メインを張れる高性能スティッククリーナーが続々登場、家まるごとキレイにできる

少し前まではコードレスのスティッククリーナーは、あくまでキャニスター掃除機に次ぐ“二番手”の存在だった。しかし、今シーズン出揃った最新モデルの多くは、メインユースでも十分に活躍できるほど、高い吸引力を誇っている。

最大パワーでの使用時間こそ決して長くないものの、標準モードであれば、一般的な住居をしっかり掃除することができるくらいのスタミナは、各社20分以上で合格点を実現している。

そんななか、今回最も注目すべき製品が、三菱電機の「iNSTICK」だ。充電器にセットした際には、一見すると掃除機に見えない上質なルックス。かつ、充電器自体に空気清浄機能を搭載し、掃除をする際には空気まできれいにする使い勝手の良さを実現するなど、スティッククリーナーを単に“出しておく”ものから、“傍らに置きたくなる”ものへと変えたことがその理由だ。

この春、新生活を始めるのに、1本手に入れてみてはいかが?

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三菱電機『iNSTICK HC-VXE20P』(実勢価格=7万5380円/3月1日発売)。空気清浄機能を備えたスタンドと一体化できるスティック型クリーナー。カーボン素材を多く採用することで、パイプ・ブラシ部も含めて2.1kgの軽量ボディを実現。掃除機部を取り外すと、自動的に空気清浄機能が強くなり、掃除により舞い上がったホコリを吸い込むことができる。

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掃除機部と一体化できる空気清浄機能付き充電スタンド。HEPAフィルターを採用し、空気中の汚れを漉し取る。玄関に置くことで、部屋に入る前段階での花粉を、未然に吸い取る使い方も提案する。

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コードレス型のスティック掃除機では最速となる約60m/sの高速旋回でゴミを99.9%以上分離する「風神サイクロンテクノロジー」を採用。丸ごと水洗いもできる。

【評価人のコメント】
スティック掃除機の一番の課題は収納性と充電方法。その部分を逆手にとり、空気清浄機と合体したのは新しい提案だと思います。空気清浄機としての性能は単体製品とは比べものにならないが、花粉の季節に玄関に置くなど、広くない部屋なら問題なし。スティック型クリーナーとしての基本性能や操作性の高さも評価します。(安蔵)

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パナソニック『MC-BU100J』(実勢価格=3万5000円)。本体を取り外すことで、ワンタッチでハンディタイプとしても使える2in1タイプのクリナー。いちいち延長ホースなどを取り付ける必要がない。フローリングはスティックで掃除し、棚の上などはハンディと使い分けが可能。曲線を多用した「エレガントデザイン&3カラー」も特徴的だ。

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ハンディならわずか1.4kgの軽さだから、手軽にサッと使うことが可能だ。ダストカップも簡単に取り外すことができるため、ゴミ捨ての際に面倒臭さをほぼ感じない。

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スティック時のヘッドには壁に当たると前部が大きく開く「ガバとりパワーノズル」を採用。ブラシが壁際に届くため、壁際に溜まったホコリや汚れをしっかりと吸引できる

【評価人のコメント】
従来のパナソニックらしくない、攻めたデザインは非常に好感が持てます。ラウンド形状を取り入れたエレガントなルックスは、部屋に置いてあっても目を惹きます。スティック型としては前方がガバっと開くヘッドが面白い。また、取り回しも良かったです。ワンタッチでハンディ部分が取り外せるのも便利。2in1な使い勝手が好みならベストです。(安蔵)

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ダイソン『Dyson Fluffy DC74MH』(実勢価格=6万8800円)。床面を選ばずに使える「ソフトローラークリーナーヘッド」を採用した最新モデル。「2Tier Radialサイクロン」と「ダイソンデジタルモーターV6」による吸引力は他に類を見ない。

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ナイロンフェルトで覆われた新開発ヘッドでは、大きなゴミと小さなホコリを同時に取り逃すことなくしっかりと吸引できる。

【評価人のコメント】
吸引力の強さはさすが。猫砂を使った吸い込みテストをしたことがありますが、新ヘッドは密着性が高く、しっかりと吸い込むことができ、レベルの高さを感じました。ただし、設置が壁への直付けのみなのが残念。ネジ止めするのは抵抗がある方も多いはず。また、スイッチがトリガー式なので長時間使うのは若干疲れるかも。(安蔵)

