ハイレゾ対応ヘッドホン、オーバーヘッドおすすめ機種のコスパ度をチェック

ハイレゾ対応ヘッドホンの数はまだそれほど多くない。それは、他ジャンルと違い対応の定義が「ハイレゾを再生できること」ではなく、日本オーディオ協会の規定によるものであるという理由が大きい。

ゆえにジャンルとして価格帯にばらつきが激しく適正が見えにくいが、経験豊富なライターの聴き比べにより、最高コスパを出したのは、オーディオテクニカとソニーの両エースモデル。高音質を普及機に反映させられる、ヘッドホン市場でトップシェアを争うこの2社の底力を感じる結果だった。

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オーディオテクニカ『ATH-MSR7』(実勢価格=2万9030円)。オーディオテクニカ初のハイレゾ対応オーバーヘッドモデル。新開発のφ45mm“トゥルー・モーション”ハイレゾオーディオドライバーが、あらゆるジャンルの音源を高精細に鳴らす。コスパ度は5段階中4.5。

【音質レビュー】
外見にも見える良質なモニターサウンドが持ち味。キレの良い高域は、単に鋭いだけでなく、音の細かい部分までしっかり再現する。一方の低域も、芯がしっかりしていて抑揚がダイナミック。表現に富んだ音楽が楽しめる。

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ソニー『MDR-1A』(実勢価格=2万6490円)。ドライバーがφ40mmとなる以外は最上位機『MDR-Z7』と同様の機構。100kHzまでの超高域再生に対応する。耳を包み込む快適な装着感も魅力の1つだ。コスパ度は5段階中5。

【音質レビュー】
同シリーズの3代目にして、完璧に至ったと言いたくなる完成度。特に帯域バランスがすばらしく、輪郭のはっきりした低域とエネルギーに満ちた中域、伸びやかだが鋭すぎない高域が絶妙なアンサンブルを見せる。

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ソニー『MDR-Z7』(実勢価格=5万4010円)。φ70mmという大口径の新開発ドライバーユニットを搭載。音の広がり方を平面化することでスピーカーで聴くような自然な響きが味わえる。可聴音域をはるかに超える100kHzの超高域再生に対応した最高級モデル。コスパ度は5段階中4。

【音質レビュー】
超高解像度、超ワイドレンジな優秀さを持ちつつも、メリハリのはっきりした、フォーカス感の高いサウンドを聴かせてくれる。おかげで音楽がいきいきと再生。往年のソニーヘッドホン好きが待ち焦がれてきたサウンドだ。