ホームシアターが激変する!?「ドルビーアトモス」とはいったい何?

最新の劇場用映画でも次々に対応作品が登場し、その臨場感豊かな音で注目の新サラウンド方式「ドルビーアトモス」。この秋、オーディオメーカー各社からA&Vアンプを筆頭に、家庭で「ドルビーアトモス」を体験できる製品が登場する。

「ドルビーアトモス」とは、5.1chや7.1chに天井配置するトップスピーカーを追加するサラウンド方式。従来と異なり、仮想空間上に音の軌跡や空間を直接描画するような、「レンダリング」という表現技術を用いる。スピーカーのチャンネルごとの振り分けとは根本的に方式が異なり、より精密なサラウンド効果を再現できる。

この方式、天井に設置するトップスピーカーの追加が大きな特徴だが、単に高さ方向の音を再現するのではなく、サラウンド空間の自由な場所から音が聴こえるという、より作り手の意図に忠実なサラウンド再生ができるもの。従来ならば、音像が不明瞭になりやすかった前後のスピーカーの間や、前方の斜め上など、さまざまな場所に音を配置でき、より自由な音響効果を実現できるのだ。

規格の話だと、ドルビーアトモス音声は従来のドルビーTrueHDと互換性があるので、今使っているBDプレイヤーなどが使えて安心だ。しかし、対応ソフトの数がまだ少ないことは残念な点。一部タイトルが発表されたものの、本格的な楽しみはまだ先の話になるだろう。

天井スピーカーの設置はハードルが高いが、オンキヨーでは天井反射を利用する「ドルビーアトモスイネーブルドスピーカー」を用意。フロントスピーカーなどの上に置くだけで、容易にドルビーアトモス再生が楽しめる。既に5.1chシステムを組んでいるならば、「ドルビーアトモスイネーブルドスピーカー」を手に入れるだけで楽しめる。

ドルビーアトモスのサラウンド効果はまさしく“別次元”。よりリアルな「大劇場」に近い音場が得られる。しかも5.1ch以下のシステムでも音場が形成されるので、これからサラウンドに挑戦するという人も絶対的に対応製品の導入を検討すべきだ。

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天井設置せずドルビーアトモスを実現するオンキヨー『ドルビーアトモス イネーブルド スピーカー SKH-410』(予想実勢価格=2万円前後/10月中旬発売)。フルレンジユニットを天面に配置した専用スピーカーで、ドルビー社が規定した特別なフィルターを内蔵している。天井に向けて音を放射し反射させることで、天井へのスピーカーを設置せずにトップスピーカーの音を再現できる。

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一番のポイントであるスピーカーユニットは斜め方向に角度が付けてあり、天井の反射を利用して視聴位置へ音が届くようになっている。