水素で発電する燃料電池車が続々市販開始に!魅力は航続距離

EVと同様に電気モーターを駆動力として用いながら、バッテリーに電力を貯めるのではなく、水素を使って発電するのが燃料電池車。1回の充填で走れる距離がバッテリーEVより長いため、次世代車の本命と推す人も多い。ただ、水素の走行距離当たりの価格はガソリン車のハイブリッド車並みでEVよりは高い。

貴金属を使う燃料電池スタックや高圧の圧縮水素タンクにコストがかかるため、高価格となってしまうのが課題とされていたが、トヨタが昨年末に発売した『MIRAI』でその壁を突破。従来は億単位でコストがかかるとされた車両を700万円台で市販化することに成功した。

ホンダも新たな燃料電池車の市販を発表するなど、今後は燃料電池車を巡る競争も激化が予想される。課題となるのは、水素を充填するステーションのインフラ整備と、水素を取り出す際に消費するエネルギーの効率向上だ。

水素ステーションは設置の際のイニシャルコストがガソリンスタンドや充電ステーションと比べて高く、その点がインフラ整備時の課題とされる。また、水素は地球上の多くの物質と結び付いているが、取り出す際にはエネルギーが必要で、その効率向上が期待される。

●最新水素充填インフラ事情
燃料電池車の普及の課題となると言われているのが水素充填のためのインフラ整備。2015年内にオープンする水素ステーションは全国で41カ所だが、セブン−イレブンがコンビニに併設した水素ステーションを設けるとの発表をしており、これを契機にインフラ整備が進むことが期待されている。

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ホンダ『FCVコンセプト』(2016年3月発売予定)。燃料電池ユニットをボンネット下に集約して室内の広さを確保昨年11月に発表された燃料電池車のコンセプトモデル。これをベースとした市販車を2016年3月に発売するとしている。室内は5人乗りで、航続距離は700km以上となる見込み。ホンダは水素ステーションの普及にも注力。

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トヨタ『MIRAI』(価格=723万6000円~)。先進的な機構を多数搭載しているため、低価格化は困難とされていた燃料電池車を、同社のハイブリッド車の技術を転用するなどでコストを圧縮。700万円台の価格を実現した燃料電池車の市販初号機。水素と反応させるための空気を取り入れるためのグリルデザインが特徴的だ。