好みの角度で自由に使える先進技術を搭載した最先端PC『ESPRIMO WH77/S』

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23型フルHD液晶を備えた『ESPRIMO WH77/S』は、液晶を自由な角度に倒せるため、通常のデスクトップとしてはもちろん、ペンに特化した“液タブ”的に使うこともできる一体型デスクトップだ。
CPUにはクアッドコアの「Core i7-4212MQ」を採用。最大3.3GHzで動作するため、動画編集やRAW現像といった重たい処理も余裕でこなせる性能を持つ。また、対象を立体的にとらえ、顔認証やハンドジェスチャーによる操作などを実現できる、3Dカメラ技術の「Intel RealSenseテクノロジー」を搭載。高性能なのはもちろん、先進技術をいち早く採用するなど、ハイエンドの名にふさわしい意欲的な製品だ。

■基本機能をチェック

アクセスしやすいインターフェイス
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▲USB 3.0×3、USB 2.0×1、SDカードスロット、ヘッドホン、マイクは、本体右側面に集中搭載。左側面には、BDドライブを搭載している。

Edyなども使えるNFCを装備
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▲Edy決済やSuicaの履歴表示にも使えるNFCを装備。「F-LINK」を使えば、NFCを使ってスマートフォンの写真をPCへと取り込むこともできる。

好みの角度に液晶を調整可能
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▲液晶を立てればデスクトップ、倒せばペンやタッチ操作がしやすくなるスタイルへと変身。ソフトや用途に応じて、使いやすい角度に調整できる。

■注目のペン機能

液晶を倒すと「ペンナビ」が自動的に起動。「ペンモード」をオンにすると指に反応しなくなるため、手をついてメモなどを書きたい場合に便利だ。また、色味を紙に近い暖色系へと変更する「ペーパーモード」を装備。実際の紙を使っているような感覚で、イラストなどを描けるのがメリット。「スタイル設定ユーティリティ」を利用すれば、これらのモードを自動で切り替えてくれるようになる。

設定ツールで使いやすくカスタム
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▲液晶を倒した時のペンスタイルは、設定ツールでカスタマイズ可能。「ペンナビ」の表示や「ペーパーモード」への移行、タッチを無効化するかどうか、といった設定が変更できる。

「ペンナビ」で楽しく手書き機能が使える!
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▲ペンスタイルで表示される「ペンナビ」は、タッチの無効を切り替えられるほか、ペンを活用できるアプリの起動が可能だ。

色味を紙に近づける「ペーパーモード」
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▲液晶の“白”ではなく、実際の紙の色に近い白色へと近づけるのがペーパーモード。イラスト作成時など、紙感覚で使いたい場合にぴったりだ。(右がペーパーモードオン)

■最新3Dカメラ技術を搭載

映像を“平面”だけではなく、奥行き情報も持った“立体”として扱える「Intel RealSenseテクノロジー」対応の3Dカメラを搭載。対応アプリをインストールすれば、ハンドジェスチャーによる操作や、顔認証といった機能が利用可能に。登場から間もないこともあって対応アプリはまだ少ないが、ゲームやユーティリティなどいくつかのアプリは既にダウンロード可能。本機なら最新のテクノロジーをいち早く試せる。

液晶上部に3Dカメラを装備
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▲RGBカメラ、2Dカメラ、赤外線カメラなどで構成された3Dカメラを装備。このカメラを使えば、奥行き情報をもった立体として撮影できるようになる。

リアルタイムで背景除去などが可能に!
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▲奥行き情報のわかる3Dカメラなら、背景を色ではなく距離で判別可能。写真のように、単色でない背景でも、背景だけを消すことができる。

手の動きを使ったゲームの登場にも期待
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▲古代ギリシアをテーマとしたパズルゲームの「Warrior Wave」。手の上にうまく歩兵乗せ、障害物を超えながら冒険を進めていく。

■使い倒しインプレッション

ノートPCは気軽に移動でき、場所を選ばず使えるのがメリットだが、小型だけあってCPUが弱く、液晶も小さくなってしまう。自分一人が使うのなら十分かもしれないが、家族みんなで使えるPCとなると、誰もが使いやすいものを選びたい。そんな思いを叶えてくれるのが、23型の大型液晶を搭載した一体型PC『ESPRIMO WH77/S』だ。
まず目に付くのが、液晶の角度を大きく変えられること。液晶を立てたベーシックスタイルは通常のデスクトップとして使いやすく、動画視聴や仕事の書類作成などに最適だ。そこから少し液晶を倒すと視線が少し下がるため、自然と手が伸び、ソフトキーボードを含めたタッチ操作がやりやすくなる。これがタッチスタイル。さらに液晶を倒すと、付属のペンを使って、手書きメモやイラストを作成しやすくなる。これがペンスタイルだ。なお、このペンスタイル時はタッチ操作を無効化し、ペンだけ反応するよう設定可能。画面に手をつきながら絵を描くといったこともできる。ちなみに、ペンスタイル時でも奥行きはわずか352mm。圧迫感が少ないので、置き場所を選ばない。
さらに注目の機能としては、「Intel RealSenseテクノロジー」をいち早く搭載したことがあげられる。これは3Dカメラを使って立体の認識や顔認証、ハンドジェスチャーによる操作を可能にする技術だ。このあたりは、いかにも以前から「ジェスチャーコントロール」や「視線アシスト」といった独自機能を搭載してきた富士通らしい部分だ。対応ソフトはこれからという段階だが、リアルタイム合成やゲームなどを試してみたところ、完成度が高く、PCの操作を大きく変える可能性を感じた。
ユニークな部分ばかり取り上げたが、高性能なクアッドコアCPUに11ac対応の高速無線LAN、広く使える23型のフルHD液晶、BDドライブなど、基本スペックの高さも魅力。テレビ機能こそ備えていないものの、書類作成から動画編集まで、仕事も趣味もこなせる実力を持つ。また、インターフェイスを本体右側面に集めるなど、使いやすく仕上がっている。最先端の機能を搭載しながら、誰もが満足できる高性能モデルなので、家族みんなで使えるメインPCとしてリビングに置きたい製品だ。

■結論

家族みんなで長く使えるメインPCに!

テレビ機能こそないものの、高速なクアッドコアCPUに2TBの大容量HDD、最新の3Dカメラまで装備。ハイスペックというだけでなく、液晶の角度を調節可能で、デスクトップからペンスタイルまで幅広く活用できるだけに、家族みんなのメインPCとして使うのに向いている。機能や性能に妥協せず、長く使いたいという人におすすめだ。

富士通
ESPRIMO WH77/S
実勢価格:24万2450円

■SPEC
CPU:Core i7-4712MQ(2.3GHz×4) メモリ:8GB ストレージ:2TB HDD ディスプレイ:23型(1920×1080ドット) OS:Windows 8.1 Update サイズ/重量:W564×H167~385×D229~352mm/9.9kg インターフェイス:USB 3.0×4、USB 2.0×1、SDカードスロット×1、ヘッドホン端子×1など 通信機能:有線ギガビットLAN、無線LAN(802.11ac/a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、NFC カメラ:200万画素(フロント)

文/宮里圭介 撮影/松浦文生