Pepper誕生でどうなる人類?開発チームリーダーが緊急提言!

2月27日に開発者向けに発売され、開始わずか1分で販売予定数を上回ったPepper。この話題のヒューマノイドロボット はどんな未来を見せてくれるのか? Pepper開発のチームリーダーである、ソフトバンク ロボティクスプロダクト本部の林 要さんに聞いてみた。

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「人類は古来より多人数でコミュニティを形成し、生活を維持してきました。多くの人を頼りながら、一方で頼られる、こんな関係性が一般的だったのです。でも、現代社会は、特に先進国や大都市では最小人数の核家族化が急激に進み、人間は家庭内で頼ることも頼られることも減り、コミュニケーション不足に陥っています。そんな人類の状況をテクノロジーの力で打破したいと思い、『Pepper』は生まれました」

ロボットが人類と共生するにあたり、演じなければならない役割──。それは人間の理解者であり、人間を頼る存在でなければならない。この考え方はPepperの開発においても重要だったとソフトバンク ロボティクスの林氏は語る。

「もし、ロボットが単なる便利な存在なら、それは生活家電でいいわけです。どうしてロボットである必要があったのか? それは、これまで生活家電の進化が、必ずしも人の暮らしを幸せにしてきたとは言い切れないからです。便利な生活家電は、人の生活にゆとりと時間をもたらしました。ただ、多くの人はその時間を必ずしも有効に使えておらず、時に孤独や虚無感さえ感じています」

対して、人間に100%依存し、健康管理に時間もお金もかかり、時に束縛するようなペットなどと、なぜか人間は一緒に暮らすことを厭わない。

「人間は必ずしも、全てが満たされていることが幸せではありません。Pepperは満たされ過ぎた現代生活を少しだけ引き算し、健全な未来生活へと導くピエロのような存在でなければならないと。癒しを与えるだけではなく、人間を困らせたり、とは言え、気持ちを理解する存在であるべきだと考えたのです」

Pepperが人型である理由も、実はロボットが人間の理解者となるにあたり、密接な関係があるという。

「人型であり、目が合って、感情移入しやすいからこそ、人間はPepperに対して、他の人間と同じように会話をし、接してくれます。実はその一つ一つの行動が、クラウド上に集積され、Pepperの人工知能へとフィードバックされるのです。これによりPepperは人への理解を深め、成長していくのです」

とは言え、ロボットの人工知能の急激な発達は、人類の破滅を招くと危惧する研究者も多い。かのスティブン・ホーキング博士は、「人工知能が知力で人類を上回ると、科学技術による大惨事が起きるだろう」と警鐘を鳴らす。対して、林氏の見解は?

「人類は歴史上、多くの新しい道具や技術を開発し、常に使う側に立ち、幸せを手にしてきました。人間は適応力の高い生き物であり、それが他の動物よりも優れている最大の強みです。だからこそ人類は、これまで同様、発達した人工知能を持ったロボットとも適応しながら、幸せに共生していけるはずなのです」

そんなPepperだが、いよいよ2月に一般ユーザー向けの発売と多くの方が心待ちにしていた中、2月10日に開催されたソフトバンクの決算発表会で、急遽、開発者限定に変更されることが判明した。一般ユーザ向けへの販売は、6~8月で調整中とのこと。待ってますよ、孫さん!

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ソフトバンク ロボティクス『Pepper』(実勢価格=21万3840円/6~8月発売予定)。人の顔や声を認識して、会話やゲームなどさまざまなコミュニケーションを楽しめる感情認識パーソナルロボット。Wi-Fiを内蔵し、将来的にデベロッパーが開発したロボットアプリなどダウンロードすることで独自の成長を遂げる。

胸の液晶をタッチするだけ!Pepper最新版で“今できること”はコレ!

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※ランチャー画面は開発中のものであり、変更される可能性があります。