通信ユニットを同梱し、ネットワークに“つながる”ナビ イクリプス “ULTRA AVN”AVN-SZX04i

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9V型の大画面を採用したイクリプスのフラッグシップモデルがリニューアル。新たに3G回線の通信ユニットを同梱し、ネットワークとの接続を実現。イクリプスが発表した「人」「クルマ」「社会」のデータをつなぎ、新たなモビリティライフを提供する新サービス「Future Link」を具現化した製品の第1弾だ。
ネットワークとつながることによって、地図の更新が自動化されたり、スポット検索の情報鮮度が向上するなど、ナビの使い勝手が大きくアップ。大画面タッチパネルはフリック&ドラッグ操作にも対応しており、スマホライクな操作が可能。スマホアプリと連携したクラウド音声検索も機能アップしている。

●利便性を高める通信機能

手続き・通信料不要で利用できる
通信ユニットを同梱する

通信に対応したことの一番のメリットは、月に1回の地図更新を手続きも通信料も不要で利用できること。完全に自動で行なわれるので、ユーザーは手間をかけずに最新の地図を利用できる。また、最新のスポット情報が検索できる「フリーワード検索」や目的地近くの駐車場を満空情報も含めて探せる機能も搭載。さらにはリアルタイムな渋滞情報をキャッチしてルート案内に反映できる「オンデマンドVICS」や、ナビの買い替え時にデータをバックアップできる機能も利用可能だ。

地図の更新は自動で行なう

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新たに開通した道路などの差分更新は月1回、自動で行なわれる。対象となるのは高速道路、国道、県道、一般道、細街路で3年に1回は全更新が行われ、全ての地図データが更新される。

最新スポット情報が検索可能

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通信センター上で検索を行なう「フリーワード検索」メニューにも新たに対応。センターのデータから検索を行なうため、常に最新のデータを参照することが可能で、オープンしたばかりのスポットなども検索できる。

駐車場の満空情報も見られる

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目的地に近付くと、付近の駐車場を表示する機能も搭載。ルート案内開始時に設定しておけば、目的地の2km手前になると駐車場を検索開始。アイコンで表示され、その色で満空状況もわかる。最大料金なども確認できる。

●ナビを音声で操作

対話型エージェントアプリもさらに進化

前モデルでクラウド型音声検索を可能にした対話型エージェントアプリ「CarafL(カラフル)」も進化。スマホアプリに話しかけることでクラウド(センター)での目的地検索ができるのに加えて、ナビの操作も音声でできるようになった。ルートの再探索や、自宅を目的地に設定するなどナビ機能の操作に加えて、A&Vソースの切り替えなどの操作もスマホのエージェントに話しかけることで行なえる。よく使う操作のほとんどは音声で可能なので、運転中も画面上のボタンに触れることなく操作できる。

ナビ機能を音声操作

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目的地の消去や自宅へのルート案内、ノース&ヘディングアップ切替などよく使うナビ操作を音声でできる。スマホ画面のマイクマークにタッチするか付属のマイク&スイッチで操作可能。

A&V機能の操作も可能

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目的地の消去や自宅へのルート案内、ノース&ヘディングアップ切替などよく使うナビ操作を音声でできる。スマホ画面のマイクマークにタッチするか付属のマイク&スイッチで操作可能。

<使い倒しインプレッション>

通信がドライブに大きなメリットをもたらす

カーナビを使う際に一番気になるのが地図の新しさ。特に最近は東京五輪に向けて新たな道路の開通も相次いでおり、そうした新しい道にどれだけ早く対応するかもカーナビメーカーに求められていると言える。
近年は地図更新の無料を謳うモデルも増えているが、更新の作業はPCにSDカードを挿して行なう必要があるものが多く、ユーザーの手間がかかるのが現状だ。通信ユニットを同梱したイクリプスの「SZシリーズ」では、地図の更新データは走行中に自動でダウンロードされ、走行していない状態で更新処理が行なわれる。ユーザーは更新の申し込みや作業などを全く行なうことなく、新しい地図の恩恵だけを享受できるのだ。
加えて、更新処理はナビを使っていない状態で行なわれるため、地図更新のためにナビが使えない時間が全くないというのも使い勝手に配慮されていることを感じる。
通信に対応したことによるメリットは地図更新だけに留まらない。新たに採用された「フリーワード検索」のメニューでは、その名の通り任意の言葉で目的地を検索できる。検索は通信センターで行なわれるため、常に最新のスポット情報から検索することができ、複数のワードを入力しての「and検索」も利用可能だ。
駐車場の満空情報がわかるのもメリットの1つ。「SZシリーズ」には目的地に近付くと周辺の駐車場を探してくれる機能が搭載されているが、駐車場のアイコンの色によって満車なのか、混雑しているか、空きがあるのかをリアルに知ることができる。クルマでの移動は目的地に着けばOKではなく、その周辺で駐車場に入れて初めて完結するが、行ってみたらその駐車場が空いていなかったという事態を防ぐことができる。
これまでカーナビはクルマの中で独立して使うものという認識が一般的だった。しかし、最新の地図やスポット、駐車場情報を参照できることはドライブをする上でも大きなメリットとなる。スマホの普及で常にサーバ上の最新情報を参照するのが当然になっていることもあり、今後はクルマの中であってもネットワークにつながるのが当たり前になるだろう。

<結論>
AVN-SZX04iを使い倒してわかったこと

こんな人におすすめ! 読者への提案!

ドライブをより満喫したい人に

カーナビはドライブにおいては言わば脇役。操作や地図の更新などに気をとられず使えるのが理想だ。その点、手続き不要で常に新しい地図が使え、最新のスポット情報や駐車場の満空状況までわかるこのモデルはドライバーの負担を大きく軽減してくれる。大画面による操作性の良さも手伝ってドライバーはよりドライブに集中できるだろう。

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イクリプス
“ULTRA AVN”
AVN-SZX04i

実勢価格:18万2990円

設置形式:車種専用設計 NAVIメディア:32GBメモリ(+A&V用16GB) モニタサイズ:9V型WVGA 主な再生メディア:DVD、CD、Bluetoothオーディオ、SDカード、USB、iPod/iPhone、HDMI、AUX、VTR、AM/FM 地デジ対応:12セグ/ワンセグ

構成・文/増谷茂樹 撮影/松川忍