今年は普及期へ、今知るべきハイレゾ基礎用語

一年以上に渡り業界の注目を集め続けた「ハイレゾ」。その中心に位置するのが、「いつでも聴ける」ポータブルオーディオなのは間違いない。

例えばプレイヤーだと今年の大きな進展は、エントリーモデルの登場。対応スマホという最短選択肢も同時に存在するが、だからこそハイレゾの真価が出る専用機が身近になることで、高音質の価値を気付かせることにつながるだろう。

また、ポータブルアンプの増加や「対応ヘッドホン」の台頭により、ハイレゾ音源のパフォーマンスを堪能できる環境も整備されてきた。ハード面においては、どの製品から入っても失敗のない稀有な時代となりつつある。

同時に劇的な市場変化を見せたのはソフト側だったりする。毎週のようにビッグタイトルがハイレゾ提供される今、一年前にタイトル不足を嘆いた声はもう聞こえない。まずはこの現状を理解するためにも、下記に挙げたハイレゾの基礎用語をチェックしておこう。

●ハイレゾ(はいれぞ)
ブロックで物体を作る時、小さなブロックで組めば凹凸や曲線を細かに再現できる。同様に音楽データも小さく細かなブロックの構成なら精細な再現性を持つ。その構成をより原音に近付けたのがハイレゾだ。

●サンプリング周波数(さんぷりんぐしゅうはすう)
アナログ音声信号をPCM方式でデジタル信号へと変換する際の記録軸の1つで、音の周波数の記録範囲に係る。例えばこの数値が96kHzなら48kHzの高さの音まで記録可能。

●量子化ビット数(りょうしかびっとすう)
サンプリング周波数と同時に、アナログ音声信号をデジタル変換する際の記録軸。この数値が大きいほどより小さな音から大きな音までその大小を微細に区別して記録・再生可能。

●PCM(ぴーしーえむ)
アナログ音声信号の音の高低をサンプリング、音の大小を量子化することでデジタルデータに変換する方式。ハイレゾやCDの他、地デジやBDの音声データなどもこの方式になる。

●DSD(でぃーえすでぃー)
アナログ音声信号の粗密をデジタル、つまり0と1の並びの粗密に置き換える単純な手法でデジタル化する方式。PCMと異なる音の感触によって独特のポジションを得ている。

●ネイティブ再生(ねいてぃぶさいせい)
DACにおいて、PCMとDSDを途中で相互変換することなくその音源の記録方式のまま処理してアナログに変換し、再生できること。DSDネイティブ再生対応製品は少ない。

●DAC(だっく)
デジタル記録されている音声データをアナログの音声信号に再変換する回路。またはその回路を単体機器化したアイテム。オーディオの再生システムの始点と言える重要な要素。

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PCM方式においては、サンプリング周波数と量子化ビット数を向上させることで、アナログ信号=音声の波形をより忠実に原音の姿へとデジタルのまま再現できる