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東芝『TORNEO V cordless VC-CL1200』(実勢価格=8万1000円/3月1日発売)。ボディや延長管、ヘッドなどにグラスファイバー素材を採用することで、約1.9kgの軽さを実現したモデル。毎分最大約11万回の高効率ブラシレスモーターと新開発の「ハイブリッド3Dターボファン」の採用により吸引力が向上。パワーヘッドには新開発の「トリプルファイバーブラシ」を内蔵。さまざまな床材に対応した。

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本体だけでなく付属の新型すき間ノズルや丸ブラシなども収納できる床置き型の充電台を用意。充電したままでダストカップの取り外しなどが可能だ。

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独自の「バーティカルトルネードシステム」ではミクロトルネード分離とデュアルトルネード分離機構により微細なゴミも分離し、吸引力を維持できる

【評価人のコメント】
本体が軽く、重量バランスが良いため、取り回しは非常に良いです。デザインも洗練され手居るので、女性受けも良くなったように感じます。バッテリー寿命が一般的な掃除機の約4倍となる2000回となっているので、長期間に渡り、使い続けられるのが魅力。ただし、ローラーの脱着にコイン式を採用してしまったのが残念です。(安蔵)

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日立『パワーブーストサイクロン PV-BC500』(実勢価格=8万6480円)。自走「スマートヘッド」を採用し、床上を強力に進みながらゴミを吸い込むことが可能。レバーを引くだけで回転ブラシが外せるワンタッチ脱着機能を備えておりメンテナンス性も高い。ヘッド先端には暗い場所でも見やすいLEDランプも備えている。単体で自立できるのも便利だ。

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「SDハイパワーファンモーター」と「パワーブーストサイクロン」構造を採用し、コードレスながら吸引力は非常に強力。ダストケース部は丸洗いできる構造だ。

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伸縮パイプは4段階に調整が可能。ループハンドルは伸ばした状態だけでなく、ハンディ時でも手元に電源ボタンを配置しているため、このようなスタイルでも使える。

【評価人のコメント】
コンパクトに収納できるところや引き延ばして使える点、そしてハンドルを伸ばした時でも畳んだ状態でも、スイッチが押しやすいところなど、ユーザー視点で考えられた特長が多いのは好感が持てます。全体に完成度が非常に高いと思います。ただし、自走ローラーと自立する仕組みを搭載することから、取り回しはちょっと重めに感じました。(安蔵)

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±0『Cordless Cleaner Y010』(実勢価格=1万8000円)。デザイン性を重視したコードレス掃除機。ボタンは1つしかないシンプルな外観で、ロングノズル取り付けることでスティック型としても利用できる。約1.3kgと非常に軽いのも特長。フロアノズル、隙間ノズルが付属する。

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ハンディユニット(本体)を回すことでフィルターやダストボックスにアクセス可能。フィルターやダストボックスは水洗いすることができる。

【評価人のコメント】
一番の魅力がデザインにあるモデル。一見すると何だろう? と思う形状はひとり暮らしで家電のデザインにもこだわりたい人におすすめです。吸引力などはそれなりですが、バッテリーを買い足せば、使用中に充電しておくことで、連続的に掃除ができます。連続使用時間が長いのもうれしいですね。(安蔵)

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ブラック・アンド・デッカー『2in1サイクロンスティッククリーナー ORA CS3250』(実勢価格=5万3470円)。本体を取り外してハンディとしても利用できる2in1タイプのクリーナー。フロアヘッドには、日本向けに設計された太さや固さ異なる3種類のブラシとラバーを配置したローラーを内蔵。

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ハンディ部にはキャニスター型のように可動するホースを内蔵しており、高い場所など、より自由度の高い使い方ができる。

【評価人のコメント】
スティック時の本体は正直重いのですが、重心が下にあるためか、見た目よりも取り回しが悪くありませんでした。吸引力も十分に高いです。フロア用として使った時に、バランスが良く、また、ハンディとしてはホース、ノズルなど、付属品が充実しているので、多彩な掃除の仕方ができますね。(安蔵)

【評価人】IT・家電ジャーナリスト/安蔵靖志
日経トレンディネットの連載やニュース、雑誌記事、ラジオ番組の構成など多メディアで活躍するジャーナリスト。家電製品の知識はトップクラスだ。

文/コヤマタカヒロ 撮影/大久保恵造