モチーフはマッターホルン!斬新なデザインのネットワーク・オーディオプレイヤー

巌のように無骨でありつつ、どこか凛とした品がある。フロントパネルに施された不均等のカットから、ネットワークプレイヤー『AK500N』の静かなる主張を感じ取れる。

「空気には香りが、水は氷山に、岩は山となり、空には天の川が美しい光を放っています。そんな自然の恩恵から私は常にインスピレーションを受けています」と語るのはデザイン担当のYu氏。

「『AK500N』はスイスの名峰マッターホルンが、太陽に照らされながら刻々と変化する姿をデザインに投影しました。光の反射に依存する岩壁の変化は、フロントパネルに存在する斜面の変化につながり、光による陰影で表現しているのです」

画一化される傾向のあるオーディオ機器のデザインに対しても、『AK500N』は一石を投じる存在となりそうだ。

「オーディオユーザーはハイエンドになるほど、デザインに対して保守的になる傾向が見受けられます。しかしデザインの基本は創造力による裏付けが必要です。全てを同じ型にはめると、人間と同様に空虚になる。オーディオ機器も人間社会と同じであると考えているんです」

深淵なる音を奏でる孤高の存在となる『AK500N』はオーディオ界の頂を目指している。

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iriver『Astell&Kern AK500N』(価格=168万円)。デザイナーはMetal Sound DesignのKuk-il Yu氏。

文/油納将志 撮影/篠田麦也

※『デジモノステーション』2015年5月号より