げしたり、スキルを習得して使えるアクションを増やしたり……。これまでFPSに苦手意識を感じていた方でも、本作でその魅力や面白さに気付くことができるかも。

■シングルプレイ要素も充実
まずは自分のペースで気楽に遊んでみよう

他のプレイヤーとの協力や、対戦の面白さが取りざたされることが多い本作だが、それらの要素を遊ぶのはゲームに慣れてからでも遅くはない。本作はオンラインゲームであるにも関わらず1人でも楽しめるコンテンツが充実しており、他のプレイヤーに気を使ったり、急かされたりせず(もちろん倒されたりすることもない)、自分のペースでゲームに慣れていくことができる。

ストーリー
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▲地球、月、金星、火星。太陽系の天体を巡りながら、戦いの旅を楽しめるモード。ストーリー主導型のRPGにプレイ感が近い。

世界観は「パッと見はSF、でも中身はファンタジー」というスペースオペラの定番。ハリウッドの某大作SF映画が好きな人であれば、スッと入っていけるはずだ。SFといっても別に小難しい話ではなく、過去の人類が築いた遺産や、敵対種族の生態や文化、天体ごとに大きく変化するビジュアルなどを堪能しつつ、人類の「運命」を切り開く戦いに身を投じていく……というヒロイックなお話。

なおストーリーモードだけを進めても一応クリアは可能だが、次第にキャラクターのレベルが追い付かなくなってくる。「他のコンテンツもプレイしてレベルを上げてみよう」「他のプレイヤーと協力してみよう」といった、制作側のさりげない誘導を感じた部分だ。

パトロール
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▲フィールド全域を探索しながら、小規模なミッションを達成したり、レア装備を探して敵と戦うモード。ストーリーモードでは広大なフィールドの一部が舞台となるが、パトロールでは移動の制限が無くなり、フィールドを観光気分でぶらつくこともできる。

こちらのモードはキャラクターのレベル上げに最適。運良く強力な装備が手に入った直後は、ストーリーモードでの戦いが格段に楽になった。また、本作の美しいビジュアルを最大限に楽しめるモードでもある。ストーリーモードで駆け抜けた場所を逆側からゆっくりたどってみると、かなり印象が変わって面白い。

■まとめ
1人で遊んでいる時も、常に誰かがそばにいる

今回は『Destiny』の導入部とでもいうか、「初心者でも遊びやすい」「1人でも気軽に遊べる」という面をメインにお伝えしてみた。普段アクションシューティングを遊ばない人や、フレンド登録者が少ない人でも、十分に楽しめるゲームであることが伝わっていれば幸いだ。

だが、これらの要素を遊んでいる時でも、本作は他のプレイヤーの姿をちらほらと見かけることになる。なぜなら本作はオンラインゲーム。完全なシングルモードはそもそも存在しないのだ。1人では打開できない壁にぶちあたったときは、そうした他のプレイヤーに声をかけ、「ファイア・チーム」を組むのも1つの手。

というわけで、次週は主にファイア・チームの組み方や、チームを組んでのプレイの楽しさについてお伝えしよう。

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●ハード:PlayStation 4/PlayStation 3
●発売日:発売中(2014年9月11日)
●価格:各7900円(パッケージ版/DL版ともに税別)
●ジャンル:アクションシューティング
●プレイ人数:1人~(オンライン専用)
●メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント

公式サイト
http://www.jp.playstation.com/scej/title/destiny/

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文/高橋祐介