ヴァン・ヘイレンの現役音響エンジニアが開発した脅威のプレミアムイヤホンに注目

イヤーモニタを始祖とするカナル型モデルには、全ての源流となる製品があり、それを生み出した人物がいる。

ジェリー・ハービー。今も現役でヴァン・ヘイレンの音響エンジニアであり、先に「アルティメットイヤーズ」を興し、現在はJHAudioを主催する彼が、新たなリファレンス・イヤーモニタを生み出した。それがこの『Roxanne』である。

しかも、片側に12基のBAドライバーを搭載するという離れ業を実現。BAドライバーが得意とするボーカルは、とてつもない厚みを持ち合わせ、まるで目の前にその人物が居るかのよう。一方で、低域の解像感も高く、ベースやドラムがリズミカルな演奏をしてくれるのもすばらしい。

小型ゆえに数にものを言わせて音質を向上させるのが、BAドライバーのセオリーだが、それでも片耳3基程度が主流であって、自由度の高いカスタムモニタであっても6個が限界だった。そんな中、『Roxanne』は片耳12基ものBAドライバーを搭載。圧倒的な上質さを持つサウンドを作り上げてきたのだ。カナル型ヘッドホンの雄、ジェリー・ハービー氏でしか生み出せない驚きの構造だ。

『Roxanne』は、生い立ちも音質も、全てが無二の価値を持つ存在なのだ。

●バランスドアーマチュアドライバーの特性について
BAドライバーは、補聴器で活用されてきた実績もあり、細かなニュアンス表現が巧みで、特に声のリアルさには定評がある。しかし、得意の再生周波数帯域が狭く、音色も癖があるため、それを補うべく高級機では複数のドライバーを採用するのが定番だ。一方で、近年はダイナミック型とのハイブリッド構成も流行している。

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JH Audio『THE SIRENS SERIES – Roxanne Universal Fit』(実勢価格=14万9760円)
独自のミニクワッドドライバー構造を採用したことで、計12ドライバーという驚異的な構成が可能に。各帯域の位相を極限まで正確に制御する「FreqPhase」を搭載し、正確無比な音を伝送する。