サイクロン式の方が強いと思ってない? 実は紙パック式のほうが吸引力は上

自分たちにとってはもはや当たり前すぎて、人に言っても仕方ないかなーと思っているようなことが、実は他の人たちにとっては、全然当たり前ではなくて、とても役に立つものだった。
そんなことってちょいちょいありますよね。

話はいきなり外れますが、例えば北海道のスキーで有名なニセコ町のお話。
普通の人に、“ニセコ町にもっとも観光客が訪れる季節は?”と質問したら当然“冬”だと答えますよね。
でも、答えは真逆の“夏”だったりする。
ニセコ町に訪れる観光客の大半は外国人(オーストラリア、中国、韓国などが大半)であり、彼らがニセコに求めてやってくる一番の目的は、町人にとっては昔からあって、当たり前すぎる存在、町の純喫茶。そこでの町人とのコミュニケーションが楽しいとリピーターや移住者まで増えているんだそうです。某AMラジオで聞いた話ですけどw

さて、本題に戻ります。
シロモノ家電の担当にとっても当たり前のことすぎて、人に言っても仕方ないかなーと思っているようなことがあります。
日々、掃除機やら洗濯機やら冷蔵庫やらを取材しまくっているわけですから、当然といえば当然ですよね。
でも、そんな自分にとっては当たり前のことが、実は他の人たちにとっては当たり前じゃないと気づいたので、次号4/25発売の本誌6月号では、それを放出することにしました。

題して「シロモノ家電の誤解」

詳しくは本誌6月号が発売されたら見てもらいたいのですが、ここではそのなかからひとつだけ先出しでピックアップ。

サイクロン式の方が強いと思ってません?
紙パック式のほうが吸引力は上

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サイクロン式

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紙パック式

サイクロン掃除機といえば、日本にダイソンが上陸して以来、国産掃除機が次々に独自開発して、一時期は紙パック式掃除機を完全に圧倒するほど盛り上がった掃除機です。
誰もが一度は聞いたことあると思いますし、なんとなくイメージとして“ものすごい吸引力!”だと思ってますよね。
その理由は、おそらくダイソンのCMで使われていた有名なキャッチコピー

“吸引力の変わらないただ一つの掃除機”

あの言葉にあると思うんです。
ダイソンのサイクロン式の吸引力が変わらないということは、ずっと高いまま維持されるということ。
一方、一般的な紙パックは、新品の状態が吸引力MAXであるとすると、ゴミが溜まっていくにつれ吸引力はどうしても低下していきます。

じゃあ、サイクロン式と紙パック式、両方がまったく使用していない状態で吸引力を測ったらどうか?
日本国内では吸引力=吸込仕事率とされているので、試しに大手メーカーの同クラスで吸込仕事率を比較したのが以下の通り。

■サイクロン掃除機  吸込仕事率
パナソニック『MC-HS700G』 <300~約100W>
東芝『VC-SG514』 <200~約50W>
三菱電機『TC-ZXD30P』 <230~約130W>

■紙パック掃除機 吸込仕事率
パナソニック『MC-PA34G』 <570~約120W>
東芝『VC-PG314 』<550~約90W>
三菱電機『TC-BXA15P』 <530~約100W>

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ちなみに、吸込仕事率は、掃除機の吸込力の強さをW(ワット)で表すもので、次の計算式によって算出されます。

吸込仕事率=真空度×風量×0.01666
真空度…ゴミを浮き上がらせる力
風量…浮き上がらせたゴミを運ぶ力

ワット数が大きいほうが、当然吸引力は大きいことは分かりますよね。
念のため付け加えると、< >内の“~”というのは強モード~弱モードという意味です。

とはいえ、吸引力が強いからといって、ゴミの集塵力が高いとはいえないのが掃除機の厄介なところ。
ただ、それを話し出すとまたブログが長くなるので、今日はここまで。