スマート&リモートが“ポスト全録”のカギに、レコーダー最新機能を紹介!

地デジを中心に、放送された全番組を録画する全録レコーダーが各社から登場してきた。これが番組の“録り逃し”をなくす切り札として盛り上がりを見せる一方、“ユーザーが興味を持ちそうな番組を絞り込み、自動で録画したり、視聴を提案する”という形の進化も進んでいる。

パナソニックやソニーの最新モデルでは特にその点に注目したい。どんな番組が録画されているかを集計する仕組みは一つのトレンドとなっており、ソニーの最新モデルでは録画予約数のランキング化のほか、“どの番組が実際に視聴されたか”も数値化。こうした集計により、録るべき番組や観るべき番組をデータベースが教えてくれるわけだ。パナソニックは全録レコーダー発の新UIにこれらの機能を密接に絡めている。

また録り貯められた番組はリモート視聴機能により、スマホやタブレットを使って宅外からも気軽に視聴できるようになっている。

こうしたレコーダーの進化により、ユーザーが“何を録るべきか、観るべきか”はもちろん“いつ観るか、どこで観るか”すら悩む必要がなくなってきている。これからのレコーダーはさらに賢くなり、ユーザーの求めるものを自動で実行・提案する、本当の意味でスマートなレコーダーとなっていく。

これまで不便だった点も改善されつつある。従来、外付HDDに録画した番組は、コンテンツ保護の理由から、録画機器(レコーダー)本体でしか再生できなかった。だが新規格「SeeQVault」(シーキューボルト)対応機種では、その“本体縛り”がなくなり、自由にUSB HDDのつなぎ替えができるようになる。

この規格は今後はレコーダーだけでなく、録画機能搭載テレビにも広がり、利便性を大きく向上させてくれそうだ。特にレコーダー・テレビの故障や買い替え時に、録画した番組データを泣く泣く諦めることなくデータの“引っ越し”ができる点で非常に意味のある進化と言える。

2014年はスカパー!の電波を使った4K試験放送がスタートし、シャープから初の4Kレコーダー(HDDレコーダー)も発売された。仕様上、BDなどのメディアに残すことはできないが、4K放送をHDDに録画して楽しむことが可能だ。現在はユーザー登録さえ行なえば視聴料も無料となっている。

来年3月にはスカパー!の4K専門チャンネルが開局予定となっており、4K番組が本格的に充実していく。これに合わせて、シャープ以外のメーカーからも4K放送対応のレコーダーが順次登場する可能性は高いとみて間違いないだろう。

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最新トレンドを網羅したハイスペックモデル、パナソニック『ディーガ DMR-BRZ2000』(実勢価格=7万7500円)。3チューナーと2TB HDD搭載の「ディーガ」上位機。4K/30pの出力・アップコンバート機能や外出先からのリモート視聴、対応機器間で再生互換性のある「SeeQVault」HDDにも対応する。

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「SeeQVault」に対応した東芝『REGZAサーバー DBR-T560』(実勢価格=10万7800円)。3チューナーを全録と通常録画で自由に振り分けて利用可能なBDレコーダー。2TB HDDに、3ch×最大15日分(最低画質の場合)の全録が可能だ。