3Dスキャン機能も備えた3Dプリンタが大ブレイクの予感!?

PC上の3Dデータを実際に触れる“モノ”として出力してくれる3Dプリンタが手頃な価格で購入できるようになってから数年。今では大手メーカー製のしっかりした製品が6万円前後(初期の半額以下)で購入できるようになっている。

しかし、3Dプリンタを利用するためには、ユーザーが3Dデータを作れなければならない。このハードルは思いのほか高く、普及を阻んできたと言っても過言ではない。

そんな中、遂に3Dスキャン機能を搭載した3D複合機が登場。現実に存在するものをスキャンして3Dデータへ。そして、加工・複製などができるというわけだ。また、スキャンした3Dデータは、もちろん手を加えられるので、オリジナル要素を追加するなんてことも。

とは言え、まだ3D複合機は出始めたばかりの第一世代。スキャン機能ではあと一歩な部分も多く、今後の進化に期待したいところだ。
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XYZ プリンティングジャパン『ダヴィンチ 1.0 AiO』(実勢価格=11万9800円)。熱溶解積層方式の3Dプリント機能に加え、200万画素カメラ&レーザーダイオードモジュールを利用した3Dスキャン機能を備える「3D複合機」の国内第一号モデル。しっかりしたボディ構造やサポート体制など、インディーな製品の多い3Dプリンタ市場では珍しい安心感も自慢の1つだ。なお利用には別途PCが必要。

●ダヴィンチ 1.0 AiOでできること

【3Dプリント】ABS樹脂あるいはPLA樹脂を利用した3Dプリント機能は積層ピッチ0.1mm~と業界水準レベルのスペック。およそ20cm立方までの立体物を出力できる。カラー出力は非対応。

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出力を開始するとプリントヘッドが溶かしたマテリアルをゆっくりと糸状に積み上げていく。なおプリント中はかなりの騒音が伴うので置き場所には注意したい。

【3Dスキャン】最大15×15×15cm四方の立体物を3Dデータ化する3Dスキャン機能を搭載。スキャン精度はおよそ0.25mm。ただし、当然ながら物体の内部構造まではスキャンできないので注意。

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プリント台の下に3Dスキャン用のターンテーブルを配置。右側に配置されたセンサーでスキャンする。精度を維持するための校正板(写真)も付属する。

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ターンテーブルがゆっくりと回転しながら置かれた物体をスキャン。なお、その方式上、光沢の強いものや空洞があるものが苦手なようだ。動くものもスキャンできない。

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陶磁器のコップをスキャンした結果。持ち手部分がうまく取り込めなかったが、この程度なら3Dデータ作成アプリを利用して自分で修正できそうだ。

●アイデア次第で無限の可能性

3Dプリンタに3Dスキャン機能を内蔵した本機。スキャンしてプリントすることで立体物の「複製」を行なうこともできる。例えば壊れそうな家具や道具のパーツを複製したり、改良したりといったさまざまな使い方が考えられる。もちろん既存の3Dデータをプリントすることも可能。左記するようにまだまだ問題も多いのだが、高すぎる精度を求めないのであれば既に充分実用的だと感じた。