話題の「LDAC」、音は間違いなくすごい! だからこそ解消してほしい2つの課題

いまのオーディオ関連のトレンドは「高音質を手軽に楽しもう」というもの。話題のハイレゾだって元々存在していたSACDなどの高音質メディアを、より手に入れやすいパッケージに変換したものですから。

さて、今回はそのトレンドが最も色濃く感じられる「LDAC」についてです。LDACとはソニーが生み出したBluetoothのコーデックで、ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質を伝送できる技術です。

この「ハイレゾ相当」って言い方、なんだかあいまいですよね。以下の図と一緒に解説したいとおもいます。

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前提として知っておいてほしいのは、そもそも従来のBluetoothコーデックでもハイレゾ音源を「再生するだけ」なら可能ということです。ただ、図の下段のように44.1kHz/16bit音源にダウンコンバートしているので、結局耳に届く音はCD音質以下になります。しかし、LDACなら96kHz/24bit音源をダウンコンバートせずそのまま伝送できる。ただ、伝送時には非可逆圧縮されるため音質劣化はします。その圧縮される中でもBluetoothの上限近くである990kbpsまでの圧縮率で済むため、最大限に高音質を保てるというのが丁寧な言い方。これを総じて「ハイレゾ相当」と表現しているのです。

言い換えると、ハイレゾ音源を最小限の劣化で抑えて再生しているということですね。
結局本当にハイレゾ相当の音質なのか、というのが一番気になる点なんだと思いますが、まあ普通にハイレゾ的な聴こえ方がしますよ。何回か『ウォークマン NW-ZX2』とBTヘッドホ_ン『MDR-1ABT』のセットで試聴していますが、いくつかの楽曲で差はあるけど「音の奥行き_感、精細さ、低域の厚みが増す」という音質変化の特長は共通していました。

「ワイヤレスでの高音質」という_大きなメリットがあるからこそ、絶対解消してほしい課題もあります。

・最大音質設定でのペアリングの安定性

LDACでは「音質優先(=990kbps)」、「標準(=660kbps)」、「接続優先(=330kbps)」と3段階の音質設定ができます。もちろん「音質優先」で聴きたいところなのですが、少し途切れやすさを感じました。同じビル内を移動して20~30分に一度切れるかどうかでしたが、ちょっと通勤とかでは安心して使えないかもと思いました。結局ワイヤレスの利便性が消えてしまっては意味がないので、ここは絶対に解消してほしいところ。

・プレイヤーの対応について

現状対応している製品はご存知かもしれませんが、以下の2製品。

ウォークマン NW-A10シリーズ
実勢価格:2万5590円/3万3320円

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ウォークマン NW-ZX2
実勢価格:12万9470円

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何が言いたいかと言うと音楽プレイヤーだけじゃ意味がなくて、スマホが早く対応してくれ!ということ。ぶっちゃけた予想をするとXperiaはそのうち採用するとは思いますが、じゃあ他のスマホは? という話だと思うんですよね……。でもだいぶ現行でハイレゾ対応スマホも増えたので、Xperia以外の端末が対応するのはそう難しくないはず(と思いたい)! 次のスマホ新製品シーズンにもしXperia以外の対応スマホが出たらLDACは流行る、と個人的に断言しておきます。さらに言えば対応ヘッドホンやスピーカーは、今からでもどんどん揃えた方が良いですよ!

高音質をもっと普及するために、そこんところはソニーさん本当にお願いします!