ゲームレビュー/サイコブレイク(後編)

狂気に満ちた精神世界へようこそ―。「バイオハザード」を生んだ三上真司が手掛ける話題のサバイバルホラー『サイコブレイク』。レビュー後編の今回は、アクションと頭脳を駆使したバトルシステムを紹介しよう。恐怖を乗り越えた先には、めくるめく快感が待っている!

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■敵との戦闘
限られた弾薬を使うか
頭を使って難所を乗り切るか

精神病院で発生した大量死亡事件を追ううち、いつしか奇妙な世界に迷い込んだ刑事セバスチャン。彼の前には、チェーンソーを手にした大男、ゾンビのように幾度となく蘇るホーンテッドなど、さまざまな異形が姿を現わす。冒険を進めればハンドガンやショットガンなどの銃器が手に入るが、銃弾はごくわずかな数だけ。そのため、背後から敵をナイフで仕留めたり、トラップを駆使したり、知恵を使って戦う必要がある。まずは、主人公の戦いぶりを追っていこう。

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▲白いフードをかぶったルヴィクが、物語のキーパーソン。彼の真意を、そして不可思議な世界に隠された真実を探っていく

● 銃撃

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ハンドガン、スナイパーライフルなど状況に応じて銃器を使い分けて戦う。ただし、銃弾の数は限られているので、使いどころを考え、できるだけ少ない弾数で敵を仕留める必要がある。難易度CASUALなら自動で照準が合うので、銃撃が苦手な人でも安心だ。

●焼き払う

最も効果的なのがこの方法。何度も蘇る敵も、たいまつやマッチを使って燃やせば跡形もなく消えていく。藁の束に火をつけて敵めがけて蹴りを入れたり、床に流れるオイルに引火したり、火の使い方もいろいろ。ただし、マッチは所持数に制限あり。ポケットにまだ入りそうなのに……。

●足止め

クロスボウを手に入れると、ショック・ボルトやフリーズ・ボルトなどの特殊な矢を撃てる。一定時間敵を動けなくする効果がある矢もあるので、まずこれで足止めをしてからグレネードやショットガンで敵にダメージを与える……という使い方が効果的だ。

●スニークキル

敵に気付かれないよう背後から忍び寄り、ナイフでとどめを刺す。敵によっては時間をおいて復活することもあるが、銃弾を減らさず倒せるので便利。敵は音に反応するので、ビンを投げて注意をそらし、その隙に後ろから仕留めるのもいいだろう。

● トラップを逆利用

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フィールドや屋敷内にはワイヤー、センサー爆弾などのトラップが仕掛けられていることも。引っかかればダメージを受けるので解除しておくのもいいが、あえてそのままにしておき、敵を罠にかけるのもおすすめ。敵の大群が襲いかかってくる時に便利だ。

● 隠れる・逃げる

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ロッカーやベッドの下に隠れて敵をやりすごしたり、時には戦わずに逃げたりしてもOK。無理をして貴重な銃弾を減らすよりも、サクッと逃げたほうが得策な場面もある。プライドを捨ててレッツ撤退!

……とこのように、敵への対処法はいろいろ。あまり強くない敵ならどれか1つの作戦でやりすごすことができるが、異形の大群や中ボスクラスの敵に襲われた際は、これらの戦術を組み合わせて戦う必要がある。

相手の行動を把握するまでは何度も死ぬ運命にあるが、徐々に「このタイミングでオイルに引火すれば一網打尽にできそう」「ショック・ボルトで感電させて、動きを止めている間に銃撃で仕留められるかも」など、自分なりの攻略法が見えてくる。このトライ&エラーを繰り返し、強大な敵を倒した時の快感が格別。これこそ『サイコブレイク』の醍醐味と言えるだろう。さっきまで自分を苦しめていた相手をこの手で倒すという、シンプルだが力強い感動を味わえるはずだ。

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▲ 貞子の頭と蜘蛛の胴体を持つ、不気味極まりないラウラ。最初は逃げ回ってばかりいたが、死体に引火してダメージを負わせたり、装置を使って灼熱地獄に落としたりして、見事倒した時の気持ち良さといったら……!

■やり込み要素
手記、新聞、地図、ロッカーの鍵…
コレクター魂をくすぐるアイテムの数々

ゲームをクリアするだけなら、難易度CASUAL、ゲーム下手の私でも25時間程度。しかし、このゲームには「5時間以内でクリアするとトロフィー」、「アイテム集めてトロフィー」、「難易度最高でクリアしてトロフィー」と、様々なやり込み要素が設けられている。
中でもコレクター心をくすぐるのが、アイテム収集。フィールドや屋敷内には手記、新聞、尋ね人広告、オーディオテープなどが落ちており、これらを集めることで物語の全貌が見えてくる。さらに、ロッカーの鍵や地図の断片といったアイテムも。本筋とは関係ないが、これまたついつい集めたくなってしまう。特に地図の断片は番号がふってあるので「え、7番見付けてないのに8番拾っちゃったじゃん!」と、もう一度今来た道を引き返したくなる(たいてい見つからないんですが)。一度すべてを集めるのは不可能に近いので、周回プレイのモチベーションにもつながるはず。やや難解なストーリーも、2回以上クリアすれば全貌がつかめるかも?

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▲病院のタティアナさんに会いに行くと、これまで集めた地図の断片を眺めたり、ロッカーの鍵を開けたりできる。冒険中に集めたグリーンジェルを使えばレベルアップもできるので、時々戻ってみよう。

■まとめ
何とも言えない居心地の悪さが
かえってクセになる

前回も紹介したとおり、ゲーム中には生理的嫌悪感をかきたてるグロテスクな敵がいっぱい。さなざまな種類の恐怖を体感でき、しかも恐怖を乗り越えて敵を倒す快感まで味わえる。私のようにシューターとしての腕がボロボロでも、十分に醍醐味を堪能できた。

しかし、何より特徴的なのは悪夢のような世界観。プレイヤーは最初、ここがどこなのかもわからぬまま血塗れの怪物たちと対峙することになる。幽霊屋敷や異形がはびこる村ではなく、どこか歯車の狂ったいびつな舞台だからこそ、この世界に浸食されていくような気味の悪さが感じられる。足元がぐらつくようなこの幻惑感を、ぜひ味わってほしい。

サイコブレイク

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●ハード:PlayStation 4/Xbox One/PlayStation 3/Xbox 360
●発売日:発売中(2014年10月23日発売)
●価格:【PS4版】【Xbox One版】7300円(パッケージ版/DL版ともに税別)
【PS3版】【Xbox 360版】5800円(パッケージ版/DL版ともに税別)
●ジャンル:サバイバルホラー
●プレイ人数:1人
●メーカー:ベセスダ・ソフトワークス

公式サイト
http://psychobreak.com/sp

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文/野本由起