近年音質向上が目覚ましいBluetoothスピーカー、美音なのはコレ!

Bluetoothスピーカーはここ最近、市場全体で音質がぐっと向上してきており、その人気を高めている。特に売れ筋の価格帯である2~3万円前後のモデルは競争が激しいこともあって、音質向上の度合いも特に顕著だ。

今回聴いたモデルは音質的にかなりの進歩を果たし、いずれも昨年の優秀モデルを越える実力を持っていると感じた。

特に顕著だったのは、情報量の充実。いわゆる圧縮伝送による音質的な劣化を感じさせないこと。そのため各モデルの音の個性がよりはっきりと感じられた。アルティメットイヤーズやソニー、B&Wは、本格的なスピーカーに近い忠実度の高い再現に驚かされた。また、Beats by Dr. Dreも持ち味をいかしつつ、ハイファイな音の再現性を高めてきたことが印象的だった。

音の実力はどれも心配ないので、音の個性やデザインを吟味すれば、より音楽鑑賞が楽しくなるはずだ。

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ソニー『SRS-X55』(実勢価格=2万6870円)。無駄を排したスクエアデザインのボディに、サブウーファーを搭載。さらに背面には2つのパッシブラジエータを備え、コンパクトなサイズを超えた豊かな響きの音質を実現している。高音質伝送方式「LDAC」にも対応。

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従来のSBC方式に比べ、約3倍の情報量を伝送できるコーデック方式「LDAC」に対応。同効果がハイレゾ音源でも適応される。

【評価人のコメント】
外見やユニット構成は前作と同じですが、アンプ出力が大幅に向上。低音の伸び、力感が段違いです。大編成のクラシックを聴いても、各楽器の音を鳴らし分け、スケール感豊かに再現。「LDAC」対応も注目ですが、基本音質の向上が最大の特長。(鳥居)

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ハーマンインターナショナル『JBL CHARGE2』(実勢価格=1万5470円)。個性的なチューブデザインのボディに大容量のリチウムイオン電池を搭載。連続12時間以上のワイヤレス再生ができる。Bluetoothで3台同時にペアリングし、交互に音楽を再生する「ソーシャルモード」も搭載する。

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電力供給用のUSBポートを装備し、スマホやタブレットのモバイルバッテリーとして使える。電池容量は6000mAh。

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両側面にパッシブラジエーターを装備して、低音に厚みを持たせた。屋外でも迫力のパワフルサウンドを楽しめるように。

【評価人のコメント】
パッシブラジエーターの新採用により、コンパクトなサイズながらもパワフルな音が楽しめました。ロックなどでドラムやベースが力強く、ホットで勢いのある音が印象的。ボーカルもくっきりとした再現で聴きやすく好印象。小音量でも音がひ弱にならないところも魅力ですね。(鳥居)

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B&O Play『BeoPlay A2』(実勢価格=3万9800円)。強度が高く音質も安定するソリッドアルミニウムコアに、高耐性のポリマーシェル構造を採用。最大24時間の長時間再生ができ、スマホなどへ給電も可能。

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手提げ用のキャリングハンドルを採用しており、アウトドアなどでの持ち運びやすさも考慮している。

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360°全方位に心地良い音を広げる「True360 オムニディレクショナルサウンド」を採用している。

【評価人のコメント】
スリムな薄型デザインでキャリングハンドルも備えているので、持ち運んで使いたい人におすすめです。音が全方向に広がるため、どこで聴いても鮮明な音が得られます。音質もソフトな感触で耳当たり良好。低音は量感が豊かなものの、最低域の伸びはやや不足気味なのでパワー感は控えめです。(鳥居)

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アルティメットイヤーズ『UE MEGABOOM』(実勢価格=3万2400円)。ユニークな筒状の形で360°広がるサウンドを楽しめる。ボディはIPX7の防水仕様になっており、アウトドアでの使用も安心。30m離れたところからワイヤレスでコントロール可能で、内蔵バッテリーで20時間駆動させられる。

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底面には、ステレオミニ端子、microUSB端子のほか、カラビナなどを引っ掛けるフックも付属している。

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2台の同モデルがあれば専用アプリを使って、ステレオ再生なども設定できる。レンジの広い再生音に。

【評価人のコメント】
円筒型スタイルが個性的ですが、かなりハイレベルなサウンド。解像感の高いシャープな再現で、低音もややタイトながらパワー感もしっかり。音質的な色付けは少なく、個々の音を力強く鳴らすタイプです。ステレオ再生時のステージの立体感は高級オーディオに迫ります。(鳥居)

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Beats by Dr. Dre『Beats byDr. Dre Pill XL』(実勢価格=3万2400円)。前モデルに比べて、大型になったことで力強いサウンドの再生が可能になった。2台の本体同士をタップしてペアリングすることで、同じ曲を同時に再生可能な機能も搭載しており、2回タップでステレオ再生もできる。

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持ち運びに便利なハンドルをボディ後部に採用。大きくなったボディだが、ポータビリティもしっかり配慮されている。

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ハンドル下には、バスレフポートを設置。これまでのBeatsサウンドとは違う、クリアで解像感の高い低域を再生する。

【評価人のコメント】
ラウンドフォルムでサイズは大きめ。たっぷりとした低音に支えられたリッチな音は同社の持ち味ですが、中高域の表現力も一層高めていて感心。声は厚みある再現で強弱の変化も描き切ります。リズムのキレやスピード感もありハツラツとしたサウンド。(鳥居)

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Bose『SoundLink Color Bluetooth Speaker』(実勢価格=1万5120円)。丸みを帯びたプラスチックボディは軽量で持ち運びやすく、耐久性も高い。どこにでも手軽に持って行って、スマホなどの音楽を高音質で楽しめる。電源とボリューム以外の操作はスマホ側で行なう設定も潔い。鮮やかな5色のカラバリを用意。

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ハンドルなどは付属しないが、530gと軽量・コンパクトなボディのため気軽に持ち運ぶことが可能。

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向かい合わせに配置して不要な振動を抑える「デュアル・オポージング・パッシブラジエーター」を搭載。

【評価人のコメント】
薄型デザインは置き場所の自由度も高く、気軽に使えます。微小な音の再現がやや不足しがちでしたが、リズムを小気味良く伝える低音やくっきりとした鮮明な声など、音楽をバランス良く楽しめる音に仕上がっています。小音量でも音質の変化が少ないのも◎。(鳥居)

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Bowers & Wilkins『T7』(実勢価格=4万3092円)。独自のハニカム構造を採用した、共振を減らす「Micro Matrix」構造により、コンパクトながら音割れを抑えた低音再生を可能とする。高出力低域用ラジエーターを2基搭載し、音量が最大時でもクリアでノイズレスな低域が特長的なサウンドを響かせる。

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スピーカーの周囲を包み込んだハニカム構造は、キャビネットの共振を減らし、より澄んだサウンドを広い音場で響かせる。

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搭載された2基のφ50mmドライバーは、上位のスピーカーに採用されているものと同じグラスファイバー・コーンだ。

【評価人のコメント】
剛性にも貢献するハニカム構造のデザインが印象的。解像感が高く、細かな音も丁寧に再現する正統派の音作りで、特にボーカルニュアンスが豊かでみずみずしい。低音は迫力やパワー感こそ控えめですが、軽快なリズム感が気持ち良いです。(鳥居)

【評価人】A&Vライター/鳥居一豊
オーディオ&ビジュアル全般を幅広くカバー。最近のBluetoothスピーカーの音質向上に感心し、テレビ用やスマホ用として日常的に愛用している。

文/鳥居一豊、増谷茂樹
撮影/江藤義典