タッチ&自撮り!! 万能ミラーレス『α5100』

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ソニーEマウントを採用したミラーレス「α」シリーズのエントリー機。今年2月に発売された同じくエントリー機『α5000』と、3月に発売されたミドルクラス機『α6000』の中間に位置するモデルとなる。
ボディの基本デザインは『α5000』を継承しつつ、センサーやAFシステムには『α6000』と同等のものを採用。撮影機能としては、最高6コマ/秒の連写やスイングパノラマ、全画素超解像ズームなどを搭載。動画はフルHDをサポートし、記録フォーマットはXAVC S/AVCHD/AVC MP4が選べる。Web経由で専用アプリをインストールし、機能強化することも可能だ。

■基本機能をチェック
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Wi-Fi & NFCで外部機器連携

Wi-FiおよびNFCを搭載する。NFC機能を備えたスマホやタブレットと組み合わせれば、ワンタッチでペアリングや画像転送が行なえる。

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入門者向けのタイルメニュー搭載

タイルメニューを従来モデルから継承する。各種の機能や設定が大きく6つに分類されてアイコン表示されるので、ビギナーでも迷わない。

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レンズマウントはソニー Eマウント

同社ミラーレスカメラ専用のEマウントレンズのほかに、純正のマウントアダプターを装着すれば、豊富なAマウントレンズも使用可能になる。

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自撮り対応の高精細なチルトモニタを搭載

液晶可動は上に最大180度に対応。ローアングルでの撮影が無理な姿勢にならずに快適にできる。また自分撮りの際は、タッチしてから3秒後に撮影が行われる「自分撮りセルフタイマー」や、最大8人までの顔を捉える「顔検出」機能が役立つ。

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シャッター&AF操作をタッチ操作で実施可能に進化

感圧式だった従来モデル『NEX-5R/5T』とは異なり、静電容量式のタッチパネルを採用。タッチの反応が敏感でスムーズになった。

■画質チェック
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遠景に見えるビルの小さな窓がはっきりとわかるくらい細部までシャープに解像。初期設定の発色は、誇張を抑えたナチュラルな傾向だと感じられた。発色の調整機能「クリエイティブスタイル」を切り替えることで、より鮮やかな色やしっとりとした色に変更することも可能だ。

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レンズキットに付属する標準ズームを使用して、逆光によって浮かび上がる葉脈をクローズアップで撮影。薄型軽量ながら、使いやすい焦点距離をカバーし、マクロ撮影にもまずまず強いレンズだ。画像周辺部にはやや甘さが見られるが、中央部の解像感は良好といっていい。

■結論
ソニー『α5100』は、同社ミラーレスカメラ「α」シリーズの新しいエントリー機だ。エントリー機とは、主に入門者層をターゲットにして、低価格と価格性能比を重視した製品のこと。操作面でのハードルを下げ、取っ付きやすく感じさせることも大切だ。そんな意味で『α5100』は、要所要所をバランスよくまとめた堅実なエントリー機だと実感した。
まず感心したのは、一つ上のクラスである『α6000』と同等のAFを採用したこと。179点の位相差AFと25点のコントラストAFを併用した「ファストハイブリッドAF」と呼ばれるもので、ミラーレスカメラが苦手としている動体に対してもスムーズにピントが合う。動き回るペットや子供の撮影にも対応できるAF速度と言っていい。
センサーについても『α6000』と同じ、APSーCサイズの2430万画素CMOSを搭載。撮影できる画像サイズは6000×4000ピクセルと非常に大きく、遠景の細かい部分までをきっちりと描写できる。大きく印刷しない場合はオーバースペック気味ではあるものの、トリミングしても実用十分な解像度が得られることは高画素ならではの利点だ。
液晶モニタには、約92万ドットのチルト可動式3型TFTを装備する。『α6000』とは異なり、下方向に可動できないのは少々残念だが、その代わりに上方向には180度まで回転し、自分撮りができる。またタッチパネルに対応することも上位機に勝るメリットと言っていい。
操作性に関しては、シンプルさを重視。上位機とは異なり、モードダイヤルやコントロールダイヤルが省かれたため機能をひんぱんに切り替える使い方には向かないが、逆にオート主体で使う場合にはわかりやすく感じるはずだ。
ボディは非常にコンパクトで携帯性は申し分ない。小型ながら適度なグリップ感があることやストロボを内蔵している点もありがたい。ただしEVFは非搭載。EVFや外部ストロボを使いたい人は上位製品を選ぼう。それ以外の入門者には強くおすすめできるミラーレスカメラと言える。

■『α5100』をおすすめな人は??
人が集まる場所で使える万能モデル

コンパクトカメラやケータイカメラからステップアップし、レンズ交換式カメラを楽しみたい入門者に最適な一台。携帯性の良さをいかして、日常メモ感覚で常時携帯したり、旅行に持って行ったりする用途にも打って付けだ。また、友人や恋人、旅先で出会った人と自分撮りを楽しむなど、コミュニケーションツールとしても活用できる。

ソニー
α5100

[パワーズームレンズキット]実勢価格:7万5470円
[ダブルズームレンズキット]実勢価格:9万7070円
[ボディのみ]実勢価格:5万9270円

サイズ:W109.6×H62.8×D35.7㎜ 重量:283g 撮像素子:APS-CサイズCMOS 有効画素数:2430万画素 液晶モニタ:3.0型液晶(約92.1万ドット) ファインダー:なし レンズマウント:ソニーEマウント 手ぶれ補正機構:なし シャッター速度:1/4000~30秒 ISO感度:100~25600相当(拡張含む) 動画記録形式:AVCHD(1920×1080/60pまで) 記録メディア:SDメモリーカード(SDXC対応)

文・作例/永山昌克 撮影/松浦文生