グーグルの無人カーと同じ頭脳を持つロボット掃除機 ネイト Botvac 85

review20141127_A

ボットバックシリーズは、Dシェイプデザインを採用し、本体前方にワイドブラシを配置したロボット掃除機。SLAM (Simultaneous Localization and Mapping:同時に位置確認と地図化)を活用した人工知能「ボットビジョン」を採用する。規則性のある直線的なパターンでシステマティックに掃除する。
ネイト ロボティクスは、北米市場で2位のシェアを持つロボット掃除機メーカーで、スタンフォード大学の起業家支援制度を利用した学生が、家庭用ロボットの開発を目的として2005年にシリコンバレーで創業。

●賢さでも大注目の人工知能

Googleも採用するSLAMを元に
ボットビジョンを開発

review20141127_B

Googleの無人カーでも使われている、スタンフォード大学で開発された、同時に位置確認と地図化を可能とするオープンソースプログラム「SLAM」。それを元に開発された「ボットビジョン」という人工知能を搭載したのがボットバックシリーズだ。マッピングは、上部にある円形の部分「タレット」に設けられたレーザーセンサーで行なう。合計1800回/秒のスキャニングすることで、部屋の形や家具のレイアウトをすべて把握する。シリコンバレー発ならではの最先端なプログラミングを搭載した1台として注目だ。

レーザーセンサーで距離測定

review20141127_C

同社が開発した独自のレーザーセンサーを搭載しており、室内を1秒間に360度1800回測定することで、センサーから送られてくる情報に基づき、瞬時に判断しながら移動する。

家具の配置と部屋の形を認識

review20141127_D

部屋の形状やさまざまな家具のレイアウトなどを把握。壁ぎわ約1cmのところに沿って移動しながら、規則性のある直線的なパターン(システムナビゲーション)で掃除できる。

●時短で効率重視なスタイル

省エネで効率的な掃除スタイルで広いエリアも行ける

review20141127_E

ランダムタイプに動く代表的なロボット掃除機の約1/4ほどの時間で、全てのエリアを掃除する省エネ性の高さが魅力。効率的な掃除スタイルにより、次々に部屋を移動していき、広い面積を掃除することも可能だ。2LDK程度の間取りであれば、15~20分で完了するイメージとのこと。最高3回までの連続掃除が可能な自動再開機能も搭載されている。

マルチルームクリーニング機能も便利

review20141127_F

オートスケジュール機能で毎日の掃除を設定しておけば、ドアを開けておくだけで、自動的に廊下に出て、次の部屋を掃除していくマルチルームクリーニング機能。段差も2cm程度なら乗り越えるほか、廊下も1つの部屋と捉えて同様に掃除する仕組み。広めのマンションにはうれしい機能だ。

<使い倒しインプレッション>

完璧ではないがポテンシャルの高さは十分!

まずは何よりもシリコンバレー発のロボット掃除機メーカーで、しかもグーグルの無人カーと同じソフトウエアを使って開発された人工知能が搭載されているという時点で、グッと心を掴まれてしまう。
さて、実際に動かすにあたり、一応動かす環境について説明を。現在、我が家は2歳の娘が安全に遊べるよう、18畳のリビング&ダイニングの4畳ぐらいにプレイマット(保護マット)が敷きつめられている。床面はフローリング、プレイマット、さらには大きめのラグマットと、床面が多彩で、大人だけが住んでいた空間と比較して、段差や隙間も数多く存在する。なおかつ、娘が張り切って散らかすため、予想外の小物が予想外の場所に散在するなど、自動ロボット掃除機にとっては非常にハードルが高い環境だ。
とは言え、本体はさすがに賢いのか、フロント部のタレットを回転させながら、ソファやダイニングテーブル、さらにはチェストやA&Vラックなどをしっかりと把握しながら、ランダムモデルと比較した場合、かなり短時間で全てのエリアを一回ずつ通りながら掃除していた。
だが、さすがに一回で全てのゴミを取り切れていたかというと、期待通りに取れていない場所があったのは事実。定期的に繰り返し掃除するなかで、いつの間にかきれいになった印象だ。一回ごとの集塵力については、まだのびしろがありそうなので、今後の進化に期待したい。
ただ、我が家のキッチンには袋小路のようなところがあり、いわゆる迷路のような通路となっていて、行き止まりなのだが、そこに果敢に入り込み、掃除しながらも、迷わず出てくるところなどは、人工知能の精度や潜在能力の高さを感じさせてもらった。
また、ブラシは、我が家のフロア環境の場合、二重コンボブラシが向いているようだ。というのもフローリング上で、ブレードブラシが回ると、かなりうるさく、せっかくの静音性の高さが台無しに。しかも、純粋にゴミを取るという能力でも、二重コンボブラシの方が優秀だ。
部屋の隅っこだけでなく、リビングテーブルの下で、イスの脚がたくさん並ぶような空間でも、Dシェイプという形により、スムーズに動き続けるように見えたのも印象的だった。

review20141127_G review20141127_H

review20141127_I review20141127_J

review20141127_K

こんな人におすすめ! 読者への提案!

パッと短時間で掃除したい人に

家でほかの家事をしている時に、ついでにロボット掃除機を動かしてフロア掃除をしたいという人には、音も静かで、なおかつ時短で掃除をしてくれるのでおすすめ。掃除したくないような場所は、付属の磁気テープをカットして敷くだけと簡単。磁気テープは2mもあるので、そういった場所がたくさんある人も安心して設定できる。

ネイト ロボティクス
ネイト Botvac 85
実勢価格:6万9984円

review20141127_L

サイズ:W335×H10×D321 重量:約4.1kg(バッテリー含む) 集塵方式:ダストボックス式 集塵容量:0.7リットル 操作画面:カラー液晶 電源方式:充電式ニッケル水素電池

文/滝田勝紀 撮影/下城英悟(Green House)