実はハイレゾ入門の最重要キーワード!? 「DSDネイティブ再生」を解説

ますます盛り上がりを見せるハイレゾ市場。
しかし、難しいオーディオの専門用語も多く、ハイレゾに対して高い壁を感じる人も少なくないはず。
そのような専門用語でも、最近特に頻出しているのが「DSDネイティブ再生」。

興味のある人なら「DSDネイティブ再生が可能な~~」など一番に目に入ってくるポイントになっているはず。では、なぜそこまでこの「DSDネイティブ再生」が注目されるのか? 本当に対応している製品は買いなのか?

結論から言うと、いま「DSDネイティブ再生」対応オーディオを買うことは、大きなアドバンテージになります!

その理由を説明する前に、いま主にハイレゾ音源と呼ばれている2種類の音源フォーマットについて知っておいてほしいです。

【1】PCM(Puls Code Modulation=パルス符号変調)
アナログ音声信号をデジタル化する一般的な記録方法。FLACやWAVなどハイレゾのメインフォーマットは、このPCM音源に含まれます。
仕組みとしては、音声信号を1秒間ごとに切り取る回数をサンプリング周波数(Hz)、音の強弱の表現具合を量子化ビットレート数(bit)に変換してデータ化します。
たとえば96kHz/24bitなどの数値が大きくなるほど、より精細で再現度の高い音源になります。

【2】DSD(Direct Stream Digital=ダイレクトストリームデジタル)
上記の通りPCMは、「●●kHz/●●bit」の●●の数値によって再現度の高さが決まりますが、
DSDは全く別の手法の録音方法。DSDの特徴は、音の精細さよりも、空間そのものをパッケージングする表現に優れており、アナログの記録方法に極めて近いと言われています。

いまハイレゾ市場は、この音源2つで成り立っています。

さて、「DSDネイティブ再生」に話を戻すと、
まず現行のオーディオ製品……
たとえば、ハイレゾプレイヤーだけをとってもその過半数が、
DSD音源を再生する時にはPCM音源に変換して再生している、という事実があります。

PCMになっても再生できればOKじゃないの? という疑問があると思いますが、そこは断じてNO!です。
上記の通りDSDとPCMは全く別の録音方法ですので、聴こえ方も大きく違います。
つまりそれらのオーディオ製品は、DSD音源の持つパフォーマンスを100%は引き出せていないのです。

ここまで言えば十分かもしれませんが、上記の逆が「DSDネイティブ再生」。
DSDをPCM変換せずに、DSDそのまま(ネイティブ)で再生すること。
「DSDネイティブ再生」ができてこそ、DSD音源の持つパフォーマンスを100%引き出せる、ということなのです。

「DSDネイティブ再生」できるオーディオ製品は、
まだ全体の半分にも満たず貴重な存在ですが、先日moraがDSD配信を始めたこともあり、
DSD音源の増加が予想されるため、いま「DSDネイティブ再生」対応製品を手にいれると、とってもグッドだよ、ということなんです。

これが「DSDネイティブ再生」が注目される理由。
今までよくわからなかったという人は、要チェックの項目です!

最後に「DSDネイティブ再生」可能な現行プレイヤーを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

●ティアック『HA-P90SD』
実勢価格:7万5150円
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▲ポータブルアンプ兼用という一風変わったモデル。10万円を切る価格帯での対応モデルは本機のみ。

●Analog&Digital『Calyx M』
実勢価格:12万9600円
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▲昨年発売された独自UI採用の大型モデルも対応。実はPCM再生時も384kHz/32bitまでダウンコンバートせずに再生できる。

●アイリバー『Astell&Kern AK240』
実勢価格:26万3300円
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▲言わずと知れた、超高級ハイレゾプレイヤーの代表! 1年前ながらフラッグシップモデルということでいち早く「DSDネイティブ再生」に対応。

●ロトゥー『PAW Gold』
実勢価格:28万4990円
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▲ついに『AK240』の価格を超えた、新進の超高級機。トランシーバーのようなごっついボディに、高級DACなどを搭載しています。