森永卓郎が2015年に注目するキーワード「ほどほど家電」とは

2014年を振り返りながら、経済アナリストの森永卓郎さんに今実際に欲しい製品と2015年のデジタルグッズのキーワードについて聞いてみました!

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昨年までの景気は良かったのですが、4月以降の増税後その反動が来て、現実にはずるずると落ちていきました。これは、実質所得が大幅に下がったというのが原因です。特に、物価が上がって賃金が伸びなかったからなのですが、デジタル業界も個人的な感覚で言うとすごく高くなった印象があります。メーカーも若干守りに入ったのではないかとさえ感じてしまいました。

2014年は、画期的な新製品というものは残念ながらなかったかもしれません。その中でも、私が欲しいと思ったものはパナソニックの『MC-JP500G』です。びっくりするぐらい軽いんですよ。パナソニックはシニア向け家電として中高年市場も狙っているでしょう。年を取ってくると掃除機を持って掃除するのが厳しくなってくるんです。置き場所に困らないし、運ぶのが楽っていうのは本当に助かります。軽量化など大変だと思いますが、技術的には画期的ではないかもしれません。
その分、この時代に“地に足のついた”方向性であると思うのです。スマート家電はまだ、大部分の人がついていけないと思うとその前にこの方向性があるのかなと思います。

同じ掃除機でも、これとは全く逆の方向もあります。以前からCOCOROBOの萌えバージョンが欲しいと言ってきたんです。なので、ようやく動いたな! という印象でした。ただ、私はこれは買わないです。あくまで欲しいのは綾波レイバージョンです。COCOROBOは私も使って感じるのですが、かわいいんです。部屋を走りまわっている姿が人間ぽくて、小さな段差につまづいたりもがいている姿がすごくいいです。技術的にはできているものに、キャラクターを載せるだけでこの商品は完成してたと思うんです。だから、これも1つの方向性だと思います。シャープさんには今後も本当に頑張ってもらいたいです。

もう1つ、これまでは究極を求めるデジカメが理想だと思っていたんですが、実際に使う時はメールで送りやすようにサイズは落として使うので、普段は究極を目指す必要はないのではないかと思うようになりました。でも、私はズーム機能は欲しいのです。そこで見付けたのが『FinePix S9400W』。すごく進化してるわけではないんですが、1cmのマクロが撮れて50倍ズームも撮れるんです。日常生活している範囲ならこれ1台で全部撮れますし、単3形電池で動くんです。運動会や旅行にも使えるし、充電が切れたら電池を買えばいんです。

今まで「ハイエンド」「コンパクト」という発想しかなくて、中間というモノを考えたことがなかったんですが、この「ほどほど」というマーケットはあるんじゃないかなと思うようになりました。“ちょうどいいもの”を選ぶ時代なんだと思います。

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【コレが流行る01】「シニア向け家電」
パナソニック『MC-JP500G』(実勢価格=5万9180円)。世界最軽量2.0kgの持ち運べる掃除機。従来機より約51%の質量カットに成功し、ボディには軽量で頑丈な先端材料PPFRP採用。シンプルで和風なデザインを採用している。

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【コレが流行る02】 「会話するロボット掃除機」
シャープ『COCOROBO RX-CLV1-P』(実勢価格=14万8000円/12月15日までの限定販売)。声優・木戸衣吹、漫画家・霜月絹鯊によるコラボモデル<娘Ver.>の試作機が好評で、製品化が決定。音声会話機能や目覚まし機能、天気予報情報お知らせ機能を搭載。

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【コレが流行る03】 「ちょうどいいカメラ」
富士フイルム『FinePix S9400W』(実勢価格=2万5700円)。有効1620万画素、光学50倍、5軸手ぶれ補正、Wi-Fi対応とフルスペック超ズーム機。さらに最近では珍しい単3形電池にも対応している。