スマホのMP3でも高音質に!ハイレゾポタアン4機種を徹底チェック

スマホに入っているMP3がハイレゾに迫る音質で聴ければ何百、何千曲というアーカイブを新鮮な聴き心地で改めて楽しめる。ここで紹介するポタアンはそれを叶える「アップサンプリング」という魅惑の機能を持つ。

「ポタアン」ことポータブルアンプは、数年前からオーディオファンの間で必須アイテムとして存在していたが、ハイレゾ普及により「ハイレゾをワンアイテムで聴ける」製品として、一般認知度が急激に高まった。

特に今後トレンド化しそうな「圧縮音源のアップサンプリング機能」は、ハイレゾ入門者のハイレゾテスト用にも使えつつ、上級者にとっても音質を聴き比べできるおいしい機能。何も知らずに対応製品を買っても絶対損をしない魅力がある。

今回はその魅力を伝えるべく、アップサンプリング機能を持つ現行4機種をリストアップしてみた。購入する際の参考にしてみて欲しい。

news20150114_01
JVC『SU-AX7』(実勢価格=3万8650円)。圧縮音源だけでなくハイレゾ音源もより高音質化する「New K2テクノロジー」を搭載。デジタル部とアナログ部を明確に分離した回路設計を採用する。

【携帯性】角の取れたデザインでサイズ的にも手になじむボディを採用。ボリュームと電源を兼ねるダイヤルが飛び出たデザイン。

【接続性】前面にはヘッドホン出力、USB、microUSBなどポータブル系の端子を、後面にはライン入力と光デジタル入力端子を装備している。

【音質】アナログ部、ヘッドホンアンプ部の出来が秀逸で、メリハリ、音のキレ共にとても優秀なサウンドを楽しめる。音色的な表現も多彩になるので、聴いていて楽しい。「K2テクノロジー」の完成度も高く、特に圧縮音源がハイレゾ並みのクオリティに感じられる点は秀逸。

アップサンプリング時の変化
・帯域の質感が煌びやかに変化
・音像全体の解像感が向上する

news20150114_01a

 

news20150114_02
パイオニア『XPA-700』(実勢価格=6万30円)。圧縮音源をアップサンプリングする「UP SUMPLING192」を採用。デジタル信号の応答性を3タイプから選べる「DIGITAL FILTER」など音質のカスタムができるほか、交換式バンパーでスタイルのセットアップも可能。

【携帯性】他機種に比べ、やや幅広でバンパーを装備している分かさばる印象だがこれによって誤動作やケーブルのズレを防止する。

【接続性】ライン入出力やUSBなど入出力とも4つの端子を備える。ヘッドホンは解像感と定位性を高めるバランス出力端子(IRISタイプ)を装備。

【音質】個性的なコンセプトを持つ製品だが、サウンドに関してはとても王道なキャラクター。できるだけ歪み感を排しつつ、ありのままの音を再現してくれる、無色透明なイメージ。そういった基礎体力の高さからか、アップサンプリングの効用はそれほど強くない。

アップサンプリング時の変化
・ノイズを徹底して抑える
・音像全体でクリアさが増加

news20150114_02a

 

news20150114_03
デノン『DA-10』(実勢価格=4万410円)。16bit信号を32bitに、44.1kHz信号を16倍に、192kHz信号は4倍にアップコンバートする「Advanced AL32 Processing」技術を採用。高精度DACの間近にクロックモジュールを配する構造で、ジッターを抑える。

【携帯性】表裏の両面にゴム製のストッパーがあるので、プレイヤーをどちらに合わせても安定する。音量ノブにはガードも装備。

【接続性】USB、iPhone/iPod、AUX(ステレオミニプラグ)の3系統の入力端子を背面に装備。前面の出力端子はヘッドホンのみとなっている。

【音質】アップサンプリング機能を含むデジタル部がとても秀逸なモデル。歪み感を全くと言っていいほど感じさせない、ピュアなサウンドを存分に楽しませてくれる。ヘッドホンに対する駆動力も必要十分なレベル。インナーイヤーとの組み合わせがベストマッチな印象だ。

アップサンプリング時の変化
・常時機能のため変化はなし

news20150114_03a

 

news20150114_04
ソニー『PHA-3』(実勢価格=8万6960円)。iPhone/iPodだけでなく、ウォークマンや「Xperia」からハイレゾ音源をデジタル出力可能。圧縮音源をハイレゾに迫る音質にアップサンプリングする「DSEE HX」を採用している。

【携帯性】丸みを帯びたボディが、そのままボリュームノブのガードも兼ねる構造。表裏面には滑り止めのゴムも装備されている。

【接続性】ヘッドホン出力端子は、ノーマル出力とバランス出力の2種類を装備。入力端子はUSB、microUSB、光デジタル、ラインの4系統に対応する。

【音質】バランス出力の良さを引き出すべく徹底追求された回路設計により、通常時でかなりの良質サウンドを実現。ノイズ感は徹底排除、高い解像度と自然な音の広がり、ダイナミックな抑揚表現を備える。通常音質の高さからアップサンプリング時の変化はさほど無い。

アップサンプリング時の変化
・低域がタイトに引き締まる
・音の広がり方がさらに大きく

news20150114_04a