SIMフリー時代到来!今、知っておきたい基礎用語

大手キャリアを管轄する総務省は2015年から“SIMフリー”を原則として義務化する方針を固めた。来年以降、端末はSIMフリー版を購入し、通信サービスは自分に合った割安なものを選ぶというキャリアの契約に縛られない利用スタイルがさらに一般化しそうだ。

こうした動きに呼応するように注目度が高まっているのが、SIMフリー端末で利用できる「MVNO」のサービスだ。MVNOは大手キャリアのネットワークを借り受けて行なう通信事業者のこと。人気の要因は、圧倒的な料金の安さにある。

キャリアのスマホ料金は、毎月6000~7000円ほどかかるのに対し、MVNOが提供する「格安SIM」であれば、月額1000円以下に抑えることも可能だ。市場規模も着実に拡大しており、2014年度末では2020万回線、2016年度末には3240万回線を超えると見込まれている。モバイル市場全体に占める割合は現時点では10%に満たないが、SIMフリーへの理解が進めば、予想を超えるスピードで普及する可能性もある。

MVNOの事業者別シェアを見ると、2013年度末には4つの事業者が全体の半数を超えるシェアを確保している。「OCN モバイル ONE」を提供するNTTコミュニケーションズを筆頭に、インターネットイニシアティブ(IIJ)、日本通信、BIGLOBEといった事業者が追随するかたちだ。

現在はさまざまな企業がこの分野に参入し、さらに競争が激化。来年以降訪れる“SIMフリー時代”の潮流にうまく乗れたMVNOが、シェアを伸ばすと思われる。来たるSIMフリー時代に備えるためにも下記の基礎用語は理解しておこう。

●MVNO(えむぶいえぬおー)
大手キャリアの通信網を借り受けてサービスを提供する事業者。Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。キャリアよりも割安なプランを提供する。

●SIMカード(しむかーど)
電話番号などユーザーの識別情報が記録されたICカード。Subscriber Identity Module Cardの略。SIMカードを装着することで、音声通話やデータ通信などが行なえる。

●SIMロック(しむろっく)
他社製のSIMカードが利用できないようにロックをかけること。大手キャリアの機種はSIMロックがかけられている。2015年に販売されるモデルは原則として解除される見込み。

●格安SIM(かくやすしむ)
MVNOが提供する通信サービス。キャリアよりも大幅に割安な価格で音声通話やデータ通信を利用できる。利用スタイルに応じて、自分に合ったプランを選べるのが魅力。

●格安スマホ(かくやすすまほ)
キャリアの機種よりも割安なスマホ。海外メーカーの製品が中心で、普段使いには支障のない機能性を備える。MVNOが自社の格安SIMとセットで販売するケースが急増した。

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MVNOの契約数は、2009年度には500万回線以下だったが、2016年度には6倍以上の3240万回線を突破する見込みだ( MM総研の調査による推定値)。