【ゲームレビュー】『アサシン クリード ユニティ』前編(プレイ時間:10時間)

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歴史の転換点の裏側で繰り広げられる、アサシン(暗殺者)とテンプル騎士団の闘争を描く「アサシン クリード」シリーズ。その最新作『アサシン クリード ユニティ』の舞台は、フランス革命真っ只中の華の都パリ!

■概要
フランス革命の時代を生きた
暗殺者の人生を追体験

第1作目の登場から7年。ゲームユーザーにもすっかりおなじみとなった歴史活劇&ステルスアクション「アサシン クリード」シリーズ。最新作『アサシン クリード ユニティ』は開発をPS4版、Xbox One版、PC版に絞っただけのことはあり、従来のゲーム機では実現できなかった美しいグラフィックが圧巻。まるで革命の熱狂の真っ只中に放り込まれたようで、街を歩くだけでも気持ちが沸き立ってしまうほど。

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▲描写そのものも細かいが、むしろ注目すべきは朝靄の煙る感じや、窓から差し込む夕日の表現など、光と空気の存在を強く意識させるエフェクト。教会のステンドグラスなども見どころのひとつだ。

時代はバスティーユ牢獄襲撃からテルミドールのクーデターまでということで、ルイ16世やロベスピエール、ダントン、ナポレオンといった歴史上のビッグネームが次々に登場するのもポイント。日本でもフランス革命やナポレオン時代を描いた小説・コミック・映像はいろいろとあるので、あまり歴史に強くない方でも、意外と知っている人物が出てきたりするはず。

そうした表の歴史(表側も恐怖政治やギロチンなどで物騒だが)を飾った人々の陰で、隠密任務や暗殺をこなしていくのが本シリーズの醍醐味。今回の主人公アルノ・ドリアンは、育ての親であるデ・ラ・セールを殺したグループを追いながら、革命の裏側を垣間見る。

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▲変わったところではサド侯爵(貴族にして小説家。サディズムの語源)やウジェーヌ・フランソワ・ヴィドック(探偵の元祖的存在。映画にもなった)なども登場。彼らも主人公にいろいろと頼みごとをしてくる。

■ファーストインプレッション
多数の手段の中から
自分なりの方法を模索する楽しさ

というわけで、今作でもプレイヤーは暗殺者として任務達成を目指すことになる。

暗殺をスムーズに行なうには、己の存在を察知されないことが重要だ。警備が手薄なルートを探したり、建物の裏口の鍵を入手したり、煙突の煙を充満させて警備の視界を奪うなど、暗殺に至るまでのアプローチは数多く用意されている。試行錯誤しつつ、自分なりの任務達成方法を探すのが本作の最も楽しい部分だ。

また、アサシンは高い身体能力を持ち、建物の屋根を走ったり、壁の凹凸を掴んでの移動も得意とする。これを活かせば侵入ルートは劇的に広がるし、敵の追跡をふりきることも難しくはない。ちなみに今作では「高所への移動」と「低所への移動」の操作が区別されたので、意図しない動きで落下死するケースはより少なくなった。

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▲相手が自分の存在に気が付いてなければ簡単に暗殺することが可能。隠密は最大の攻撃、である。

銃器が発達した時代のためか、戦闘は従来のシリーズよりもシビアになった感がある。特に、周囲の敵と戦っているうちに、遠くの敵から狙撃されてやられてしまうケースが多い。発砲のタイミングを察知して回避行動を行なったり、煙幕を使って視界を遮断したりと対処方法はあるのだが、そもそも多数を相手に戦うのは避けた方が無難なように感じた。
筆者はやむなく戦う場合は、少数の敵を、できるだけすばやく倒すことを心がけている。

■まとめ
今回は暗殺任務そのものを
より深く掘り下げている

ネイティブアメリカンの青年が主人公の『アサシン クリードIII』や、カリブの海賊を描いた『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』など、若干変化球気味の主人公が続いていた本シリーズ。今回は久しぶりに「正統派の暗殺者」が主人公ということで、暗殺任務そのものをより深く掘り下げてきた感触だ。

いかに発見されずに任務を遂行するか、作戦をしっかりと練ることで楽しさが増す作品と言える。
また、装備やスキルをコツコツ鍛えていく要素も重要で、アクションが苦手な方もそちらを頑張れば、無理なくゲームを進める事ができることも付け加えておこう。

さて次週のレビューでは、数々のサブクエストや、協力プレイの楽しみ方についてお伝えする予定。多彩な寄り道要素もまた、本シリーズには必用不可欠なお楽しみだ。

【プレイ時間:10時間】

『アサシン クリード ユニティ』

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●ハード:PlayStation 4/Xbox One/Windows
●発売日:発売中(2014年11月20日発売)
●価格:パッケージ版 8400円(税別)
DL版 PS4、Xbox One 7400円(税別)
Windows版 6600円(税別)Windows版はDL版のみ
●ジャンル:アクション
●プレイ人数:1人(オンライン最大4人)
●メーカー:ユービーアイソフト

公式サイト
http://www.ubisoft.co.jp/acu/

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文/高橋祐介