やっぱり欲しい「ライカ」、デジタル時代の魅力とは

“カメラ”を追求していくと必ず行き当たるのが「ライカ」という存在。高精度に磨き上げられたレンズが描き出す柔らかで滑らかな映像、精巧に組み上げられたメカが生み出す操作感などを理由に「ライカこそ至高」と断言するカメラファンは少なくない。

中でも一般に「M型ライカ」と称されるレンズ交換タイプのカメラは、フイルム時代も含めると60年以上に渡り、幅広い層に愛好されてきた。2006年に発売された初のデジタル版M型ライカとなる『LEICA M8』以降も、その人気は全く衰える気配がない。

その上で、ここ4~5年はデジタルならではの魅力を前面に押し出したカメラも多数投入。APS‐Cセンサーを採用したコンパクトカメラ「LEICA X」や、新世代のレンズ交換式カメラ「LEICA T」などを意欲的に開発している。

競合と比べて数倍という価格設定になっているが、それでも成立しているのは製品にそれ以上の価値があると判断されているからこそ。ぜひその“魅力”に触れてみてほしい。

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ライカ『LEICA M MONOCHROM』(直営店価格=93万9600円)。専用に開発された35mmフルサイズのモノクロCCDセンサーを搭載したM型ライカ。カラーフィルターを排したことで解像力を大幅に高めたことが最大の特長(詳細左記)。撮影感度に関してもベースとなった『LEICA M9』のISO6400からISO10000にまで向上している。

<DETAILS>

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レンズマウントは「ライカMマウント」。60年に渡って愛好されてきた数々の名玉をそのまま利用できる。

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天面軍艦部にはシャッタースピード設定ダイヤルと電源/シャッターボタンのみ配置。極めてシンプルな構成だ。

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背面には四方向ボタンとダイヤルを配置。ダイヤルでは項目のすばやい選択や撮影画像の拡大縮小などが行なえる。

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モニタ左側には再生や削除など5つのボタンを用意。それぞれ1つの機能が割り振られているためわかりやすい。

【ココがM型ライカの魅力】レンジファインダーで被写体をつかめ!!

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M型ライカ最大の個性と言えるのが「レンジファインダー」。左右に離して配置した2つの窓から取り込んだ画像をファインダー上で重ね合わせるように表示させることでピント合わせを可能にする。一眼レフと比べて本体サイズを小さくできること、レンズや絞りを問わず明るいファインダーでピント合わせできることなどがメリットとされている。

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レンジファインダーカメラでは、ファインダー中央の二重像をレンズのフォーカスダイヤルを回して重ね合わせることでピントを合わせる。

【技術的にも大きなメリットあり】モノクロームは解像力に優れる!!

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カメラで利用される撮像素子(CCD、CMOS)は本来光の強弱しか検知できない。そのため、センサー表面にRGBカラーフィルタを格子状に配置し、得られた情報をカメラ内で合成することで色を再現している。その結果、解像力が損なわれてしまうのが弱点とされてきた。『LEICAM MONOCHROM』が採用するモノクロセンサーはこのカラーフィルタを排除することで、撮像素子本来の解像力を取り戻した。

●SAMPLE IMAGE

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『ELMARIT M F2.8/28mm ASPH.』(直営店価格=25万4880円)。広い画角で隅々まで歪みなくしっかりと描写してくれる広角レンズを使用。モノクローム撮影によって、むしろ光の有り様がくっきりと浮き彫りになったのが面白い。青空の滑らかなグラデーション表現も見事だ。

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『SUMMILUX MF1.4/35mm ASPH.』(直営店価格=57万2400円)。F1.4という大口径レンズならではのとろけるようなぼけ表現が楽しい。ピントの合った被写体(中央の瓶)がクッキリ解像されたことで、レンズの魅力をより一層際立たせている。本機だからこそ撮影できた一枚だ。

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ライカ『LEICA T (Typ701)』(直営店価格=23万7600円)。ライカ初のAPS-Cフォーマットのレンズ交換式カメラ。新規に開発された「ライカTマウント」一号機となる。タッチUIなどの先進技術を積極的に盛りこんだほか、デザイン的にも従来ライカ製品とは一線を画すものとなっている。

<DETAILS>

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ほとんどの操作はタッチパネルから行なう。スマホを思わせる軽快なタッチ感で、ストレスを感じることなく操作できた。

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アルミの固まりから削り出したという継ぎ目のないユニボディが目を引く。滑らかなカーブが手に吸い付くようになじむ。

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新開発のライカTマウント。本項で紹介する2本のレンズに加え、今後、広角ズームと望遠ズームの発売が予定されている。

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本体天面にはシャッター/電源ボタンと動画録画ボタン、そして2つのダイヤルを配置。ボタン類は全体でこれだけ。

●SAMPLE IMAGE

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『SUMMICRON Tf2/23mm ASPH.』(直営店価格=24万3000円)。f=35mm相当の単焦点広角レンズを使用。日常風景をスナップするのに最適な画角で、しかもコンパクトなのがポイント。解放F2と非常に明るく、しかも何よりその状態で隅々までシャープな描写力を維持しているのがすばらしい。

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『VARIO-ELMAR T f3.5-5.6/18-56mm ASPH.』(直営店価格=21万600円)。使いやすいf=27~84mm相当の標準ズームレンズ。花の鮮やかさを自然で嫌みのない発色で再現してくれた。解像力も極めて高く、立体感のある描写が◎だ。

【専用ケース&ストラップでドレスアップ】

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本体および純正アクセサリのデザインは、同じドイツの自動車メーカー・アウディのデザインチームとコラボレーション。これまでのカメラでは見られなかったような独創的なルックスを実現している。こういった見た目へのこだわりも『LEICA T』の見どころと言えるだろう。ぜひ本体と同時購入したい。

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ライカ『LEICA X(Typ113)』(直営店価格=28万9440円)。APS-Cサイズセンサーを搭載したプレミアムコンパクトカメラ。ライバル機と比べてワンランク上のF1.7という極めて明るい単焦点レンズ(f=35mm相当)が自慢だ。ライカらしいシンプルな操作感で意に沿う撮影が楽しめる。

<DETAILS>

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レンズ胴部には滑らかに、気持ち良く回るフォーカスリングを配置。リングを左方向に回しきることでAF撮影も可能だ。

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レンズは一体型で、f=35mm相当、解放F1.7の大口径。最短20cmの被写体にもピントがあうなど、実用性も高かった。

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『LEICA M』を彷彿させる背面ボタン類。モニタ右側( 写真)に十字キーが、モニタ左側に機能ボタンが配置されている。

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シャッター速度と絞り設定ダイヤルは天面軍艦部に配置。それぞれダイレクトに設定を変更可能だ。オート設定にも対応。

●SAMPLE IMAGE

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花弁のホワイトを階調を損なうことなくしっかり描写しつつ、イエローやグリーンも鮮やかに再現。ぼけ味も良好で、密集した被写体ながらしっかり前後関係を把握できた。