スマート化にロボット化、次世代家電のビッグウェーブがやってくる!

本誌シロモノ家電担当の滝田勝紀は今年9月にドイツで開催された家電見本市IFAについて「高性能なロボット掃除機がとにかく増えた」と話す。

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来場者の間では、おそらく日本でも発表されたダイソンの『360 Eye ロボット掃除機』が最大の注目アイテムであったが、個人的には韓国製ロボット掃除機たちの個性的な進化に注目。

まずはサムスンの『VR9000H』。サイクロン構造や掃除機のノズルをそのまま装着した形状がユニークだが、その吸引力の強さには目を見張る。LGの「ホームボット」はLINEで動かせる「home chat」に対応するなど、使いやすさに磨きがかかった。モニュエルは、質の高いロボット技術で、スピンしながら2つのヘッドで床を拭いて行く『RoboSpin』を展示。動き、形状ともユニークさで群を抜いていた。

スマホとの連携で、家電に設置されるカメラの数が増えたのも印象的。例えばさまざまなメーカーの冷蔵庫が、庫内に複数のカメラを搭載。買い物途中でも、その場で冷蔵庫の中身を見られるようにする。さらにパナソニックのオーブンレンジは、高温で加熱中の食材が見えなくなってしまうことから、カメラを設置。キッチンにいなくてもスマホやタブレットから加熱の様子がわかるプロトタイプを展示していた。

洗濯機でも冷蔵庫でも、家電単体の性能は、既に各メーカーが極限まで進化させているので、それほど大差はない。これからの家電の進化はロボット化、スマート化と相まって、ますます感じられることになるだろう。

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●ロボット掃除機の世界大戦の幕開け
IFAでも大きな注目を浴びたダイソンの『360 Eye ロボット掃除機』(写真)。さらにアイロボットの「ルンバ」に続く大本命として、ミーレの『スカウト RX1』、ネイトロボティクス『Neato Botvac』、床拭き用ロボットであるモニュエル『RoboSpin』……と、これでもまだほんの一部。来年は世界的なロボット掃除機大戦が巻き起こるだろう。

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●スマート家電がさらに勢力拡大
LINEで家電を動かすLGの「home chat」(写真)。エアコン、オーブンレンジ、ロボット掃除機などを動かすデモが披露された。また、フィリップスは「Digital Innovation」を掲げ、子供用電動歯ブラシから空気清浄機まで、あらゆる家電をスマート化の方向で進化させることで、主婦の面倒な家事から“1ステップ”を減らしている。

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●回転式シェーバーがスタンダードに
日本では往復式シェーバーが現在主流であるか、回転式シェーバーとしてシェアを伸ばすのがフィリップスだ。その最新モデル「9000」シリーズ(写真)をIFAでも発表。深剃りと優しさを融合した剃り味で、欧州でも人気が出そう。ドイツなどでローンチされている、シェービングやスタイリングを提案するアプリ「Philips Grooming app」も試すことができた。

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●家中丸ごとスマート化も現実に
サムスンは家を丸ごとWi-Fiとスマホで接続。ほとんどの家電は声に反応したり、テレビ画面で管理するようなデモ展示を行なう。一方、パナソニックはリビングのテレビを見てない時には、アンビエントな画面を映したり、ソニーはスマホで撮影した写真が、そのまま壁やテーブルなどに映せるといった、スマートな家の新提案「Life Space UX」(写真)を展示していた。

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●キッチンのフリースタイル化
約2年前からプロトタイプとして展示されていた、パナソニックの「フリースタイルIH」(写真)もさらに進化。グリル台を置いてステーキを焼けたり、専用のジューサーミキサーを回すことも可能だ。ミーレのIHクッキングヒーターも、料理時のみ奥の壁を自動でスライド。LEDライトが点灯できるなど、ユーザーに優しい設計を有する。

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●冷蔵庫がさまざまなカラーに
ドイツのBOSCH(写真)やLIEBHERR、スロバキアのgorenjeといった日本ではなじみのない家電メーカーから、カラフルでデザイン性にも富んだ冷蔵庫が多数展示されていた。さらにアジア系では、日本でもおなじみの中国のハイアールがカラフルさに加え、エンボスでLEDまで演出に取り入れた印象的な冷蔵庫をデザインモデルとして初披露していた。

 

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●据え置きゲームがスマホにイン
「Xperia Z3」シリーズで『PS4』のゲームをプレイできる「PS4リモートプレイ」(写真)。DUALSHOCK 4コントローラにより操作をする。実際操作すると遅延は感じず、フレームレートも十分。画質も良く、ほぼ実機でのプレイと同じ感覚だ。設定も簡単で初回にPS4との連携設定を済ませたら、アプリ「Remote Play」をタップするだけでOK。

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●車載デジタルがさらに高性能化
JVCケンウッドは「革新的先進運転支援システム( i-ADAS)」(写真)を展示。赤外線カメラも装備。暗い道でも歩行者などに気付きやすくしてくれる。パイオニアも各種カーナビや、スマートフォン連携製品「AppRadio」、HVT方式を採用した薄型サブウーファーなど、最新のカーエレクトロニクス製品の多彩なラインアップを揃えていた。