富士通「伊達モデル」製造工場に潜入! 2000万台出荷の秘密に迫る

2015年2月20日、富士通のPCやサーバなどを製造する富士通アイソテックは、1月16日にデスクトップPCの累計出荷台数が2000万台を達成したと発表。同日、福島県伊達市の本社にて行なわれた記念式典と工場見学会との模様をレポートしよう。

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富士通製PCと言っても、デスクトップ、ノート、タブレット、さらにはサーバまで種類は様々。富士通アイソテックでは1994年12月から製造を開始し、当時で言うと「FMV DESKPOWER」シリーズ、現在では「ESPRIMO」シリーズとなるデスクトップ機を中心に生み出している。

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▲富士通アイソテックにおけるデスクトップPC累計出荷台数の推移。富士通アイソテックでは約20年デスクトップ機を作り続けている。2011年3月11日には、東日本大震災に見舞われたが、一時的にノートPCの生産を行なっている島根富士通で代替生産を行なったものの、38日後には生産ラインを復旧したそうだ。

ちなみに富士通では、富士通アイソテックで生産されたデスクトップPCを「伊達モデル」、島根富士通で生産されたノートPCを「出雲モデル」と呼び、信頼性の高い“Made in Japan”のPCとしてアピールしている。

そんな「伊達モデル」が製造されているのが、ここ福島工場のE棟。合計11の生産ラインが並び、日々多くの製品が生み出されているわけだ。
工場見学会が実施された日は、そのうち6つの生産ラインで個人向けデスクトップPCの製造が行なわれていた。日によって、また製造ラインごとに生産台数は異なるそうだが、この日のとある液晶一体型PCの製造ラインでは、440台が作られる予定とのことだった。

ちなみに生産工程は、受入検査、キッティング、装置組立、基礎試験、高負荷試験、梱包、出荷、と7つのステップに分けられている。福島工場ではこれら全てが一直線上で行なわれる、無駄のないレイアウトが特長だ。

さらにこの福島工場では、企業からのカスタマイズの要望にも柔軟で、BIOS設定や独自ラベルの作成/貼り付けなど、PCの一括導入にも対応してくれるとのこと。ハードウエアのカスタマイズだけでなく、PCの導入自体を一括で任せられるというわけだ。

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▲生産ラインの先頭にあるディスプレイには、PCごとの構成情報を表示。BTO受注生産などにも対応するそうだ。

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▲こちらは生産ラインの様子。ベルトコンベアの上をPCが流れていき、作業員の方が自分の担当箇所を組み立てていく仕組みになっている。このベルトコンベアのスピードはその日の生産台数によって変わるとのこと。

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▲組み立てに必要な部品は別の場所に仕分けされて置かれている。その日に製造するPCの構成に合わせて、足りなくなったら取りに行くシステムだそう。

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▲組み立て後は、負荷試験を行ない、パスした後に梱包作業へと進む。マニュアルなどの付属品もこのタイミングで同梱されるそうだ。

2000万台出荷という数字を打ち出した富士通のデスクトップPC。今後も3000万台、4000万台と台数を伸ばしていくはずだ。

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▲2000万台出荷を記念して作られたゴールド仕様の「ESPRIMO WH」シリーズ。世界に2台しかないそうだ。