高画質と高音質時代が一挙到来! 家電見本市「IFA」で見えてきた近未来とは

9月5日~10日にドイツで開催された家電見本市「IFA」。現地取材をしたA&V評論家の折原一也氏に、これからのデジタル&家電について気になるポイントを聞いてみた。

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韓国勢が仕掛ける、次なる薄型TVのトレンドは“Curved”で決まり。最大110V型の湾曲画面に取り囲まれる視聴体験を得たことで確信した。王道の4K高画質も進化が加速。

欧州では10月に「Netflix社」が4Kストリーミングをスタートすることで、インターネットの4K動画時代が到来する。その映像を映せるH・265/HEVC対応の冬モデルが各ブースに並んだことで、4K配信は今冬の絶対的トレンドになるはずだ。

そして、何よりも熱かったのが“音モノ”。ソニーがついに単体機での“ハイレゾ”の再生に対応した『Xperia Z3』や、ハイレゾプレイヤーでは世界最薄最軽量の「ウォークマンAシリーズ」を発表した。さらに超高級ヘッドホン『MDRーZ7』、ハイレゾ対応のポータブルアンプ『PHA―3AC』を同時に展示したことで、ブース内はハイレゾ旋風が吹き荒れる。

普及価格帯としても、ゼンハイザーが新ヘッドホンの『MOMENTUM INーEAR』や『URBANITE』を展示。欧州の音楽ファンを唸らせたほか、フィリップスなど、欧州メーカーからBluetoothスピーカーが多数登場したことで、音楽ファンのハートを鷲掴みにしていた。

一方、ハイエンドに目をやるとパナソニックが高級オーディオブランド「テクニクス」の復活を発表。オーディオの復権も、今後の世界的なトレンドへと成長していくに違いない。

●4K Curved TVがリビングへ

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2大キーワード「4K(UHD)」「Curved」のオンパレード。ソニー、サムスン、LGなどは、それを合わせた4K Curvedモデルを並べる。大画面化もさらに進み、各社100V型オーバーの4Kテレビを展示。サムスンは液晶解像度5120×2160、21:9の横長な105V型「5K」モデルを初披露。映画スクリーンのような印象だ。

●ウエアラブルウォッチの一般化

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ファブレットが主流になると、頻繁にメールやSNSをチェックするのに便利なのがウエアラブルウォッチだ。最注目モデルがLGの円形有機EL液晶を搭載したAndroid Wear対応の『LG GWatch R』。見た目は腕時計で盤面も多数用意されているのが魅力。ソニーの『Smart Watch 3』やサムスンの『Gear S』も注目。

●クロームブックの実用化

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東芝ブースにはChrome OSを搭載した新型『Chromebook 2』が展示された。13.3型のディスプレイを搭載しながらも、12型サイズ並みにスリム&軽量化されているので、携帯性と実用性を高レベルで融合。全てをクラウド上で扱うPC時代の到来か!?

●アクションカムが多彩に

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「Go Pro」のブレイクに触発され、アクション系のカメラが大充実。パナソニックは4K映像が手軽に撮影できる、既発モデル『HX-A500』をマネキンとともに展示。ソニーは新モデル『HDR-AZ1VR』を子供や犬に装着、その目線を楽しむユニークな方法を見せたり、東芝も防水仕様のアクション系カメラを披露していた。

●ヘッドホンのルックスがより派手に

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日本ではヘッドホンシェアのトップに君臨するオーディオテクニカもブース展示。おなじみの逆輸入ブランドSonicFuelの真っ赤な密閉型オンイヤー『ATH-OX5』などを押し出す。ゼンハイザーはダニエル/アンドレアス兄弟CEOがキーノートスピーチを行ない、新モデル『MOMENTUM In-Ear』を来場者にプレゼントしていた。

●スマホの主流がファブレットに

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『Xperia Z3」や『Galaxy note 4』が話題の中心に。中国勢のファーウェイの『Ascend Mate 7』、レノボの『Lenovo Vibe Z2』などが後を追う展開だったが、いずれも5型後半のファブレット。IFA会期中に行なわれたアップルの発表でも『iPhone 6 Plus』が5.5型であることからも、スマホの大画面化の流れは加速する。

●ハイレゾの本格的ブレイク

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「Xperia Z3」シリーズはもちろん、ソニーは全面的にハイレゾ押しの様相。「ウォークマン」の『NWZ-A15/17』はハイレゾプレイヤーとして66gと世界最軽量。直径70㎜のドライバーユニットを内蔵したハイレゾ対応ヘッドホン『MDR-Z7』や、DSDの再生にも対応したPC用アンプ『PHA-3AC』なども視聴機として展示されていた。