きれいなミストを部屋中へと送り出す ハイジェニック ミスト

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水を超音波で振動させることでミスト化し、それをファンで送り出す超音波式加湿器。実は加湿器のなかでもっともバクテリアなどが繁殖しやすく、危険だと言われている方式だが、UVライトを使ってバクテリアを除菌する技術「ウルトラバイオレット・クレンズテクノロジー」を採用。溝状の流路や圧電変換器の設置されたプールの水に、3分間照射し続けることで、そこに含まれているバクテリアを99.9%除菌する。
また、同社の“羽根のない扇風機”でおなじみの特許技術「エアマルチプライアーテクノロジー」で、周辺の多くの空気を巻き込みながら、ミストを部屋中隅々にまで放出する。

●ミストを均一に送る加湿機能

ミストはしっかりと風を使って部屋中に送ることが重要

衛生的なミストが放出されたとしても、部屋中に届かなければ意味がない。ミストは空気より重いので、放っておくと遠くまでは届かず、周辺に落ちてしまい、あたりが湿っぽくなるだけの状況に陥りかねない。そこで同社が活用した技術が、“羽根のない扇風機”でおなじみの特許技術「エアマルチプライアー・テクノロジー」。自動加湿機能とともに、部屋中を最適な湿度に維持する。

部屋の温度に適した湿度を自動で調整

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オートモードに設定しておけば、内蔵された「インテリジェントサーモスタット」機能が、室温と湿度を24時間感知し続ける室温に応じて、自動的に加湿を調整し続けてくれるので便利だ。もちろん、手動でも湿度調整が可能で、30~70%まで自由に設定できる。

ミストを部屋中均一に送るエアマルチプライヤー

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ミストは空気より重いため、放っておくと自然と下部へと落ちていってしまうが、同社独自のエアマルチプライヤーテクノロジーにより、強い風で部屋中にミストを送り届けられる。風量は10段階で調整できるので状況に応じて調整。加湿機能を使わない時はサーキュレーターに。

●UV-C照射による殺菌機能

バクテリアを99.9%除菌できる独自のUV-C照射技術を採用する

UV-Cライトを使ってバクテリアを除菌する技術「ウルトラバイオレット・クレンズ・テクノロジー」を採用。3分間照射することでバクテリアを99.9%除菌できることが検証されている。高い殺菌機能を有することで、室内の空気中にバクテリアなどの菌を放出することは、ほぼないだろう。

すべての水を3分以上のUV-C照射

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水タンクから続く、溝状の流路と圧電変換器の設置されたプールの水に、3分間ほどUV-Cを照射し続けることで、バクテリアを99.9%除菌する。そこから発生するミストもかなり清潔なので、空気中にバクテリアなどがバラまかれる心配もほぼない。

電源を入れても最初の3分は放出しない

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電源を入れると、最初の3分間は本体表面に回転するようなメモリが浮かび上がる。これが回転している間は、それまで流路やプールに溜まっている水にUV-C照射していることを表わし、その工程が終わるまで、ミストが外に放出されてしまうことはない。

使い倒しインプレッション

部屋のあらゆる箇所で湿度がほぼ一定だった

あるデータによると、人は1日のうち90%以上を室内で過ごし、1日2万回以上呼吸しているとされている。だからこそ、空気の清潔さには気を使わなければならない。とは言え、一般的に空気をきれいにするのに、これまで空気清浄機の性能には配慮したが、加湿器についてはほとんど考えることがなかった。
だが、当然のことだが、加湿器は水を貯めて使ったり、湿ったままのフィルターを放置したりするので、当然雑菌などが繁殖しやすいもの。だからこそ、『ハイジェニック ミスト 加湿器 AM10』の登場は、ある意味“目から鱗”だった。
組み立ては簡単で、あとはオートモードにしておけば、常に室温に合わせて適正な湿度に調整してくれるので、普段は使用しているという実感はない。風量を05までに設定していれば、テレビなどを観ている時など、ほぼ音が気になることはないだろう。
ミストはオートモードにしていると、部屋の室温に合わせて加湿量が変わるが40~60%ぐらいの間を推移していることが多い。その時にミストを風が押し出すため、白く筋状になって出ているのが見える。触れなくても、視覚的にも湿度がキープされていると感じられるので、安心感が大きい。また、実際に、リビングなどで、加湿器の近く、やや遠くの壁際、加湿器から直接風が届かないと思われるソファの裏など、各所の湿度を測ってみたところ、それぞれほとんど同じ湿度だったため、均一に加湿されているのは間違いないだろう。
一つだけ弱点があるとすれば、直接風を浴びるような位置関係では使えないということ。ミストが含まれた風は冷たく感じられ、体が冷えてしまうおそれがあるからだ。特に狭い寝室で使う場合は、風向きに注意してほしい。せっかく清潔なミストでも、冷えにより風邪をひいてしまったら元も子もないからだ。
さらに、加湿器は日本国内の場合、春以降は秋の終わりまで使わなくなることが多い。その際、しっかりと来季に向けてメンテナンスした上で、保管しておくのも一つだが、この『ハイジェニック ミスト 加湿器 AM10』は、“羽根のない扇風機”として、春以降もそのまま活躍させることが可能だ。首ふり機能はないものの、夏はエアコンと併用できるサーキュレーターとしても役立つことも付記しておきたい。

結論
AM10を使い倒してわかったこと
こんな人におすすめ! 読者への提案!

花粉の季節にも大活躍してくれます

安全で快適な湿度の空気に1日中包まれながら、健康的に過ごせるだろう。特に子育て家庭にはおすすめ。子供が集団生活を送る幼稚園などから、細菌やウイルスを持ってきても、適正に湿度に保つことで菌の蔓延を防ぎやすいからだ。さらに花粉の季節でも、湿度を高めることで、家の中に入ってしまった僅かな花粉が舞うのも防げるだろう。

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ダイソン
ハイジェニック ミスト 加湿器 AM10

実勢価格:5万8800円

サイズ:W240×H579×D222mm 重量:3.4kg 消費電力:<ファンモード>最小6W/最大40W、<加湿モード>最小35W/最大55W 音量:<最小>ファンモード/加湿モード 37/36dB、<最大>ファンモード/加湿モード 62/57dB 連続運転時間:10~18時間(使用状況により異なる)

文/滝田勝紀 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)