話題の超高級オーディオが無料で聴ける! 「Technics リスニングルーム」に行ってきた

去る10月25日、有明のパナソニックセンター東京にTechnicsのシステムが聴ける試聴室「Technics リスニングルーム」が開設されました。

早速Technicsのシステムを聴きに行ってきたので、その感想をまとめたいと思います。

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▲リスニングルームの前には、入室前に待機するウェイティングルーム。モニターでTechnics関係要人のインタビュー映像を観られます。

リスニングルーム内は音響効果がしっかり得られる防音設備と、Technicsのブランドを彷彿させるピュアなイメージの空間に仕上がっています。

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リスニングルームに設置されているシステムは、現在発表されている以下の2モデル。

リファレンスシステム「R1」シリーズ

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実勢価格:ステレオパワーアンプ『SE-R1』170万6400円/ネットワークオーディオコントロールプレイヤー『SU-R1』90万5040円/スピーカーシステム『SB-R1』145万5840円(1本)

2015年2月発売予定 受注生産

プレミアムシステム「C700」シリーズ

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実勢価格:ステレオインテグレーテッドアンプ『SU-C700』17万640円/ネットワークオーディオプレイヤー『ST-C700』14万9040円/スピーカーシステム『SB-C700』17万640円

試聴時間は15~20分の間でしたが、特に「R1」シリーズの再現性は今まで体感したどのオーディオよりもすばらしく、もはや楽曲の「再構築」とも感じられるほどの音像でした。
50年代に録音された音源でも、そのベースのうねりや残響は現代に再録されたような生き生きとした響きを持っていました。

さて、今回はプレス向けのリスニングルーム体験会に参加してきたのですが、その会に列席されていたTechnics事業責任者の同社オ-ディオ成長戦略担当・小川理子理事に、Technicsのブランド思想や今後の展開についてインタビューを行ないましたので、その内容もお届けします。

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▲パナソニック株式会社 ホームエンタテインメント事業部 オーディオ成長戦略担当 小川理子理事

リスニングルームで音を聴かせて頂きましたが、そもそもの音質もそうなんですが、今まで聴いていたポータブル機とは一線を画す……まるで「全く別の価値がある音楽体験」をしているように感じました。今回のリスニングルームも、すでに方々で発せられている「音楽の再発見」というTechnicsのコンセプトの施策にあるものでしょうか?

(小川) 私自身も幼少の頃から家の中で両親がレコードをかけている環境にあり、振り返ると自分にとっての音楽が人生に豊かなものをもたらしてくれたと思います。
時代ごとに再生メディアも変わってきて、私自身もPCやスマホなどで便利に音楽を聴くようになっていますが、でもインナーイヤーやヘッドホンではなくて、やはり「空気自体の震え」こそが音の持っているパワーを最大限に引き出しますので、それをもう一度多くの方々にお届けしたい。
特にシニアの方々はそういう原経験を持たれているのですが、若い世代の方々はスピーカーの音自体を知らない方も出てきていると思います。今回のブランドのメッセージに「音楽の感動体験」というものがあるのですが、それを新しい技術でこの時代に蘇らせることはできないかな、と。
来年50周年を迎えるTechnicsも色々な音のアプローチをやってきましたが、昔はアナログ技術の中で一つの完成形を目指していたのですが、これからは蓄積してきたデジタル技術を音楽のアコースティックな部分に投入して、何か“今の時代の”音楽の感動をつくれるんじゃないか、ということがTechnicsをもう一度リスタートした発想です。

確かにリスニングルームで「R1」シリーズのデジタル伝送された楽曲を聴いた時に、ベースの生々しさなど全く時代を感じさせないーーまるで最近録音された音源のように感じました。

(小川) 良い音で音楽を楽しみたいという人間の潜在的欲求は、時代を経ても変わらないと思います。ライブ、コンサートを楽しむ人々が昔から変わらず減っていないことにも分かるように。音楽の楽しみ方というのは、今ものすごく多様になっています。
反面、そういう楽しみの中では、ホームオーディオの世界が少し忘れかけられているようにも感じます。私たちは、そのホームオーディオの楽しみ自体を現代に蘇らせることをやらなければならない、そういうミッションを持っていると思っています。

今後据え置きでのより低価格モデル展開は考えていますか?

(小川) もちろん低価格機の展開も考えております。今回はリファレンスシステムとプレミアムシステムの2ラインを来年2月に出しますが、それ以降の事業計画もすでに進めている状況です。
もっと音楽ファンの方は裾野にもいらっしゃると考えていて、その中には「音楽を良い音で聴きたいんだけど、なかなか50万円は出せない」というエントリーの手前くらいの方も多いと思います。そういう純粋に音楽を楽しむ人々に向けて、プレミアムシステムの少し下のラインは考えたいと思っております。
また、家の中でのライフスタイルも急速に変わってきていますし、シアタールームのような特別な部屋ではなく、あくまで一般的なリビングルームだとどんな聴き方ができるのか? ということも考えています。
コンパクトシステムと睨み合って聴く……という聴き方はしないと思います。ではそのリラックスした環境で最高の音を提供するにはどういうものだろうか? そういうユーザーのライフスタイルと絡ませた思想で展開していきたいです。
また、オーディオの世界はどうしても男性中心の世界です。女性だとオーディオって取っ付きにくいと感じる方々も少なくないと思います。部屋の中でインテリアとしてマッチするような、上質なファッション性豊かな世界を作れていけたら良いなと思います。私は女性だからより思うのですけれど。

別の視点になってしまいますが、男性としてもそういうオーディオシステムを組む際に奥様の許しが必要という人もいるはずですしね(笑)
ちなみにTechnicsでのポータブルオーディオの展開というのは考えてらっしゃいますか? 

(小川) ソニーさんがハイレゾウォークマンで大々的に展開されていますが、そのような情勢を見ながら、単純にポータブルをやる、やらないということよりも、ユーザーのベネフィットがどこにあるかというところから考えていきたいですね。
まずはユーザーの皆様には、リスニングルームにいらして頂いて、今日お話したようなTechnicsの思想に触れて、その価値を感じて頂ければと思います。

■パナソニックセンター東京内 Technics リスニングルーム
住所:東京都江東区有明3丁目5番1号
TEL:03-3599-2600
※要予約制。予約は下記URLより申し込み

http://jp.technics.com/audition/